カプアン通信

なんちゃっテリア、カプアとアンジェロの
まったりとした日常

人間が見える

2012-01-21 02:12:25 | カプアンパパの犬話


今週の火曜日は阪神淡路大震災から17年目を迎えた日でした。

東日本大震災とは、津波の被害や、震度の規模などの違いはあるにせよ
未曾有の災害でした。
多くの方が亡くなり、命が助かった方も長い間苦難の日々が続きました。


その夜、テレビの報道特集で感銘深いレポートを観ました。

ジャーナリストの大谷昭宏さんが、
阪神淡路大震災で被災したひとりのおばあさんを16年間追った記録でした。

おばあさんは、地震で家も旦那さんも亡くし、仮設住宅にも入れず
震災の年の暮れに、自分の仕事場だった
神戸の商店街の一坪ほどのコロッケ屋の小屋で暮してました。

その狭い部屋には、おばあさんと一緒に暮すチビという年老いた犬がいました。
柴系の雑種と思われる中型犬で、当時9歳でした。

おばあさんは、子どもも身寄りもありませんでしたが
商店街のたこ焼き屋さんのご夫婦が、ずっと気にかけてくれてました。

やがて、やっと“狭い小屋”を出て、仮説住宅に移れることになりました。
引っ越しは、商店街の人が大勢で手伝ってくれました。
そして新しい仮設の室内には、チビもいました。

さらに年月は流れ、おばあさんは、市営住宅に移りました。
顔見知りが多かった仮設住宅と違い、知りあいもなく寂しそうでしたが
おばあさんの足元には寄りそうようにチビがいました。

もう16歳になっていたチビは、お散歩に出かけるのもよろめき
よくがんばってるなと思いました。

高齢の独り暮らしの老人が、年老いた犬の世話をするのは
きっと大変だったと思います。
しかし、たぶん、おばあさんにも、チビにも
ささやかな幸せがあったはずです。

以前、セラピードッグのことを書きました
お年寄りや、身体の不自由な人が犬によって病気が治るのは
犬のためにがんばりたいという力がわくからと知りました。

そして、翌年チビは亡くなりました。
おばあさんは、身内の人間が亡くなったときより悲しかったと言って
涙を流します。

チビを亡くしたおばあさんは、ひとりでがんばりましたが、昨年の東日本大震災の前夜
呼吸が止まり、病院に入院してしまいます。
危険な状態でしたが、たこ焼き屋さんのご夫婦が懸命に励まし、一時は回復します。
しかし、ご夫婦に看取られ、昨年夏に亡くなりました。享年87歳でした。

チビと支え合って、助けあうように暮したおばあさんは
震災によって生活が激変して、辛い晩年だったかもしれませんが、
犬がいてくれてよかったと思いました。

チビは、おばあさんが震災直後、怪我で入院していたとき
知人の家に預けられました。しかし
まだあちこち火災が発生している街を通って
元の家に戻ってきたんだそうです。

これも、“絆”だと思います。




この報道を見た2日前
朝日新聞の別刷り日曜版で「獣医師たちのたたかい」という特集を読みました。

その中に、千葉県動物愛護センターの獣医師Nさんのインタビューが載ってました。
一部要旨を抜粋させていただきます。


動物愛護センターに昨年末、60代の女性がやってきました。
「病気の猫を飼えなくなった」といいました。

Nさんは、最後までみとるよう10分以上かけて説得を試みましたが、
飼い主は考えを変えませんでした。

Nさんは怒りが湧き「あなたには動物を飼う資格はありません」
と言いましたが、ここでは毎日のことです。

犬猫に新しい飼い主を見つけるボランティアのおかげで、
殺処分される犬猫の数は06年度と比べ半減しました。
それでも、もらい手がいない動物は、保護から5日目に
二酸化炭素ガスで処分されます。
10年度は、千葉県下から集まった犬と猫、計7,000匹が処分されました。

「嫌ですよ。動物を飼うときの一番つらいところを任されている」
とNさん

運ばれてくるのは、病気やけがをした犬猫が多いのです。
飼い主に連絡をとっても、けがをしていると知った途端
「自分の犬ではない」と言い張る人もいます。

Nさんはいいます。

「ここでの仕事は、犬猫を通して人間が見えてしまう」


お金よりも、地位よりも、名誉よりも尊いものがあると思います。

犬や猫を捨てにくる人間には絶対にありませんが
コロッケ屋さんのおばあさんにはありました。

それはとても温かいものです。








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ちばわんねこ親会いぬ親会のおしらせ

1月の品川ねこ親会いぬ親会


1月29日(日) 品川区ウエルカムセンター原・交流施設で開催
今回は、会場の都合で、ねこ親会は11時〜15時
いぬ親会は13時30分〜16時の開催となります。
参加にゃんこの詳細はこちら→http://shinagawac.exblog.jp/
参加わんこの詳細はこちら→http://shinagawad.exblog.jp/
ウエルカムセンター周辺への路上駐車・駐輪はご遠慮ください

第5回湘南プチいぬ親会


2月11日(土・建国記念の日) 11時〜14時30分
茅ヶ崎市BOWWOW(バウワウ)店内にて開催
およそ1年ぶりの茅ヶ崎プチいぬ親会です。
参加予定わんこの詳細は湘南いぬ親会ブログ
(上記バナーをクリック)にて後日発表されます。


