フランスの歌手 ミレーヌ・ファルメール 2006年のライヴ "Avant Que L'Ombre a Bercy" のDVD (*Pal:region free) を鑑賞した。「Avant Que L'Ombre」というアルバム発売を切っ掛けにしてのパリのベルシーのスタジアムでの公演を収録したものである。これも大掛かりなものであり、ツアーは不可能に付き、このスタジアムを13日間借り切っての公演になったようである。
メインステージのカーテン替わりに閉め切られた大きな扉が折り畳まれるように左右に開けば、黒魔術のミサのような雰囲気が感じられるオープニング。天井からは、まるで地球外からカプセルに閉じ込められて降臨するかのような感じでミレーヌの登場になる。彼女だけがゴールドの衣裳。コーラス、ダンサー、バンドマンたちは神に仕える修道士のような黒一色の儀式めいた衣裳。
ドラマチックなオープニングである。それに、ミレーヌの色っぽいこと。小柄ながらムチムチした肢体を包む衣裳も凝った刺繍で創りあげられている。セクシュアルというより品のいいエロスとでもいおうか。まるで手間のかかった下着のようなデザインといえばいいだろうか。このデザインが、このライブに一貫して使われている。金・黒・紫、そして黒・赤と順を追っての衣裳替えが用意されている。
そして、ダンサーたち。特に、女性軍団より男性の軍団の迫力が凄い。あとで分かったことであるが、兄弟7人による「Los Vivancos」というフラメンコ・ユニットだとか。オトコの色気ムンムンのアイリッシュ・ダンスの振り付けを想起させられる優れものである。このユニットの起用こそ、このライブの大きな見所になっている。そして見せ場は、3回用意されている。
モチロン、女性ダンサーとミレーヌの絡みの場面も用意されていて悪くはない。そして、この手のライブに付き物の宙吊りもあるが、全体的に、ゴージャスというよりフランスならではのシックさを感じさせる構成である。エンディングも凄い。壮大な階段が舞台奥の天井に向かって、どこまでも続いている感じ。
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