連鎖する繋ぎ手

ロボロワやらきロワ、kskロワといったパロロワでちょくちょく書いてる書き手です。

意思を繋ぎとめるもの

2009-07-30 23:41:23 | 自分ロワ
「あっれ~? おっかしいなぁ、また同じ場所に戻ってきちゃったよ」

緑色のポニーテールを揺らし、一人の少女が一本の竹を見て頭を抱えていた。

E-3の竹林、そのエリアを園崎魅音はすでに何十分もぐるぐると回り続けている。
目印にハンカチを巻いておいた竹を見上げ、コンパスを取り出して頭を捻る。
方角を指し示すための道具は、中の磁石をカラカラと回し続けていてその役目を果たしていない。
思わずため息を吐く、ただでさえ状況がわからないというのに、いつまでもこの竹の中に埋もれていては何も始まらない。

「もー、壊れてる磁石なんて渡さないでよねー。やる気あるのかなー」

実のところ、コンパスが壊れているわけではない。
この竹林は幻想郷に存在する迷いの竹林に酷似している。
一度迷い込めば「人を幸せにする程度の能力」を持った兎にでも出会わない限り人の身では二度と出れないといわれている竹林、その力はあらゆる方向感覚を狂わせてしまう。
しかし逆にその状況が魅音の精神を落ち着かせることにもなっていた。
殺し合いという異常な場、本来怯えるだろうし、実際初めは恐怖を感じていた。
けれども遭難するかもしれないという、彼女にとっても十分理解できる目先の危機が現れたことによりそのことを一時保留とできたのだ。

「まいったなぁ、こんなところで行き倒れなんて洒落にならないよ」

頭を掻きながらぼやくが、その声を聞く者はいない。
どこからともなく吹いてきた風が魅音の頬を撫で、ぞくりと身を震わせる。
竹藪に遮られ月明かりは地表までほとんど届かない、数歩先すら闇に包まれているこの場は他に理由がなくともそれだけで怖い。

「ど、どうしよ……日が昇るまで大人しくしてた方がいいかな。けど、圭ちゃん達探したいし……」

自分が作った部活の仲間たち、皆もこの殺し合いとやらに連れてこられているのならば心配だ。
とはいえ、この竹林から出られなくてはどうしようもない、一度足を止めて何か手はないか考えだす。

「長いロープか何かあれば、結んで行けたんだけどなぁ……」

デイパックを開くが、食糧や水といった基本セット以外に入っていたのは結崎ひよのという人物による自作スタンガンと可愛らしい人形が一つずつ。
スタンガンは護身用の武器としては最適だが、ここから出るのには到底役に立ちそうにない。
人形の方は何故かその首にロープが縛り付けられていて、一瞬魅音を怯ませる。
すぐさま立ち直り、そのロープを解いてみるが50cm程度では魅音の望む用途には到底足りない。
この状況を打開できる物は見つからず、溜息を吐きながら人形をぐにぐにと弄り気を紛らわせてみる。

「……人形、か」

ふと思い出したのは、ほんの数日前の事。
親戚のおもちゃ屋で行ったゲーム大会の商品として、一体の人形が圭一へと渡された。
女の子向けのその人形の扱いに圭一は困り果て、最終的にレナへと手渡されることとなる。
……その時魅音は、その人形が欲しいとは一言も言えなかった。

「はぁ……馬鹿みたい、この状況で何考えてるんだろ私」

今はそんなことを思い出している場合ではない。
そう思いながら、何故かその人形をしまう気になれずぎゅっと抱きしめる。

「圭ちゃん、大丈夫だよね……レナも、沙都子も、梨花ちゃんも、詩音も……」

自分が言うのも何だが、みんな子供とは思えないほど度胸が据わっているし、頭も回る。
例え大の大人に襲われようとも逃げ延びるだろう、それだけの確信を持てる。
ただ心配なのは、逆にその仲間達が誰かを殺したりしないか、ということ。
勿論あんな女の言うとおり殺し合う人が自分たちの中にいるとは思わない、だけど正当防衛として勢いあまって殺してしまうという可能性は十分ありえるだろう。
もしそうなった場合、詩音は……正直わからないが、圭一や沙都子などは心に大きな傷を作ってしまうだろう。

「そんなこと、絶対させない」

歯を強く食いしばり、虚空へと向かってはっきりと宣言する。
仲間達は絶対に守る、それが自分の、園崎魅音の勤めだ。
人形をデイパックの中へと戻し、今度は慎重に一歩一歩深く踏み込みながら歩いて行く。
一歩進む毎に振りかえり自分の足跡とその方向を確認、時間はかかるがこれで確実に一方向へと進めるはずだ。

「待っててよね、圭ちゃん、レナ……」

力強い呟きと共に拳を握る。

その拳に込められた力はとても、


そう、とても……



弱々しい物だった。


【E-3 竹林/1日目 深夜】
【園崎魅音@ひぐらしのなく頃に】
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式×1、ひよの特製スタンガン@スパイラル~推理の絆~、蓬莱人形@東方
【状態】:健康
【思考・行動】
 1:竹林から脱出
 2:部活の仲間達を守る

レイジングハート!セーットアーップ!

