土曜日の絵本

童話館の“ぶっくくらぶ”より配本された
絵本や児童書、自分で購入した児童向きの本を中心に載せて行きます。

『屋根裏部屋の秘密』

2008年07月04日 | Weblog
『屋根裏部屋の秘密』―直樹とゆう子の物語
    松谷みよ子:著 司 修:絵 偕成社 \1200+税


ひとことで言えば、『屋根裏部屋の秘密』は、祖父たちが償おうとしなかった罪を、孫の世代がみずから引き受ける物語ということになろうか。だがそれは、リレーのバトンを受け取るように、スムーズに引きつがれたものではない。
祖父の秘密を知ったとき、エリコは思わず、「じじちゃまはそんな人じゃないわ!」と叫ばずにはいられなかったし、「わたし、ちっとも知りたくなかった。だいいち、じじちゃまがそんなひどいことしたなんて、どうして知らなくちゃいけないの?わたしとは、関係ないじゃない?」と祖母に問いたださずにはいられなかった。その気持ちは直樹にもゆう子にもじゅうぶん理解できる。

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『ふたりのイーダ』『死の国からのバトン』『私のアンネ=フランク』
原爆、公害、アウシュビッツ。<直樹とゆう子の物語>は戦争を見つめ続けた作者の分身のようです。『ふたりのイーダ』その他。作者の作品を知らずに読み始めた私には驚き、エリコと共に、731部隊の悲惨な話を擬似体験して行くようなストーリーは心の震えるような話でした。知っていることと理解することは全く違っていました。
日本の少年少女達がエリコとともにこの事実を受け入れる機会を持てたらいいなと思います。
今更、どうしようもない事柄ばかりですが、目を背けて知らないふりをするには重過ぎる事実です。
    

『風になった忍者』

2008年07月04日 | Weblog
『風になった忍者』
   広瀬寿子:作 曽我舞:絵 あかね書房 922+税

正之はむかし甲賀忍者が住んでいたという忍者屋敷に遊びに来ている。兄の俊郎は小学校二年生の時、近くの沼に落ちて行方不明になったといわれている。
今、また滋賀県の叔父の家に遊びに来て、忍者屋敷に遊びに来ているのだ。ふと、見つけた秘密の部屋?
ぽっかりとあいた穴のぞくと、そこにはなわばしごが下がっていた。だれも知らない、古い秘密の部屋があるかもしれない。正之は、なわばしごに足をかけた。
落ちた先は次元を超えた江戸時代?そこで、正之は忍者の小四郎と会う。

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よくあるタイムトラベルの話ですが、不思議な余韻を残す話です。登場人物が忍者のせいかな。

『ルドルフとイッパイアッテナ』

2008年07月04日 | Weblog
『ルドルフとイッパイアッテナ』
     斉藤洋:作 杉浦範茂:絵 講談社 \1300+税

ぼく、ルドルフと兄貴分のイッパイアッテナのとびきり愉快なのらねこ生活。

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なにかにつけて面倒見のよいイッパイアッテナがおもしろくて、かっこいいです。なんと文字の読み書きを覚えちゃったりして。家に帰りたいルドルフですが、それを蹴って、犬のデビルのせいでケガをしたイッパイアッテナの敵討ちをしちゃったりします。いちいち、ルドルフやイッパイアッテナ達のセリフがかっこよくて痛快なお話です。(^^)/

『青い目のネコと魔女をおえ』

2008年07月04日 | Weblog
『青い目のネコと魔女をおえ』
     マインダート=ディヤング:作 黒沢浩:訳 木村良雄:絵
     文研出版 1194+税


教会の片隅で暮らしているおばあさんが、寒い朝、凍えて死にそうになっているカササギを拾いあげて育てます。「神のつくりたまいしもの、すべて生きる権利あるべし」と考えるおばあさんは、その後、おぼれかけたネコも助け、おばあさんの知恵と努力によって敵同士であるはずのカササギとネコはなごやかに暮らすようになります。
けれど、迷信深く、古い考え方しかできない村人には、おばあさんは魔女としか思えません。そして、ある日子供達が次々に流行病になり、魔女のせいだとの噂が立ちます。嵐の夜、市長の赤ん坊が消えたことで、人々は賢いおばあさんを火あぶりにしようとするのです。賢いおばあさんは海へ行き、気のふれたアリスのことを思い、全てを悟りますが、恐怖にかられた村人の前ではどうすることも出来ませんでした。

「お、お、お助けください。わたしたちをお助けください。あのネコを海にしずめてください。そうすれば、あなたの命を保証します。わたしらは、あなたに加えた誤りを正すために何でもいたします。あのネコをしずめる魔法をかけてくださるだけでいいのです・・・・」
賢いおばあさんは、しわくちゃばあさんのいうことを聞いていないようだった。まばたきをして、静かな、日のあたっている海をじっとみつめた。彼女は涙をぬぐってまた・・・・静かな海にゆりかごがゆれていた。そのゆりかごで、白いネコが跳んでいた。

