至福の日々

日々の哲学

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2018-01-27 12:13:46 | 黒魔術への意志
 しかも悪いことに、そこに居合わせた人々すべての頭の中にある考えが浮かんだ。それは一つの物語であるいは、言葉の羅列である。なぜならその時の人々にとってその物語は事実としてありながらフィクションでもあったからであり、その様な思考の過程にとってそれが有益であったということではない。だからそれは意味のないことであった。最低でも、それが有益であったと言えるのはその内の一人、カモメという男一人であった。
 そのようにして黒と白の魔術は行われる。語られるべきこと全ては語られた。

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