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浅田次郎 「鉄道員」

2016-11-05 19:24:36 | 日記
 「仕事」とはなんだろうか。仕事自体が目的な人もいれば、手段と割り切って仕事をしている人もいるだろう。
「鉄道員」の主人公である佐藤乙松は、仕事をどう捉えていたのだろう。
 彼は、妻の死に目に間に合わなかった。仕事をしていたから。
 彼は、死んだ我が子を、いつもどおり旗を振って迎えた。
 乙松は、亡き娘を前に、「ポッポヤ」としての悲しかったことを話している。乙松自身の思いがそこにないわけではないけれども、仕事の延長線上のこととして、彼は話している。
 彼はポッポヤとして、人生の大半を生きた。住民に感謝もされていた。尊敬もされていた。
 しかし、人生の最後で、最後の最後で、「仕事」ではなく「私事」と向き合った。いや、向き合っていたのだろうか。彼自身が、その重すぎる私事に、後ろめたさに押しつぶされてしまったのだろうか。
 わからない。だが、彼の最期は多分、幸せだったのだろう。
 そう思いたい。
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