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美しいオランダの砂丘の村の風景の中で繰り広げられる、賢いおばあさんの慈愛に満ちた生活と対照に、迷信に囚われどうしようもなく流されて行く村人達。本の扉に記された言葉で結末の救いの暗示を受けていなければ、絶望的な気持ちで読み進めねばならなかったことでしょう。人間の愚かしさと素晴らしさを考えさせられる物語です。

『クラバート』

2008年07月04日 | Weblog
『クラバート KRABAT』
  オトフリート・プロイスラー:作 ヘルベルト・ホルツィング:絵 
  中村浩三:訳  偕成社 1600+税

荒地の水車場の見習いになった少年クラバートは、親方から魔法を習う。が、三年後、自由と、一人の少女の愛をかち得るため、生死をかけて親方と対決する日がやってくる。ドイツの一地方に伝わる<クラバート伝説>をもとに、現代の語り部プロイスラーが12年の歳月を練り上げた壮大な長編小説。

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少年クラバートが連れて行かれた水車場は陰気な湿地帯です。なんだか悪魔の匂いのする親方。11人の職人達とのつらい生活。そして、一人増えると一人消えるわけのわからない息苦しさ。そんな生活の中で、親方の目を盗んで出会った農民の娘との愛。常につきまとう重苦しさを我慢しながら、最後まで読むと・・・。
クラバートと娘の愛の強さと聡明さに拍手、拍手!
ちょっと日本の文学ではお目にかかれない、不思議な印象を持つ本です。ドイツの黒い森のことをもっと知るべきでしょうね。

『ゾウの王パパ・テンボ』

2008年07月01日 | Weblog
『ゾウの王パパ・テンボ』
      エリック・キャンベル作/さくまゆみこ訳・有明睦五郎挿絵
      徳間書店 1500+税

ニューヨークでたまたま象牙の密輸をかぎつけたハイラムは、是が非でも密漁を食い止めたいと、5年前にサファリをしたアフリカへと飛んだ。そして、前回もガイドに頼んだマイクとベニーと共に、異常な執拗さでゾウたちを次々と殺していた密猟者、ヴァン・デル・ヴェルを追い始める。
ちょうどその頃、アフリカでぞうの調査を続けるイギリス人科学者の一人娘アリソンは、現地の人からパパ・デンボと呼ばれ恐れられている一頭のい巨大なゾウと心を通わせていた。
そして、運命の日、ハイラム達が見ている中、ヴァン・デル・ヴェルに追い詰められたパパ・デンボを救いたい一心で、アリソンは自らの命もかえりみず・・・。
周到に張り巡らされた伏線が一挙に絡み合うラスト。『ライオンと歩いた少年』の姉妹編として、前作にも増したダイナミックな場面展開と迫力で描かれた、手に汗握る小説。

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人間の脳より大きい脳を持つ動物、ゾウ。他のどんな動物よりも強そうなのに、どこか優しさを感じさせてくれる。ストーリーに無理を感じさせない不思議な魅力のある生き物なのですね。

デルトラクエスト『うごめく砂』

2008年04月19日 | Weblog
デルトラクエスト『うごめく砂』

1.魚の群れ 2.禁断の実 3.より道 4.その鳥、買った! 5.ごまかし 6.偽名 7.みえない敵
8.競技開始 9.本選 10.勝利のゆくえ 11.やすやすと 12.石碑 13.うごめく砂 14.恐怖 
15.中心 16.死の塔

リーフ、バルダ、ジャスミンの三人は炎上するネズミの街を脱出し、果樹園に迷い込んだりしながら、リスメアの街にたどり着く。一文無しになった三人は偽名でリスメア競技大会に出場してジャスミンがなんとか優勝してリスメニアの街を抜け出そうとするが、これは優勝者を影の王国に売り飛ばす宿屋の女将マザー・ブライトリーの罠だった。
憲兵につかまったところをトムの店で会ったレジスタンスのジョーカーに助けられた後、岩壁に囲まれた“うごめく砂”の中に入る。うごめく砂の正体は?

