途方に暮れる***

帰国まであと少し、やたらカレンダーを眺める時間が多くなりました。

部屋いっぱいに広がった古たちを前に「どこから手を付けていいのか。。。」ただ眺める状態。

そうは言っても習性なのか、毎日モノは増え続けています。



今回も蚤の市などで、顔見知りの同業の人達　何人かと顔を合わせてご挨拶しましたが
皆さん、一様に言うのは「思うほど買えない」。
私もその一人なんだけど、まずひとつひとつの価格が間違いなく上がってるって事と、レートの影響。

私は、（この性格だもん　笑）パリに到着した翌日に日本円を全額ユーロに交換してしまったからまだ良かったようなものの
多くの業者さんは、もう少しレートが良くなるのを願って、少しづつ両替をしてるようで
替えに行くたびにドンドン換金率が悪くなって行くって負のスパイラル、他人ごとながらホント気の毒。。。



昨日もパリから200ｋｍ離れたところで開催されたアンティークフェアに行ってきたけど

そこの会場で、ふと思い出した事が有って。
10年ぐらい前は同じ会場の同じフェアでも、段ボール何個も並べ広げる業者が何組もいて
「何か良いモノは隠れてませんかー」って、みんな一生懸命段ボールの中身をかき回していたものだけど
「これいくらですか」『10ユーロ』「これは？」『3つで50でどう？』なんて。。。
そんなディラーさん達が消えた。。。

ちゃんとテーブル作ってきれいに並べて。。。お値段もそれなり。か、「えっ？」と思うような。。。
やっぱり催事の出展料ってフランスもかなり高いので、例えば1日10万の出展料を払って、数千円のモノを売ってては
赤字になっちゃうって解って来たみたい。厳しいね。。。



このアニマルのカトラリーレスト、可愛い！
磁器でできたドイツ30年代のモノらしいっす。
でもムッシューの提示した金額は約２万５千円！、（ここって業者専門の仕入れ市じゃないの？）
もう…エビのように背中丸めてピョンピョン後退しました。





お！これは先日私がスカウトした子と同じもの！
お値段を聞いたら、私の売値以上の価格を言われた。。。いくら珍しい子でも２個目は無理。

ぶつぶつ言ってても、その隙間を縫うように（！）モノは増え続けています。
今週末は最後の仕入れになるので、その前に段ボール詰めをはかどらせなきゃいけないんだけど。

「わかってる、大丈夫、やるよ」

そう呟きながら、今からちょっと解禁のボジョレーのお味見でもしてきます。