S:その存在は以前から知ってはいたのですが、なかなか訪れる機会のないまま過ごしていました。昨日念願かなって?とうとう目にすることが出来ました。名古屋は北区久国寺にある「歓喜の鐘」岡本太郎作です。昼下がりの久国寺は誰も立ち寄る人のいない静かなお寺で、お目当ての鐘楼も、ことさら岡本太郎の作品であることを強調されることもなくひっそりとその場に佇んでおりました。といってもこの特異な形状が放つ存在感に圧倒されるものがありましたけど・・・・。
M:このトキトキの鐘は以前から見たかったもののひとつ。実は私達、「太陽の塔」の置き物を持っているほどの太郎さんのファンなのです。長くパリに住んだ太郎さんはとてもフェミニストで紳士的な人だったとか。日本ではどうも彼のエキセントリックな面ばかりが取り上げられてしまいますが、きっと素敵な人だったのでは、と思っています。思えば、今は名古屋三越になっているかつてのオリエンタル中村という百貨店の壁面には岡本太郎作のカラフルな電飾の巨大な作品があり、子供心に「なんて綺麗なんだろう!」と憧れを持って見上げていました。今思い出すと、当時珍しかったピカッと光るフラッシュ電飾が使われていたり、何ともスペクタクルな雰囲気だった記憶があります。が、昭和55年にオリエンタル中村が潰れ、三越になった際にあっけなく取り外され、つまらない大きな三越マークに取って代わられてしまいました。今になって、「あの電飾、河村にも見せたかったなぁ。」と思っていたところ、こんなページを見つけました。「懐かしい!」のひと言です。
S:もう8年近く名古屋に住んでいるにもかかわらず今回初めて名古屋城を間近に目にしてきました。まだまだ知らないところが沢山ありますね。