猫五郎の写真日記

なんか、写真よりも文章がメインになってます。しかも、くどい。要改善。でもなかなかねぇ。

2016/11/25 再び栃木北部へ

2016-11-26 21:47:01 | 天体観測

新月期。
金曜日、晴れるという。
土曜日、曇るという。

もう風邪を2週間以上引きずっています。
体、重いです。

前日、雪が降りました。
11月に東京で積雪を認めるのは観測史上初、とか報道されてました。

行き先は標高1400mを越えてます。
当然、行き先にも雪が残っていると考えなければなりません。

寒そうだなぁ。
氷点下10度近くいくんじゃないだろうか?
寒さに耐えられるかなぁ。。。

なんのために高価なダウンジャケットを手にしたり、電熱ジャケットのバッテリーを自作したり、野外ストーブを買ったと思っとるんだ!!!

この夜を逃すと、次のチャンスがいつになるかわからない。

四の五の抜かさず行け!


仕事から帰ってから急いで支度をします。

うちのエアちゃんは2駆です。
スタッドレス履いてません。
(アパートにスタッドレス、置く場所がありません。)

タイヤチェーンを持ち出しました。



山に着くと、案の定、路面が見えない。




アイスバーンとなっており、エアちゃんのタイヤが空転して、どうやっても進まなくなりました。




タイヤチェーンをしました。
タイヤチェーンの商品名がQuick Easyなんですけど、そうですね、簡単で、早いですね。
久しぶりでしたが、15分ほどで装着完了。


現場には21時過ぎに到着。
着いたときは、ほどんど風もなく、南東の半天に星空が見えました。
カシオペア近辺の天の川もきれいです。

やったぁー!

急いでセットアップを開始します。
しかし、セットアップしている矢先からカシオペアが雲にくわれそう。

雲が出てくると同時に、風も出てきました。

前回の教訓から、エアちゃんとルーフテントを望遠鏡のギリギリ脇まで寄せて風を防御します。




エアちゃんとルーフテントを防風壁に使うと、大幅に違います
が、完全には防ぎきれません。
やはりGINJI-250FN、風に極端に弱いです。
ほんのちょっとした風でも揺れているのがPHD guidingの画像で確認できます。
PHD guidingで表示させている画像よりも拡大率が高い写真を撮っているわけですから、それはもうブレまくりです。

それでも粘って、マシなブレ写真8枚を合成したのが、コレ。
GINJI-250FN + 自作レデューサー + EOS 60Da
M42 オリオン大星雲。




まあまあといったところでしょうか。

でも、どうにも星が丸く写ってくれません。
オリオン大星雲に焦点を合わせてから、GINJIの光軸を合わせています。
主鏡の固定ネジは、ホンの軽く添える程度にしか締めてません。
PHD guidingの精度もそんなに悪いとは思えません。

この夜、新たな発見がありました。


GINJI接眼部は、接眼レンズの固定ネジが二つあります。
ひょうんなことで、その片方をいじったら、緩んでました。
どうも、片方のネジを締込んだときに、もう片方が相対的に緩んだようです。

で、ゆるみを締めたら、星がもう少し丸く写りました

うーむ、こんなところにも落とし穴があったか。


カメラを取り付けるときや、カメラを回転させて構図を決めるときに、接眼レンズ固定ネジをいじります。
接眼レンズと比較してカメラはかなり重たいです。
細心の注意を払ってネジを締めていたつもりでしたが、まだ甘かったみたいです

次回以降は、コマコレクターもしくはレデューサー単体で接眼部にしっかり固定してから、カメラを取り付けるようにしてみようかと思います。


なかなか風が弱まらず、粘っていると、雲まで出てきて、それでも未練たらしく粘っていたら、雪まで振ってきました。



GINJIの中に雪が積もり始めたので、焦って、GINJIを下に向けました。

せっかく買ったパソコンも雪で濡れて故障しては困ります。
撮影を終了しようか。。。と悩みます。

結局、わずかな可能性をモノにするために、粘る決断をしました。

どうせこの夜は、3時過ぎに月が出るので、そんなに長い時間ではありません。

結局空の状態は好転してくれませんでした。


この夜は気温が氷点下3度までしか下がりませんでした。

しかし、ルーフテントで寝ていて寒かったです。

やはり購入後20年が経過したシュラフでは厳しいようです。
ルーフテント内の寝具を強化する必要があります。
でも、分厚い掛け布団は、ルーフテントの収納に支障を来すことを確認済みなので、さて、どうしたらよいか。

