今日も一緒に 頑張ろね!

人生で一つだけ願いが叶うなら 

それは「君達と直接言葉を交わしたい」・・・。



計画停電開始予定時刻までに手術終了 ほっと一息

2011年03月18日 | Weblog
手術するには輸血が必要。しかしその病院では輸血が出来ないと来院。
計画停電は、15時20分〜。君の場合はかなりの貧血があるため、貧血の原因を精査するための超音波検査、レントゲン検査と血液検査。そして術中に輸血が必要になる可能性もあるため、血液型検査と血液提供犬(ドナー)との血液型適合検査(クロスマッチテスト)へ、どうにか3頭目で適合。適合したドナーからの血液採取。
貧血が再生性か非再生性か?を判断し、少しでも早い段階での手術が必要と判断。
術野の毛刈り消毒→点滴、麻酔導入のための血管確保→吸入麻酔、人工呼吸器のための気管挿管→術中のモニターリング機器(血圧・心拍数・体温・呼吸数・SPO2など)への接続、点滴の開始、外科器具の準備、そして術者・助手のOPE着への替え、手首の消毒と進み、子宮蓄膿症のための子宮卵巣全摘出術の手術開始‥→無事終了。
かなりのハードスケジュールでした。スタッフが一丸となり、昼食もとらずに手術にあたりました。手術手技はそんなに難しいものではありません。これだけの事を成し遂げるには、私の力は微々たるもの。スタッフ一人一人の力がものすごく大きく重要なのです。
手術中に余震があり、皆、一瞬息が止まりましたが、小さな揺れで何も問題なく終了することが出来ました。神様に感謝です。
術後は計画停電に入り点滴装置やヒーターが使えない状態です。点滴は手動で、ヒーターの代わりは湯たんぽです。薄暗くて不安だと思いますが、停電終了までもう少しだけ我慢しましょうね。被災地の犬や猫の健康を祈って‥。
モコちゃん手術ご苦労様。この命、大切に!
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緊急手術適応 計画停電で手術出来ません‥

2011年03月16日 | Weblog
計画停電開始予定10分前、眼鏡のガラス部分を噛んで食べてしまったと来院した患者(犬)がいる。
異物の誤食の場合、誤食して1時間以内であれば、さい吐処置(異物を吐かせる)が可能。しかし吐かせることが出来る異物と、吐かせてはいけない異物がある。
尖っていたり、先が細い異物(焼き鳥の串・楊枝・針など)や糸状の異物、これは吐かす事が出来ない。
吐かすことで異物が食道を傷つける。場合によってはさらに食道から隣接する臓器、特に肺や心臓を異物が刺してしまい命取りになる。
次の処置として、内視鏡による摘出がある。しかしこれも異物の大きさや状態によって、摘出可能な場合と不可能な場合がある。
ではこのまま異物を放置したらどうなるか?
通過障害を起こさなければ、1〜2日で肛門から便と共に出てくる。しかし鋭利な異物は、胃や腸の壁(粘膜)を破り、腸内の内容物が腹腔内にもれ、腹膜炎になり、生命の危険を伴う可能性が高い。そのため、異物が鋭利で内視鏡での摘出が不可能な場合、開腹手術による外科的な摘出が適応となる。少しでも早く‥。
何て弱小な動物病院で、なんて無力な獣医師なのだろう‥手術が行えずごめんなさい。
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トイ犬種の前足の骨折 術後の癒合不全が注意!

