梅林で観梅の後、公園内を一巡するのは止めて、下へ降りてきました。
県内の各地から移築した古民家の、並びはいつ見ても懐かしいものです。
お雛様を飾ってあるのは、臼井家です。
白壁と藁屋根の民家は、昔まだ国民学校時代に、母に連れられて金剛山の麓というより、今住んでいる所から見たら、金剛山にごく近い、水沢(みなそ)という集落の母方の祖母の家まで、お盆になると歩いてお墓参りに行った家が思い出されます。
その頃は、食糧不足の頃で、白いご飯など配給生活では食べられなかったのですが、そこでは、「よう遠いとこから歩いてきたなぁ。」と言って、大きな竈で炊いた、眩いほど白いご飯の美味しかったことが、農家の造りを見ていますと、遠い昔がとても懐かしく甦ってくるのです。
この日は、ボランティアの方が、竈に割り木をくべて沸かしたお湯で、温かいお茶を頂くことができました。
ボランティアの方が、せっせと作った竹トンボも、懐かしい遊び道具でした。
父が作ってくれるのを見て、弟たちも小刀を使って竹トンボを作り飛ばしあっていたのも、
幼い頃の思い出に繋がって、古民家は昔の暮らしへと誘ってくれます。
明日25日から、博物館の方で、ひなまつりが始まりますが、それまでは臼井家だけに雛飾りがありましたので、
次から次へと多くの人たちが見に来ていました。
春1番の春の嵐の前の、温かい日の民博の散策でした。
我が家のお雛様も、43年もの前の物。
10年ほど前から近くの公民館に飾らせてもらうことにしました。
家では見る人が居ないので、ここだと沢山の方に喜ばれています。
5月人形も同じくです。子供たち3人も
それぞれの土地で一生懸命根を生やしそこで皆に可愛がって頂き嬉しい限りです。
私も文化会館での作業があった時に、立派な雛飾りのある玄関ロビーに、先ず春の訪れを感じました。