アントンK「趣味の履歴簿」

趣味としている音楽・鉄道を中心に気ままに綴る独断と偏見のブログです。

東海道線最後の客レ

2016-10-01 10:00:00 | 鉄道写真(EL)

「今回の客車甲種回送は、おそらく東海道本線を走る最後の客車列車となるだろう。」

こう言われてしまうと、どんなに普段は動けない週でも、何とかやりくりして時間を捻出し出掛けたくなるのが鉄の証。増してや四国から出てくる甲種回送だからかつての寝台特急「瀬戸」をイメージしたPRマークが付くとなれば迷うはずがない。日常あまり積極的ではなくなった甲種回送列車の撮影も、この列車だけは撮影したいという気持ちでいっぱいになってしまった。

アントンKの場合、ここ数年は、撮影の幅を自ら広げることで被写体を拡大し、また撮影も記録的なものより情感を大切にした撮影を心がけるようにしているが、この日だけは少し昔に戻った気持ちになった。ちょうど学生時代に東海道線のいわゆる九州ブルトレが65PF型になり、真新しい65PFがヘッドマークも誇らしげに疾走していた姿を思い出していたからだ。EF66に代わるまでの数年間、友人とともに通った撮影地が色々脳裏に甦ったが、今ではそんな撮影地も変わり果てている。今回は、そんなことを想いながら、思い出深い撮影地を巡って見ようと西に向かった。

その中から今回は、特別なヘッドマーク装着ということで前面アップのものを掲載。アントンKの年代では、今回の12系・14系による回送列車をブルートレインとは呼びたくないが、平成生まれの鉄チャンからすれば、この列車は、明らかにブルートレイン、ブルトレとして認知しているようで、たとえ赤プレートであっても、

ヘッドマーク付きEF65+ブルーの客車=ブルートレイン→国鉄型→感動!となるようだ。

時より強い雨が降り出す相変わらずの不安定な天候の中、ゆっくりとロクゴがファインダーに飛び込んできた。いつもは地味な貨物の先頭に立つ2139号機だが、この時だけはスターの貫録十分に轟音とともに目の前を走り去って行った。往年のブルトレ、特急「瀬戸」とダブって見えたのはアントンKだけではあるまい。

2016-09      8862レ  東武鉄道譲渡用12系14系甲種回送    東海道本線/