2011年03月16日 | Weblog
1日も早く手術をしてあげたかったのですが、地震から余震、計画停電と続き、君の手術がなかなか出来ない状態でした。
余震はまだありますがこれ以上待てないので、地震がない事を願いながら手術を行いました。手術中は余震も無く、無事手術は終わりました。
前足の骨(とう骨と尺骨)の2本が折れていましたが、ボルト6本とプレートの金具を用いて整復しました。術後は7日間の入院が必要です。
君はポメラニアン、トイ犬種に分類される犬種。前足の骨は鉛筆の太さにも満たない太さで、血液供給が少ない場所。骨折すると、整復しても骨がつかない状態(癒合不全)が大変多い箇所です。
それを少しでも回避するため、術後ギプス固定と安静が大切です。そして感染が起こらない様、抗生物質を投与してしばらく入院です。
ギプスは徐々に薄くしながら外していきます。皮膚を縫い合わせた糸は10日目には抜糸できます。術後の合併症が回避出来れば、2〜3ヶ月後には骨がつきます。君はまだ若いので、半年位で再度手術をします。
骨が完全についたら、留めていた金具(プレートとボルト)を除去するためです。
カイちゃん反対側も骨折しない様、ソファーから飛び降りる時は注意しましょうね!
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十字靭帯断裂・半月板損傷 地震中の手術‥

2011年03月15日 | Weblog
ナナちゃん手術ご苦労様
先生達もあれだけひどい揺れの中での手術は始めてです。手術室で真直ぐ立つことも大変で、無影灯(手術のライト)は左右に大きく揺れ、術野(ナナちゃんの上)に落ちてはいけないと横に外すと、今度は術野(関節の中)が暗くて見えなくなり、5mmにもみたない半月板を取り除くため、関節の中にメスを入れても手元が左右に振れて焦点が定まらず、ただただ揺れがおさまる事だけを願い、1分、1秒でも早く手術を終らさせようと皆で一丸となり手術をしていました。先生の心臓が止まりそうでしたよ。でも大丈夫です。無事に手術は終了しました。
今日で術後4日目、術後の合併症もなく順調です。
しかし、君は体重が重すぎます。BCS 5(肥満)です。
十字靭帯の断裂がなぜ起こるか?
交通事故等の外的な原因以外での発症(原因)は不明です。しかし君の場合、肥満が発症した一つの要因になった事は確かです。このままでは、反対の足の靭帯も断裂してしまう可能性があります。
今日からダイエットの開始です。目標体重までは4kg減。目標体重達成までにかかるおよその日数は100日。減量は辛いですが、先生もメタボなので一緒に減量に向け頑張りましょう!
そして被災地の動物達が元気でいる事を願って
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睡眠中のケイレンは、大動脈弁狭窄症と心筋症

2011年03月11日 | Weblog
君の睡眠時のケイレンの原因が判りました。
心臓の弁の一つ、大動脈弁が狭窄(狭く)なっています。また心臓の壁が厚くなり、正常なポンプ作用をしていない状態で、全身に十分な血液を送れません。
6ヶ月前に神経疾患を疑い血液検査・レントゲン検査・ヘリカルCT検査を実施。結果、特に異常はありませんでした。聴診でも異常がないため、循環器(心臓)が原因ではないと判断し経過観察をしていました。
しかし今回、聴診で明らかに心雑音が聴視されました。
そこで循環器診断(超音波・心電図・レントゲン検査)を行いました。結果、心臓に異常があることが判明しました。
この病気は、一般的に先天的な場合が多いのですが、以前の検査で心雑音が聴取されていないことや発育異常がないことから後天的に発生したのかもしれません。しかし聴診では確認が出来ないレベルであったのかもしれません。何れにしても、投薬治療を開始し、その反応で先天的か後天的に発症したかを再度調べ、循環器のスペシャリストの意見を聞きながら今後の治療方針を決定します。
この病気、残念ですが完治させることは出来ません。しかし投薬と定期的診断で、皆と同じ様に生活することは可能です。毎日、一生飲み続ける薬ですが、頑張って飲みましょうね。
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院長のつぶやき10 犬を見れば飼主の性格が判る? 非協力的な犬の治療