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緊急 迷子犬捜索のお願い



ちばわんでお預かり中の「くま太郎」が茨城県稲敷市の預かり宅から迷子になっています。

逸走時は首輪と胴輪それぞれに電話番号と名前を記載した迷子札を着用しています。
体重7.5キロの全身黒い長毛で、ビビリというほどではありませんが、自分から
人に馴れ馴れしくよってくるような犬ではないそうです。

近辺の方、くま太郎を見かけましたら、どんな小さな情報でもかまいませんので
上記連絡先まで、ご連絡を頂けますようお願いいたします。

ちばわん迷子ブログもご覧ください。


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動物愛護センター 東日本大震災 淡路大震災 建国記念の日
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6 コメント

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Unknown (リトル)
2012-01-21 12:31:42
以前、一度だけ書き込みをして、いつもは読み逃げの私です( ̄▽ ̄;)ヾ

おばあさんも、チビも、すごく幸せな時間を紡いだんでしょうね。読んでいて、ちょっと泣けてしまいました。
私は一人暮らしにも関わらず、ワンズ2&ニャンコ1を養っています。ニャンコは昨年の夏に保護し、里親を探したものの、私の納得いく里親に巡り会えず、うちの子にしました。
万が一、私が彼女らよりも先に逝った時、彼女らの引き取り先を妹と彼氏に託してあります。(確実に私の方が長生きだ!と言われましたが)
共に歳を重ねていると、いろんな事があり・・・それはもう家族です。その家族が病気になったからと、放置する事が何故できるのか。
私も、彼女らとの時間を紡いでいきたいと、改めて思いました。

長くなって、ごめんなさーい!!
あ、パパさん、あったかパネルの効果は?

Unknown (あずきママ)
2012-01-21 21:46:28
カプアンパパさん、阪神大震災で被災したおばあさんとチビの関係は、どちらにとっても必要な間柄だったんでしょうね。

先日ラジオで聞いたのですが、高齢の人が動物を飼って、飼えなくなったりした時は、引き取るとかできるような団体(たしか獣医さんが作った)活動も始まっているようです。

むしろ、高齢の人にとってのペットは単なるペットではなく、コンパニオンアニマルですよね。

朝日新聞のグローブ、千葉県愛護センターの獣医師さんが写真入りで載っていましたね。「犬・猫を通して人間が見える」という話に、そうだよなぁと納得しました。
Unknown (ももクリママ)
2012-01-22 13:42:50
読みながら、オイオイ泣いてしまいましたよ。
最近すぐ泣く気がします、年のせい?

「身内が亡くなったときより悲しい」うちの近所の犬好きさんも「おやじが死んだ時は泣かなかったが、犬が死んだ時は号泣した」とおっしゃってました。
また、先日長淵剛さんがテレビで愛犬のことを「こいつは俺より必ず先に死ぬ、確実に自分が飼い主より先に死ぬことを知ってるんだと思う。だから今、一緒にいる時間を大切に、出来る限り一緒にいてやりたいのだ」というようなことを言われてました。

犬って、私達人間にとってなくてはならない存在、心のよりどころなんですよね。
リトルさん (カプアンパパ)
2012-01-23 19:06:41
いつもありがとうございます。

おばあさんも、チビも、弱い立場どおしで助け合っていたように思います。
おっしゃるとおり、一緒に、とくに室内で生活していれば、心が通いあって、犬や猫といっても、家族同然になると思います。
病気になったり怪我をしたら、捨てたり、施設に処分を依頼する人間は、家族と思ってないのでしょう。でも、犬や猫にしてみたら、人間しか頼ることができないのですから、とてもショックだと思います。

犬や猫を大切にする世の中は、きっと暮しやすい社会だと思います。

あったかパネルは・・・ホントに暖かいのかな〜??といまいち効果が実感できませんが、毎朝結露を拭く必要がなくなった、と、お母さんは喜んでいます。
あずきママさん (カプアンパパ)
2012-01-23 19:12:24
おばあさんは、身寄りも子どももなく、震災で独りになったので、チビの存在がとても大事だったのでしょう。

老いは誰にとっても仕方がないことですが、飼い主も、犬や猫も別れは辛いでしょうね。

おっしゃるように、「ペット」という言い方が、個人的には引っかかるのですが、世間一般には、犬や猫が大切な「家族」という考え方はまだ浸透してないのでしょうね。そういう考えが増えれば、犬猫処分なんてなくなるはずです。

罪もない犬猫を毎日処分しなければならない、センターの職員さんたちは辛い仕事だと思います。
ももクリママさん (カプアンパパ)
2012-01-23 19:17:49
わたしも、年のせいか、涙腺が弱くなって・・・。

わたしは幸いまだ両親が健在ですが、先代のサリーが亡くなったときは、それまでのどんな別れよりも辛く悲しかったです。

テレビで長淵さんの愛犬みましたよ。たぶんホワイトシェパードですよね?体重40キロと言ってました。
賢そうなワンコでしたから、主人より先に・・なんてこともわかってるかもしれませんね。
犬は人間の7倍早く年を取ると言われてますから、毎日、なるべく一緒の時間を大切にしようと思います。

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