アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

上野駅のにぎわい

2017-07-29 10:00:00 | 国鉄時代(モノクロ)

アントンKのカメラ小僧時代。バカチョンカメラ(この言い方はもう死語になったか?)にネガカラーフィルムを入れて、まずは、東京駅、上野駅を行ったり来たり・・・もちろん当時憧れの列車達に会いに行く訳だが、鉄チャンの原点はまさしく、この時の思いであり、本でしか見たことのなかった車輛達を目のあたりにして、興奮を抑えながらシャッターを切った遠い日。今そっと思い出しても、自分が一番輝いていた時代だったかもしれない。最寄駅4時41分の始発に乗り何度通ったことか。当時東京駅に入ってくる九州からの寝台列車は、アントンKには、恐れ多い存在。あまりに美しく、そして凛々しいEF65500番代は、今の若者でいうところの「神」的存在だった。

洗練された東京駅とは違って、上野駅は今と同じようにホームが上下に分かれていてとても複雑に思えたもの。上信越からの列車が橋上、東北スジが地上だったと記憶しているがどうだったか。階段を行き来した若き思い出が今も懐かしく思い出される。そして雪まみれの10系客車を牽引してホームに入ってくるゴナナやゴハチを見て「トリコ」になっていく。その頃は、自分がそんなに夢中になれるものなどあるはずもなく、「良い」と感じてからは、そんなに時間はかからなかった。

あれから半世紀、鉄道を取り巻く状況や社会環境も大きく変わったが、写真を撮りたいと言う気持ちは、まだ年甲斐も無く相変わらず続いている。でもその原動力は、いつの時代も同じ思いの仲間がいたことに今さらながら気付かされるし、自分よりコアな深い友人がいてくれたことに尽きると思う。周りの仲間達を見習い、時には励まされ切磋琢磨して自分磨きをしてここまできたのかもしれない。思えばとても短く感じてしまうが、こうした充実した時間は、何て果かないものなのか・・・

一番賑わいを見せていた時代の上野駅でのスナップを掲載する。

1982-11-08    特急「はくたか」&特急「とき」



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