簡単に思いつくのは毛布でしょうか。
まずはシーツ代わりにモコモコの毛布を使う。
そして、掛け布団代わりに毛布をもう一枚使う。
これだけでもだいぶ違うと思います。
でも、それで氷点下10度に耐えられるかどうかは怪しいです。


明け方の月。




久々に地球照を撮影してみました。





この夜も全力を尽くしました。。。。




コメント (4)
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2016/11/05 栃木県北部へ

2016-11-23 18:25:22 | 天体観測

自分の日記代わりでもあるので、長文をご容赦。

友人の結婚式が郡山でありました。

大学時代のサークル部員たちと久々の再会でした。

なにせ日本の端っこの大学なので、みんなに会う機会はそうありません。
貴重な機会です。

が、同時に、天体観測の貴重な機会でもあります。

滅多に足を伸ばせない、東北地方に足を踏み入れるのですから。

来年二月にも仲間の結婚式があります。
みんなにはきっとまた会えるでしょう。


二次会に19時過ぎまで参加し、山の上へレッツゴーです!

本当は、せっかくの機会なので、浄土平天文台付近で天体観測したかったんです。
(同好会情報で、浄土平は期待するほど大した空ではないとの情報もありましたが。。。)

しかし、浄土平は雨の予報。
南に向かうしかない。

郡山から気軽に行けて、標高を稼げる場所。

そこはもう、あそこしかないでしょう。
地図を見ながら、一度行ってみたいと思ってました。
でも、自宅からだと、ちょっと気張らなければ行けない距離。
標高1500m弱。

行ってきました。

21時頃現地に到着したでしょうか。
標高を上げながら、周囲は急速に風が強くなっていました。
ものすごい風です。
車を運転しながら見ていて、台風並みでした。

「ああ、これはダメだ。」

ああ、あのままみんなとの時間を楽しめばよかっただろうか?
でも、来なかったらきっと悔いが残ったでしょう。
今から日光方面まで南下する体力も時間もない。

ええい、ままよ!
行って後悔しよう!


とにかく現場に行こう。

着くと、意外なほどたくさんの自動車が駐車場に停まってました。
パッと見、30台以上。
同業者は一人もおらず。
登山系の人々?
でも、こんなにたくさん?
車中泊をしている人たちも散見。
トイレもあって便利ですが、その灯りがけっこう明るい。
これはちょっと厳しい。

一つ下の駐車場に降りました。

そこにも10台ほど車が停まってました。
車中に人がいるかどうかはわからず。

こちらの駐車場は灯りがまったくなし。
すばらしい天の川。
最高ではないですが、こんなに暗い夜空を見たのは久しぶりのことです。
「これは絶対にいい写真が撮れる暗さだ」と確信しました。

一番奥にエアちゃんを停め、GINJI-250FNのセットアップ開始。
しかし、ものすごい風。
うーむ、これは。。。

エアちゃんをGINJIにギリギリまで寄せ、さらに、ルーフテント「Easy camper Revolution」と立ち上げます。
風よけ効果、すごいです。
エアちゃんだけを風よけにしたのとは、雲泥の差です。

でも、それ以上に風が強い。
ルーフテントを立てたこともあって、エアちゃんがグラングラン揺れます。
ぶっちゃけ、エアちゃん+ルーフテントの風除けがなかったら、重量のあるGINJI+EQ6proをもってしても風で転倒しかねない、猛烈な風です。

開いたノートパソコンが風で何度も倒れるので、しかたがなくテーブルにガムテープで固定しました。
テーブルの上に余ったウェイトとかを載せましたが、これまたエアちゃん+ルーフテントの風除け下なかったら、パソコンごと机がひっくり返ってもおかしくないくらいの風です。

ルーフテントが風に耐えられるのか?!
ルーフテントEasy Camper RevolutionのCM動画で、Revolutionを立てたまま時速100kmで高速道路を走るというDQNなCMがあります。
きっと大丈夫でしょう。
エアちゃんごとひっくりかえらなければ。。。


GINJI-250FNで撮る写真、撮る写真、すべてブレ写真となりました。

風が少しでも弱まることを願って粘りましたが、ダメでした。
でも、暗い夜空で撮るアンドロメダ銀河はやはり、いいです。

EQ6 + GINJI-250FN + 自作レデューサー+EOS 6D

撮って出しの4枚をコンポジット。
ブレブレ写真ですが、思った通り、なかなかいい写りです。
もっと贅沢な夜空を望みたいのは山々ですが、これなら画像処理をする気になる。




