現代医学的鍼灸治療

針灸師および鍼灸ファンの医師向けに、現代医学的知見に基づいた鍼灸治療の概要を説明する。

箱灸2号機の自作

2016-10-17 | やや特殊な針灸技術

今からちょうど3年前に作製した箱灸初号機は、現在も現役で活躍している。寒くなると出番が増えるが、壊れば業務に支障をきたすことになる。同サイズの箱灸がもう一つ欲しくなり、また自作することにした。よい機会なので、製作過程を写真で解説した。

1.用意するもの

①木製箱:百均で売っているもの。縦110×横186×高さ80㎜

②ステンレスシンク排水口ごみ受け 直径133㎜
③台所用アルミテープ 7㎝幅
④画鋲(だるま画鋲)4個
⑤アクリルスプレー チョコレート色2缶
⑥その他木片、接着剤、木ねじ、紙ヤスリ
 
※上記はすべて百均のダイソーで購入。

 

2.製作過程

1)本体づくり


①初号機の大きさが非常に良かった。初号機製作で利用した百均の箱は縦120×横183×高さ約100㎜の大きさで、、高さをカットして83㎜に加工して使用した。今回も同様のものを探したが見当たらず、それに近い縦110×横約230×高さ80㎜の箱を使うことにした。これは旧来のティッシュ箱と同じ大きさ(現在では薄型が主流)である。ただし長すぎるので、185㎜になるようノコギリでカットした。


②上面に四角く開口した。ここに「ステンレスゴミ受け」が入る穴である。箱の上面は薄く軟らかい材質なので、カッターで簡単にカットできた。なおこのステンレスゴミ受けは、どこの百均でも必ず売られているものである。



③底面開口部の長辺を谷型にカット。山の頂点が辺縁に比べて10㎜高くなるようにした。この谷型カットの意味は、身体体幹にのせた時、ぐらつかず安定するのに貢献している。底面の両端を薄い木片で覆ったが、これも熱が漏れないようにする工夫。





 

2)上フタづくり



初号機は、百均で18㎝木製落とし蓋が買えたので、それを利用できた。今回は丁度よいものがなかったので、普通の板片と持ち柄となる木の棒を加工し、初号機と同じ形になるよう加工した。

 

 

3)塗装

初号機の塗装は、当初はレンガ色も考えたが、百均の品揃えになかったので、次善の策としてアクリルスプレー「チョコレート色」を選んだ。3年経過した現在、箱灸内面はヤニだらけとなったが、表側には汚れが目立たず、チョコレート色にしたことが良い結果を生んだ。2号機も「チョコレート色」を選択した。今回は2度塗りしたが、これには百均スプレーで缶2缶を使い切った。

 


4)アルミテープ貼り

熱が強く加わる部分に、アルミテープを貼った。使ったのは、スーパーで売っている台所用アルミテープ7㎝幅である。初号機は蓋の裏面にアルミテープを貼ったが、熱とヤニ対策としてその上からさらにアルミホイールを巻き付けてクリップ留めをしたが、後日これは必要なかったことが判明した。アルミテープは熱に強く、ヤニよごれもアルコール綿で簡単に落とせたからである。熱が分散するのでベースとなる木が焦がされることはない。

 

 



上フタ裏面は、全面的にアルミテープで覆った。





※初号機と2号機はほぼ同じ構造だが、わずかに2号機の方が小さい。
上フタの持ち手の取り付け位置が少々異なる。2号機と比べると初号機はだいぶ古ぼけて見えたので、チョコレート色に再塗装し、アルミテープを貼り直した。



3.本機で使う温灸モグサとその点火法



1)最適なモグサと使用量


中国棒灸:箱灸用のモグサとして、いろいろ試したが、最も使い勝手がよく、ローコストだったのは、中国棒灸(正式には華陀牌「温灸純艾條」)だった。中国棒灸は1箱10本入りで600円くらい。1本の長さは21㎝で。これをカッター16等分(一個長13㎜程度)して使う。一度に燃やすのは、、この艾塊2~3個が適切だった。


通常の温灸用モグサ:急に燃え広がるので、温度を適切に保つのが難しい。煙が出すぎる。


炭化モグサ「温暖」:煙が出ない利点はあるが、一個片が小さいので熱量が足りない。


無煙灸条:炭化條のモグサということで、確かに煙は出ない。しかし見た目は単なる木炭そのものである。発熱量は十分だが、着火するのが非常に難しい。燃焼終了まで時間がかかりすぎる。まったく実用にならない。
買ったはいいいが、一度も使っていない。

 


2)点火方法  


一般に棒灸は点火しづらい。チャッカマンも時間がかかる。棒灸片一つを金属製のトングでつまみ、カセットトーチで点火するのがよい。点火したら箱灸の金網に入れる。棒灸片3個に点火したら、箱灸本体を患者の身体に載せる。 





※温度がなかなか上がらない場合、棒灸片の火が消えかかっていることにある。

温度が熱すぎる場合、上蓋を開け、熱を上部に逃がすようにする。それでもなお熱ければ、
箱灸と皮膚間にティッシュを入れる。

 

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