死は 岩壁の内にひそみ
大いなる力は あらゆるものを
無辺の砂の中心にひきよせる
しかばねの下 生者は群れ
役割のままに つみあげるのみ

大いなる力にあやつられたハチが砂をうごめかせ、死者の骨と金銀財宝で死の塔を積み上げて来たのだ。リーフは死の塔の中にラピスラズリを見つけ、塔が崩れないようにジャスミンの木彫りの小さな鳥をはめ込む。
無事に生還したリース。三人の旅はまだまだ続く。。。。

デルトラクエスト『ネズミの街』

2008年04月19日 | Weblog
デルトラクエスト『ネズミの街』

1.わな 2.やれ燃やせ、もっと燃やせ! 3.旅行用品、何でもあります 4.お金の問題 5.取引
6.チュルナイ 7.奇妙な習慣 8.審判 9.調理場 10.処理穴 11.自由の代償 12.商売、商売 
13.川のむこう 14.ネズミたちの夜 15.ネズミの街 16.大蛇リア 17.希望

ララディンの街を離れた三人は魔女テーガンの残りの子どもたちに捕まったが、三人を食べることに対して仲間割れするように策略をめぐらせ、逃げることに成功する。
やがてトムの店に出会い、ジャスミンが持っていた金貨のお陰で、三本足の奇妙な馬、“マドレッド”を買うことが出来た。
ネズミの街は周りを城壁で囲まれた廃墟のような街であった。“マドレッド”が暴走して投げ出されて意識を失った三人はチュルナイという街で保護される。しかしチュルナイは奇妙な街だった。食事の時にジャスミンがいつも連れている毛むくじゃらの動物フィリが見つかり、三人は不潔で罪深いとしてネズヌク達の審判を受けることになってしまった。給仕の少女ティラに助けられ処理穴を通って牢獄から抜け出した三人。荷馬車に隠れた三人は、またトムの店に戻ってしまった。トムの機転で店を逃げ出した三人ははばひろ川で立ち往生する。トムにおまけでもらった商品・水食い虫で、川に道をこしらえて無事に渡り終えたが、ネズミの街からネズミの大群が押し寄せて来た。はばひろ川に逃げ込み、火おこしビーズで火の壁を作って夜をやり過ごした三人は、荷物を何もかもネズミに食べつくされてしまい、またネズミの街に戻ることにした。廃墟になったネズミの街には大蛇リアが待ち受けていた。リーフは囮になり、ジャスミンの一撃でリアを倒してリアの王冠からオパールを手に入れた。オパールは不吉な未来をリーフに見せるのであった。


デルトラクエスト『嘆きの湖』

2008年04月19日 | Weblog
『嘆きの湖』
1.橋 2.三つのなぞ 3.真実といつわり 4.救出 5.恐怖の逃走 6.ニジとドッジ 7.ショック 8.善人の正体
9.踏み石 10.機転 11.ララディンへ 12.音楽 13.嘆きの湖 14.ソルディーン
15.魔女テーガンの最期 16.自由への戦い

黄金色の目の巨人の謎解き憲兵に捉えられていた囚人、ララド族のマナスを助けるが、魔女の子どもに捕まり底なし沼を命からがら逃げる。美しい街ドールは魔女によって「嘆きの湖」に変えられてしまった。
マナスは故郷ララディンへ帰り、地下に潜っていた人々と再会する。
「嘆きの湖」には巨大な魚のような怪物ソルディーンがいた。
魔女テーガンと戦い、カラスのクリーが指先の弱点を攻撃したため、魔女は死んだ。リ魔女の呪いで怪物サラディーンにされていたドール族の長ナニオンと妻のエセナは呪いから解放され、また声の出なかったマナスの呪いも解けた。ナリーフはニオン、エセナからルビーを受け取る。

デルトラクエスト『沈黙の森』

2008年04月19日 | Weblog
ここはデルトラ王国。王家に伝わる7つの宝石が国を守っている。その宝石が影の大王に奪われた。デルトラを救うため1枚の地図をたよりに、少年が冒険の旅に出る・・・。

黄金色に輝くのは、誠実のトパーズ。
真実をつかさどるアメジストはデル川の岸辺に咲くすみれのような紫色だ。
氷のように透明な輝きをもつダイアモンドは純潔と力の象徴。
若草と思わせる緑色は名誉をあらわすエメラルド。
群青色の地に銀色が点々と、夜空の星のようにあらわれているのはラピスラズリ、神力の象徴。
幸福のしるしルビーは、血のように赤く、希望の象徴オパールは虹の7色に輝いている。

『沈黙の森』
ここデルトラ王国には、王家に伝わる秘宝「デルトラのベルト」がある。初代国王によって作られたこのベルトには、七つの宝石がはめられている。宝石には魔力があり、ベルトを王の直系が身につけることで、あらゆる敵からデルトラを守る力を発揮する。
しかしあるとき、この宝石が隣国の悪者、影の大王によって奪われ、七つの魔境にかくされた。デルトラ王国は、悪と荒廃の国に変わりはててしまう。
それから16年。16歳の少年リーフは、デルトラ国王の親友だった父の意志を継いで、七つの宝石を取り戻す旅に出る。デルトラの元衛兵バルダとともに出発し、一つ目の魔境「沈黙の森」に入り込む。そこで、ジャスミンという名の少女と出会い、三人で力を合わせ、魔境の怪物、騎士ゴールと対決。最初の宝石、トパーズを取り戻した。