2009-07-29 22:56:54 | Weblog
第九話 それは不思議な出会いなの
初音島の住人、高町なのはは夢を見ていた。
それは金髪の少年が異形の魔物と戦う夢。
夢の中で少年は敗れ、力を、魔法の力貸してくれと願い続けていた。

その日の小学校の帰り道、なのはは突然頭に響いてきた声に導かれ桜に覆われた中をさ迷い歩く。
途中で同じくその声を聞いたさくらと出会い、二人で声の主の下へと向かう。
しばらくして声の発生源に辿り着くが、そこにいたのは一匹の傷ついたフェレットのみ。
首を傾げながらも獣医へと連れて行こうとするが、その前に一人の男が現れた、男は困惑する二人を見つめ――その場に倒れた。


スライドが目を覚ましたのは病院の一室だった。
状況を掴めないスライドに、病院へ連れてきたさくらはいったい何者なのかを尋ねるが、答えは返ってこない。
スライドは愕然とした表情で自分の頭をそっと抑える。
彼は、記憶を失っていたのだ。

フェレットを獣医に預けたなのははその夜言い得ぬ不安に襲われ、獣医の下へと向かう。
人っ子一人いない不自然な状況に怯えるなのはの前へ獣医に預けたはずのフェレットが現れ、更にはそのフェレットを追って魔物が現れる。
恐怖に怯えるなのはへと、フェレットは力を貸してほしいと喋り出す。
混乱しながらも赤い宝石を渡され、言われるがままに呪文を唱える。
次の瞬間、なのはは魔法少女へと生まれ変わった……。

う~、何でいつも頭突きになるの?

2009-07-28 21:43:45 | Weblog
第八話 出来損ないの魔法使い
初音島、枯れない桜で覆われたその島の住人の一人、朝倉純一は夢を見ていた。
それは自分の夢ではない他人の夢……彼は「他人の夢を見させられる」力を持っていた。
その誰の夢ともわからない中で、純一は昔別れた幼馴染から忠告を受ける。
「もうすぐ初音島の時が動きだす」言葉の意味がわからない純一だったが、それを問うよりも先に夢は覚めてしまう。

目覚めた純一は夢のことも忘れ、いつも通りの日常を過ごす。
義妹、朝倉音夢。
その音夢を慕ってやまない後輩、天枷美春。
学園のアイドル、白河ことり。
謎の多きトラブルメーカー、杉並。
個性豊かな面々と出会いながら学校に付くと、隣のクラスに転校生が来たと騒ぎになっていた。
その騒ぎの下に近づいてみると、夢で見たばかりの幼馴染、芳乃さくらが純一の前に現れる……昔、別れた当時の姿そのままで。

いくつか予想外な事が起こったものの、それ以外はいつもと変わらぬ平和な日常が続けられた。
純一は思う、いつまでも変わらないこの日常、それはD.C.のように繰り返されるものだと……

そしてさくらは一人呟く、
「D.C.が繰り返すフレーズは少しだけ、もうすぐこの島にも変化が訪れる」と……

幻獣王……!?

2009-07-27 22:23:42 | Weblog
第七話 別れの言葉は波に消え
カインの猛攻に押されるエドガー・リディア・レン。
セシルは豹変した親友に戸惑い、まともに剣を合わせることさえできずにいる。
一方、外でもスライドがクロルに苦戦を強いられていたが、キュールが助けに入り窮地を脱する。
城内で合流し、一度は押し返すことに成功するも漆黒の鎧に身を包んだ男、ゴルベーザが現れ一発の魔法でスライド達をなぎ倒してしまう。
圧倒的な力の差に手が出せないセシルへと、ゴルベーザはバロンにセシルの恋人、ローザを捕らえていることを告げて去ってしまう。

翌日、何故ゴルベーザがファブール壊滅寸前まで追い込んでおきながら去っていったのか疑問を抱きつつも、セシルはバロンへとローザを助けに向かうことを決意する。
アバランチと合流する手立てのないスライドとリディアもセシルを手伝うことを決めるが、エドガーとレンはそれぞれの国を立て直すために残ることとなる。
キュールとリディア(ミスト)はファブールに保護してもらうことを考えたが、二人はそれに反発しセシルと共に行く事を譲らない。
延々と説得するものの、結局はセシルが折れることとなり五人でバロンへと向かうこととなる。

圧倒的軍事力を誇るバロンの中でも、唯一隙となっている海路から忍び込もうと船に乗りこみバロンへと向かう一向。
しかしその道中、突如幻獣王リヴァイアサンが現れセシル達の乗った船を襲い、沈没させてしまう……

どうして君が!?