上の写真をほんのちょっといじったのがコレ。





風が止みません。
それどころか雲まで出てきた。

やむなくGINJI-250FNを降ろし、ED81Sに載せ替えます。

屈折望遠鏡は、セットアップが楽チンですねぇ (^_^;)
GINJI-250FNは重いので、バランスを撮るのも大変だし、時間かかるし、被写体に向けてから再度光軸調整をしなければならないし、で、セットアップに1時間を見なければなりません。
ところが、ED81Sは30分以内にセットアップが完了してしまうくらいの勢いです。

オリオン大星雲が上がってきてました。
しかも、まだ雲がかかっていない。

EQ6 + ED81S + EOS 60Da
2枚コンポジット。



ED81Sを持ってしてもブレ写真となりました。
それでも、2枚コンポジットでこの写り。

このあと、雨が降ってきて撤退を余儀なくされました。

正直、家から届く範囲で、一番いい夜空かもしれません。

ただしこの場所、12/1に冬期閉鎖されてしまうんです。

ふう。

コメント (2)
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天体観測(野外活動)におけるポータブル電源について その9 (ノートパソコンを消費電力の小さいものに入れ替える)

2016-11-20 13:01:14 | その他

天体観測における電源は、赤道儀のEQ6proがMPB-52800、ノートパソコンはスゴイバッテリーということで、一件落着しました。

現在もそれで快適に過ごせております。

最近の変化。

それはノートパソコンを入れ替えたことです。

天体観測(オートガイド)する分には2007年発売のLL550/JGで事足りていたのです。

しかし、LL550/JGを職場で使おうとするとさすがに2007年発売の機種とあって、難渋することが多々あり、やむなく職場用に新しいノートパソコンを購入したんです。

新しく購入したノートパソコンを天体観測に転用したところ、棚ぼたで電力事情を潜在的に改善しました。


結論から言うと、2007年発売のNEC LaVie LL550/JGと2016年のパソコンでは消費電力が大幅に違うということです。




新たに手に入れたパソコンはマウスコンピュータのLB-F571X-SSD2-KK。
現行機種です。
Core i7/8GBメモリ/240GB SSD/15.6インチ フルHD液晶





両者の消費電力を比較してみると。。。


★LL550/JGの消費電力
標準 27W
最大 75W

★LB-F571X-SSD2-KKの消費電力
標準 約9.7W
最大 40W
スリープ 0.7W


LL550/JGはHDDをSSDに載せ変えてありますので、このデータのままではないでしょうけど、ほぼほぼ倍は違うと言って差し支えないのではないでしょうか?
実際は、USBポートからQHY5Lへの給電があるので、単純に消費電力が半分に減るわけではないでしょうけど。

それにしても、この9年間の間に、こんなにノートパソコンの消費電力は下がっていたんですね。
年々、ノートパソコンの情報処理能力が上がっているので、低電力化とほぼほぼ相殺されているのかと勝手に思っておりました。

バッテリー容量を増やすことも大事だし、HHDをSSD化することで、パソコン本体の消費電力を下げるのも大事だけど、今までで一番パンチのある電力事情改善策だったかもしれません。

今後、LL550/JGにはサブ機になってもらいます。



ただ、これだけで話は終わりません。
新しいノートパソコンをスゴイバッテリーにつなげれなければ、意味がありませんから。

手に入れたのはマウスコンピュータのLB-F571X-SSD2-KKですから、ハッキリ言って、マイナー機種です。
手持ちの機材では、スゴイバッテリーから給電できなかったんです。


結論からいうと、以下のような接続になりました。

スゴイバッテリー

DCA-PC90の19V端子(外径5.5内径2.5)

DCプラグ 変換アダプター 外径5.5内径2.5→外径5.5内径2.1

MPB-52800付属DC変換チップ 外径5.5内径2.1→外径4.7内径1.7

LB-F571X-SSD2-KK


==================================================

スゴイバッテリーからLL550/JGへの給電は、パソコン電源アダプターDCA-PC90を利用しています。
(DCA-PC90は、スゴイバッテリーからノートパソコンへの給電用にシステムトークスが販売している)




LB-F571X-SSD2-KKの入力電圧は19Vです。
DCA-PC90の19V用DC接続端子の規格は外径5.5内径2.5です。
試しにLB-F571X-SSD2-KKの電源入力DCメス端子に差し込もうとしましたが、規格が違うので入りませんでした。



LB-F571X-SSD2-KKのDC接続端子の規格がわかりませんでした。
メーカーに問い合わせると、外径5.0内径2.0との回答。
この規格の端子を探してみるも、存在せず。。。(大丈夫か?マウスコンピュータ・サポートセンター!)

