
1985年の製作になるSF映画である。主演のマイケル・J・フォックスとクリストファー・ロイドも、この3本も続いたシリーズで後世に名を残すことになった代表作である。また、この作品でメジャーな監督として認められたロバート・ゼメキスや、彼の先輩であり、この作品の製作総指揮にあげられているスピルバーグの協力も見逃せないだろう。
ブルーレイ盤が出たことにより再見ということになったのであるが、改めて思い知らされるのは、実に緻密に計算されて作られている作品であるということである。過去へ戻ったり、未来へと飛んだり、名作中の傑作であると思う。ロックとペプシが大好きな高校生役マーティ・マクフライをマイケル・J・フォックスが、そして、彼の親友のエメット・ブラウン博士(通称:ドク)の科学者役をクリストファー・ロイドが快調に演じている。
タイムマシンの実験ひとつにしても、この二人の俳優が心底、弾んで演じているのは観ていて気分のいいものである。しかし、この作品の功労者は映画人として脚本家からスタートした監督・ゼメキスであろう。理路整然とした脳細胞で構築された頭脳の持ち主だと思う。羨ましい。例えば、マーティの家族役たちの若くなったり年老いたりの変貌ぶりなんて、見事としかいいようがない。
それに、映画というものは娯楽作品の最たるものであるということを再認識させてくれる。先が読めそうで読めなくて、ハラハラドキドキしながら、ひとつの作品を鑑賞したいものだと、映画ファンなら誰しも思っていることではないだろうか。有り得ないと思いながら、妙に納得させられて満腹感を味あわせてもらえるという、あのパターンこそ、望むところである。
この作品こそ、その欠かせないエンターティメント満載というところだろう。そういえば、ゼメキス監督というのは、新しき映画技術の吸収に貪欲な人だということを耳にしたことがあるが、この作品でも、その片鱗をうかがい知ることが出来る。到底、27年前に造られた作品とは思えない映画ならではの手法が散りばめられているのだから。