2009-07-26 22:13:25 | Weblog
第六話 絆という名の鎖
キュールが目を覚ました時、目の前にいたのはスライドであった。
マザーボムの自爆の瞬間、同じタイミングでその光景に出くわしたスライドが咄嗟に重力を操り爆風を最小限に食い止めたと聞かされる。
そのことに感謝すると同時に、年齢の差こそあれ自分とよく似た顔立ちに不思議な感覚を抱く。
それはスライドも同様であった、自分の子供の頃と瓜二つなキュールの姿に考えを巡らせるものの何か答えがあるわけでもない。
更にその横では二人のリディアが肩を並べている、子供のリディアがきょとんとしているのに対し、大人のリディアはつらそうに視線を背けている。
四人の関係が気になるセシルであったが、それについて問いかけるより先にファブールの様子を見ていたレンからファブール城が襲われていると聞かされそちらへと急行することとなる。

ファブール城を襲っていたのはバロン兵と大量の魔物であった。セシルは魔物の軍勢と肩を並べるバロンに愕然とする。
苦戦を強いられるファブールのモンク僧たちの手助けに入るが、数に押されて場内へと逃げ込むこととなる。
その戦闘の最中、再びスライドの前にクロルが現れ魔物たちと共に襲いかかりスライド一人がセシル達と分断されてしまう。
リディアはすぐに助けに向かおうとするが、その前に別の敵が立ちふさがる。
その敵とは、ミストの村で行方知らずとなったはずのカインであった……

体が、動いてくれない……!

2009-07-25 22:03:33 | Weblog
第四話 崩壊への序曲
バロン兵を撃退した翌日、バロンから狙われる身となったセシル達はフィガロ城を去り中立国ファブールへと向かう。
しかしセシル達が立ち去った直後、バロンの飛空挺部隊が強襲をかけフィガロ城は呆気なく破壊されてしまう……
辛うじて逃げ延びたエドガーと出会い、四人はバロンの異常な侵略性に言いえぬ不安を感じながら足を進めた。

スライドとリディアの二人は森の奥深くで目を覚ます。
アバランチとカモメ団、クロル達は近くに見えず、二人だけで森を抜けだそうと歩き出す。
その最中、巨大な木の姿をした魔物に襲われた二人の前に金色の鎧を纏った男、GGG機動隊長・獅子王凱が現れた。


第五話 繋がる道
見たことのない魔物の攻撃に防戦一方となるスライド達。
追いつめられた凱は宇宙収縮現象以降使うことのなかった勇者の力を再び解き放つ。
ガオファイガーの圧倒的パワーによって打倒した魔物内部から現れた謎の魔力物質を解析するため、凱は一人GGGへと帰還する。
ただの木を魔物化する魔力物質に嫌な予感を抱きながら、二人は凱に教えられた森を抜ける道を行く。

セシル達はファブールへ向かうため、ホブス山を進んでいた。
その山中にて、大量のボムに襲われるモンク僧、鳳 蓮飛(以下レン)と遭遇する。
すぐに助けに入ろうとするが、キュールとリディアの二人はボムの姿を見て震えて動きを止めてしまう。
ミストの村を壊滅させた炎の嵐、それが二人の心に深い傷を作っていることを気づかされ、セシルは自分のしでかした事の重さを改めて自覚する。
セシルは二人をその場に残しエドガーと共にレンの救助へと向かう。
レンはこのボムを操っているのはクリスタル戦争時この地に封印されたマザーボムの仕業だと告げる。
狙いをマザーボムに絞ろうとするが、大量のボムに紛れその姿を捉えることができない。
手の打ちようがないセシル達を見て、キュールとリディアは恐怖を振り払いマザーボムの下へと駆け抜ける。
キュールの剣がマザーボムを切り裂こうとしたその瞬間、ボム達は一斉に自爆しキュールを吹き飛ばそうとする――

それでも、守ってくれた……

2009-07-24 23:32:50 | Weblog
第三話 刃に賭ける想い
空間を操るクロルに苦戦するアバランチとカモメ団。
魔法さえをも直接返してくる相手に追い詰められるが、その時スライドが自らの重力を操る力を解放し反撃に出る。
両者が激突を繰り返していくたびに地中で謎のエネルギーが膨れ上がり、幾度目かの激突の際そのエネルギーが爆発、スライド達を吹き飛ばす……