2011年03月07日 | Weblog
歯をむき出して攻撃的な患者(犬、猫)に対し、各種保定器具や麻酔薬を使用し、診断・治療にあたる。
しかし、麻酔を頻繁に使用すれば副作用が発現し無理な保定をすれば興奮で呼吸停止する可能性もある。
患者(犬、猫)の種類、性格、表情、くせ等を瞬時に見抜き判断して、我々が出来る最大の努力をして対応にあたる。それでも「お手上げ状態」の患者がいる。
そんな状態でありながら、治療が出来ないのは、病院側の問題だと主張する飼主がいる。その様な患者や飼主に対し、我々はどう対応し向き合うか?
仕事柄、咬まれことは日常茶飯事。当院でもここ数年の間に顔を咬まれて外科病院で縫合治療を受けた動物看護士が3名。(女性は、顔に傷がつくのは心理的にも辛い)そして指や手を咬まれ縫合治療を受けたスタッフが5名。(獣医師は、指先の負傷は致命的だ)院長は下唇をかまれ病院に行く時間がなく、自ら鏡を見ながら局所麻酔で4針縫合。
咬まれた事に対しての責任追及や治療費を飼主に求めることなど一切無い。
スタッフは皆、この仕事を選んだ以上、「しょうがない事」と思って対応している。
しかし、あからさまに「咬まれるのはお前らの問題だろう!咬まれたなら、警察でも保健所でも何処にでも行け」と自分には非はないと開き直り激怒する飼主がいる。
欧米では、犬のしつけは当たり前。「しつけ」が出来ていないことは、犬を飼育する上で恥ずかしい事で飼主の責任となる。時に、人を咬む犬は安楽死の適応にもなる。日本では事件性がない限り、飼主の責任は問われない。
その様な飼主に対して、我々は「これ以上、こちらの病院では対応が出来ません。」と言うしかない。それが唯一、自分達の身を守る手段だから‥。
臨床を長く続けていると、動物を見れば飼主の性格が判るものである。
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腸に詰まった`ゴムのボール'が 1日1回の嘔吐の原因です

2011年03月02日 | Weblog
ゆうだい君、君の間欠的な嘔吐(たまに吐く)と体重減少の原因は、十二指腸に詰まった‘ゴムのボール’が原因で腸閉塞が起こり、腸重責と胃拡張(機能的イレウス)が生じたことにより発現しました。
お父さんとお母さんは、君が元気と食欲はあるので、1ヶ月以上も様子を見ていたようですね。水を飲んでも吐いてしまうようになり、検査を希望されました。
君は、検査には非協力的でバリュウム検査は出来ないので、全身麻酔で腹部CT検査を行いました。
結果、胃拡張と腸の重積、異物が確認されました。そこで、開腹手術を実施。腸を切開して腸の中にある異物(ゴムのボール)を摘出しました。腸を縫い合わせたため、3日間は絶食です。点滴入院です。
今後の問題は、術後の合併症
1.癒合不全(腸を縫い合わせた部分がつかない)
2.腸管の壊死(長い時間、異物で腸の血行障害が起こっていたことによる組織壊死)
3.腹膜炎(癒合不全から消化管の内容物が漏れ、腹膜炎になる)
4.腸重積(動かなかった腸が急激に動く様になることで、過剰に動き過ぎ腸と腸が重なり再度閉塞を起こす)
以上の問題が回避出来れば、7〜10日後には退院です。病院は嫌いだと思いますが、ちゃんと皆の言う事を聞いて、早く治しましょうね。
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レントゲン検査だけで、椎間板ヘルニアと診断 手術しますか?

2011年03月01日 | Weblog
もしあなた自身がレントゲン検査のみで椎間板ヘルニアと診断され、手術が必要と言われたら、手術を受けますか?
恐らく「ちょっとまてよ‥」と思うのでは?
もちろん神経学的検査とレントゲン検査で診断がつくこともある。しかし、どこの場所にどの様に病変が存在し、本当に椎間板ヘルニアかはレントゲンの検査のみでは不十分である。
「手術をしました」‥「椎間板ヘルニアではありませんでした」
「手術をしました」‥「麻痺が治らず再検査で、別の場所にも病変がありました」
CTが普及していない時代は脊髄造影検査で診断をした。病変が数箇所に及ぶ場合や神経の中に造影剤を注入することのリスクから、一昔前の検査方法である。
今の時代、CT検査なしで即、手術は考えられない事だ。
他の病気では、CT検査よりも内視鏡検査、内視鏡よりは超音波検査等々、病態や程度または検査方法の優位性や利点欠点、時に動物の性格によっても検査の方法を選択し決める余地はある。
しかし椎間板ヘルニアには、よほどで無い限りCT検査は必要不可欠だ。
しかし残念な事に、未だCT検査をしないで椎間板ヘルニアの手術をしている獣医師がいる。
その先生方に聞きたい。
「あなたの家族が、またはあなた自身がレントゲン検査のみで椎間板ヘルニアと診断され、手術を受けますか?」と‥。
もちろん飼主がCT検査は必要ないと言うのであればいたしかない。しかしその選択肢を与えず手術をするのは無謀であり、私は同業として賛成は出来ない。
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院長のつぶやき9 「かぜ」をひいて大学病院希望 これって あり?なし?

