平和の歌・核兵器絶滅へと戦った英雄の歌

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劇    青年  5 立ち上がる

2007年10月26日 | Weblog
 青年  no5    中道 進

 (勇太の心は嵐のように揺れた。老人の言葉が心にうずく)
 老人 おい、ボクシングの坊や、薬をやらんか、気分がいいぞ。
 勇太 やらん、ボクシングで勝負だ。
 老人 坊主、甘えるな、いいからやれよ。
 勇太 明日は仕事、帰る、勘定だ。
 (勇太は足がふらつくも店を出た。その翌日)
 勇太 しまった。寝坊した。急げ。
 (勇太の仕事は運送業、得意先に荷物が行かないと問題は大き
くなる。会社から大目玉を食らった。その日は他のドライバーが
行き勇太は帰された)
 勇太 やれやれ、反省だ、今日は練習、苦しさを練習でまぎわ
はそう。
 (ジムで、サンドバックニパンチを浴びせ心の迷いを打ちくだ
す。心の魔との戦いだ。未来の不安、遊びへの誘惑、堕落の誘い、
心にうずく魔の暴れ)
 勇太 負けるもんか、俺には夢がある。苦しくともがんばるんだ。
 (魔はスキを狙う。魔はさまざまな変化をする。権力魔、病魔、
欲望魔などさまざまにある。その仲の権力魔というと、権力者が魔に
入りいじめにかかる。勇太負けるな、魔を見破れ、君には無限の力が
ある)
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平和への一言

2007年10月24日 | Weblog
 壮年(川崎)
終戦のときは小さかった。しかし、大変だった。米は配給制。大変だよ。戦争は悲劇だよ。


 壮年(同)
 戦争の頃、私は田舎だったから米には不自由しなかった。都会人は大変な思いだった。

 戦争時と今は大きな差がある。自由の今、物質が困らない今、戦争と言うと映画などでかっこいいのを思い浮かべてしまうのでないだろうか。故に、戦争の苦しかった時の体験話は貴重である。

劇小説・    青年        第4回 修羅      

2007年10月06日 | Weblog
劇小説
               青年                                                        
 
酒場は老人が突然にわめきだした。
老人 この世は弱肉強食の時代だ、いくらがんばっても駄目だよ。
勇太 くだらない人生だ、飲まずにいられない。
勇太は義雄と話し善という心が出てきたのだろうか、心が葛藤をしてるのだろう。しかし、老人は堕落した生活に染まっている。若い時に大金が入ったことで人生を狂わしてしまった。しかし、勇太は青年だ、無限の可能性を秘めているのである。将来は努力しだいでは世界チャンピオンになれるのだ。勇太、負けるな、がんばれ。   
                中道 進

前回までのあらすじ
 勇太は青年で働きながらボクシングを目指している。もちろんチャンピオンを狙っている。しかし、青年の故に悩みがある。人間の生きる道はなにか、お金儲けか、勇太はお金儲けが幸福と思っていた。しかし、友人の義雄は人々に奉仕していくこそが人間としての義務と言う。それを聞かされ、心は動揺した。その故に、酒を飲みごまかそうとした。しかし、酒場には堕落した老人がいた。勇太を堕落させようとしたのだった。

                民旅新聞 月刊  青年連載中