セシルは完全に崩壊したミストの村で目を覚ました。
すぐ傍にはキュールとリディアの二人が倒れていたが、カインの姿のみ見当たらない。
捜索しようとするが、召喚術の影響を間近で受けたキュールの傷は大きく、セシルはそちらの治療を優先させる。
ミストの村からすぐ近くの砂漠、その中心に城を構えるフィガロ王国へとセシルは二人を連れて行く。
フィガロ城において、エドガー王に快く招かれた三人はゆっくりと休み……その晩にフィガロ城へと何者かが襲撃してくる。
その正体はバロン兵、兵たちは召喚士の娘を殺しにきた、それを邪魔するのであれば貴様は裏切り者として始末するとセシルに迫る。
セシルは裏切りのレッテルを張られたことに衝撃を受ける、それでも、この幼い命を奪う事が正しいこととは思えずセシルはかつてのバロン兵達へと刃を向けた……

マテリアハンターカモメ団、参上!

2009-07-23 22:09:56 | Weblog
オリキャラが尽きたので黒歴史SSのあらすじっぽいものを
FFとかのネタバレが多々ありますのでご注意ください~



第一話 終わりの始まり
世界各地へ侵攻を繰り返すバロン王国。その動きにバロンの騎士、セシルとカインは疑問を感じながらも任務に就く。
指輪をミストの村へ届ける……それだけの任務だったはずが、村へと続く洞窟で幻獣ミストドラゴンに襲われる。
ドラゴンを撃退し村についた瞬間、任務として渡されていた指輪が火炎をまき散らし村を壊滅させてしまう。
唖然とする二人の目に、母親が死に泣きじゃくる少女リディアと、リディアを宥めてこの場から逃げようとする少年キュールの姿が止まる。
リディアの母親の死とミストの村の壊滅の原因がセシル達にあることを知ったキュールが敵意を向きだしにし、カインは力づくでこの場から連れ出そうと一触即発の空気が流れる。
二人が激突しようとするその瞬間、リディアの幼き心が限界に達し、未熟な身のまま無茶な召喚術を暴発させてしまう……

第二話 交わる世界
ミストの村で召喚術が暴発したその時、まったく別の場所でそのことを感じ取っていた人物がいた。
リディア=フォート、同じリディアの名を持つその女性は反神羅グループアバランチとしての活動を行っていた。
スライド、クラウドを初めとした仲間達と共に行動を終わらせ、離脱を試みるが彼らの前に神羅の追手が立ちふさがる。
マテリアハンターカモメ団と名乗る三人の女性、ユウナ・リュック・パインと激突するアバランチの面々。
乱戦の中、突如アバランチとカモメ団両方へ襲いかかる男、クロルが現れ、混沌と化していく……

私の使命は、この世界を無に還すこと

2009-07-22 21:44:07 | Weblog
オリキャラ8

名前:グラエナ=フランカ
性別:女  外見年齢:??
出身世界:ヴァナディール
その他:世界を支えるクリスタルを探し求めている。
様々な場所で現れ、誰に味方するわけでもなく無差別に攻撃を繰り返す。
その目的はクリスタルを破壊し、ヴァナディールを消滅させること。
なぜそのような事をするかは誰にも明かさそうとせず、ただ機械的に破壊を繰り返す。
腕につけたデュエルディスクにカードをセットすることでモンスターを召喚し戦わせる。
モンスターだけでなく、魔法・罠カードによる補助を駆使してリディアとクロルの二人を完全に圧倒した。

弱い方が死ぬ、それだけの話だ

2009-07-21 21:51:18 | Weblog
オリキャラ7

名前:ファイド=ダール
性別:男  年齢:32
出身世界:ヴァナディール
その他:闇の王の配下の一人。
獣人軍の勢力を伸ばすため、世界各地で人間同士の紛争を起こすため暗躍している。
キンタロスにも押し勝つ力を武器とし、金属の王「プラティーン」から作られた手甲は幻獣イフリートの炎さえも弾き返す耐魔能力を見せている。
レッドギラス・ブラックギラスを従えGGGを襲撃しガオファイガーを破壊、天道と互角に戦い、突然現れた電王ソードフォームを圧倒、続けてキンタロス、電王ロッドフォームと渡り合いながら息一つ乱さないという驚異的なタフネスを持つ。
幾度となく仮面ライダーたちと戦いを繰り広げていたが、月での戦いにてカブトのハイパーマキシマムサイクロンと真っ向からぶつかり死亡する。だが、その際最後の力でドレイクゼクターを破壊するという執念を見せた。