2011年02月23日 | Weblog
猫の上部気道感染症(通称 猫かぜ)。大学病院での治療を希望された飼主がいる。
大学病院は2次診療を目的としているため、一般開業医からの紹介と予約が原則必要。もちろん当院でも紹介・予約は可能。
しかし良く考えてもらいたい。あなた自身が「かぜ」をひいた時、大学病院に行くか?
現在、多くの獣医科大学病院は2〜3週間の予約待ち状態。
なぜ?
大学病院は教育が第一の目的だが、専門医(スペシャリスト)が診断、治療そして研究をする場でもある。
分野を特化することで、より高度な質の高い診断と治療が可能となる。そして多くの同じ症例が集まれば、新薬の開発や新たな診断、治療法へと繋がり獣医学が発展する。
そこに「かぜ」を治してもらいたいと受診したらどうなるか?
大学側は、拒否はしない。拒否してはいけない立場であるから。しかし彼らも人間。それぞれの専門的な分野での患者を優先し、さらに重症の患者から診察にあたる。
では「かぜ」の患者(犬・猫)は誰が診察する?
教授?→准教授?→講師?→助手?→新卒の研修医‥?さあだれ‥。
ご自身の家族の一員が一番大切で心配なのはわかる。
はっきり言おう!その身〇〇な行動が、大学病院での予約を2〜3週間待ちにしている要因の一つである。本来、ジェネラリスト(一般開業)では診断や治療が困難で、本当に大学病院を必要としている患者(犬・猫)が待たされてしまう事を。
今度は、その待たされる患者が、あなたの大切な家族(犬・猫)になるかもしれない。3つの大学病院を経験した院長のひとり言でした。
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手術後の抗癌剤 使うか使わないか?

2011年02月12日 | Weblog
癌の種類やタイプにより治療薬・治療法は様々だが、手術後何もしなければ数ヶ月の命が術後に抗癌剤を投与すれば、年単位での生存が可能と言われた場合、抗癌剤を使うか使わないか?
考えなければならない一つが、抗癌剤による副作用。
全く起こらない場合と軽い症状(元気消失、食欲低下等々)から、生命の質が低下する症状(嘔吐、下痢、貧血等々)で飼主も見ているのも辛い状態。そして最悪は死。
完治すれば、それも辛かった一つの思い出として語れるが、辛い状態で最期を向かえた場合、どう思いどう感じるか?
抗癌剤を使わなければ、命を縮める事も、抗がんによる新たな苦しみを受けることもなかったと見方を変えると言えなくもない。
数ヶ月の余命が年単位に延長する。でも副作用で、数ヶ月生きられた命が、数日から数週間に縮まってしまう場合もある。
抗癌剤を使うか使わないか?誰もが選択に迷うだろう。
最新のデータや新薬、従来から効果が期待されているエビデンス(根拠に基づく)治療薬であっても、同じ病気で同じステージ、同じ治療を同時に開始しても、結果が伴う患者と伴わない患者がいる。
その違いは何か?‥「神のみが知る」である。
結果が伴わない時ほど、我々は一番辛く、虚しさだけが残る。何て無力なのだろうか‥。キャメルンちゃんまた必ず会いましょう。安らかな永眠を願って。
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