仕方がないので、手持ちのMPB-52800付属の様々なDC変換チップのオス端子を、LB-F571X-SSD2-KKの電源入力メス端子に適当にいくつか差し込むと、外径4.7内径1.7で機能することがわかりました。

しかし、MPB-52800付属のDC変換チップの入力側メス端子の規格は外径5.5内径2.1。


DCA-PC90に付属している19V用のDCプラグのオス端子の規格(外径5.5内径2.5)と合わない。

さて、どうしよう?
まずはシステムトークスのホームページをみると、19V外径4.8内径1.7のプラグ自体は存在するのですが、入手するとなると1万円弱となることがわかりました。

うーむ、半端なく高い。。。
こんなに払いたくない。。。
他に方法はないのか?

ネットで「DC」「変換」「外径5.5」「内径2.5」「内径2.1」などのキーワードで検索すると、あるではないか (^^)

amazonで「DCプラグ 変換アダプター 外径5.5内径2.5→外径5.5内径2.1 」




というわけで、スゴイバッテリーとLB-F571X-SSD2-KKの接続は、

スゴイバッテリー

DCA-PC90の19V端子(外径5.5内径2.5)

DCプラグ 変換アダプター 外径5.5内径2.5→外径5.5内径2.1

MPB-52800付属DC変換チップ 外径5.5内径2.1→外径4.7内径1.7

LB-F571X-SSD2-KK



と、やっています。

あとから気付いたことですが、外径5.5内径2.5→外径4.8内径1.7の変換プラグもamazonで売られていました。
(外径4.7と外径4.8の記載が混在しますが、変換ブラグ・変換チップ販売元の記載がそうなっています。実際の規格は外径4.75であるようです)


それにしても、各メーカー、各電気機器で、なんでこんなにいろんなDC接続端子の規格が数多く存在するのか、意味不明です。
もっとシンプルに行かないものなのでしょうか?

でも、打開策としてDC変換プラグというものがあり、助かりました。

コメント (2)
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2016/11/03 前日光へ

2016-11-06 20:50:53 | 天体観測

とにかく天体撮影に行きたい。

GINJI-250FN用に自作したレデューサーレンズをテストしたいし、新しいパソコンMOUSE COMPUTER LB-F571-SSD2-KKでPHD2 guidingを起動させたい。

11/02の仕事後に撮影に行くことを目論んでいましたが、晴れず。
ところが、11/03休日の夜に晴れそう。
翌日仕事ですが、思いきって行ってみました。

行き先は2016/06/25に訪れた前日光。
家から車を飛ばして2時間の場所です。

GINJI-250FNをセットアップして、沈みかかっている月を狙います。
久々の地球照。
しかし、地平線近くだったこともあり、ものすごい大気の揺らぎ。
月表面の細部がほとんど写りませんでした。
GINJI-250FN + EOS 60Da



あれあれ?!
ハレーションが少ない。
GINJIで地球照を狙うと、いつも派手派手のハレーションに悩まされてきたのですが。。。
こういう写りも可能なんですね。


月が沈むと、雲が出てきてしまいました。。。。(T_T)

暗くなるに連れて、南方向の町灯りが目立ってきました。
佐野市方面の明かりだと思いますが、すごい。。。
この場所はダメだったか。。。

でも、来たからには、何か撮ってみなければ。
自作したレデューレンズを試せれば、それでよし。

天頂近くにあったアンドロメダ銀河M31を狙います。
GINJI-250FN + EOS 6D



背景が町灯りで明る過ぎます。
画像処理を施す気力すら湧かない画像です。

でも、そうか。
レデューサー、こんなに周辺減光が激しいんですね。

アンドロメダ銀河よりだいぶ地平に近いので、まったく期待してないですが、一応スバルも撮影してみる。
GINJI-250FN + EOS 6D




この場所はダメだ。。。

この場所は、前日光ハイランドロッジ近くの無料駐車場です。
標高1287m。
国土地理院?のGPSの基点みたいです。

でも、この場所が使えるのかどうか、気になっていたので、結論が出てすっきりしました。

レデューサーの周辺減光がどの程度かも確認できて、大きく一歩前進です。
かなり周辺減光が激しいので、フルサイズは諦めです。
次回、余裕のあるとき、APS-Cの60Daでどう写るか、試してみたいと思います。


そうそう、新しいパソコンでPHDを使えませんでした。
帰宅してからいろいろ考えてわかった原因は、ガイドカメラ QHY5Lのドライバを入れてなかったこと。
そらぁ動かんわ。
なんでそんなことにも気付かんかったやろか。。。

コメント
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