ラスト、コーション  色・戒

 

今年一番の話題作「ラスト、コーション」を鑑賞。
平日の昼間2回目の上映にもかかわらず、爆満(笑)じゃなかった満席。
年齢層は、平日はたいがい高いのですが、今日もかなりの高さでした。
そして映画のジャンルからいっても女性が多いかと思っていたけど、
思ったよりも男性が多く、管理人の隣も通路側は年配の男性でちょっと居心地悪し。
終了後、次回上映もかなり混雑していた模様です。
もしかして満席だったかもしれない。
ロビーでは李安監督、湯唯、王力宏のサイン入りポスター発見も、
あまりの混雑に写真が撮れませんでした。
次回見に行くときは、ほかの映画館(シネコン)とかにしようかな…
シネコンはかなり苦戦中のところもあるみたいだから。
シャンテ・シネとBunkamuraは混雑するのが当然のようなので、
少ない所を埋めなくては(前売りを買う時に劇場指定だったからなぁ)

実は香港版DVDを先に見ていたのだが、DVDでは
かなり気合というか緊張というか、字幕チェックで肩が凝ったので
今回字幕付きで少しは余裕で見られるかも…と思ったのは甘かった。
しかも映画館の大きなスクリーンでは余計にガチガチ
考えれば当たり前なのに。


ストーリーの概要はすでにあちこちの媒体で披露されているし
まだ上映も始まったばかりなのでここでは書かないつもり…だけども
DVDで見て感じていた「これは湯唯の映画」という思いは、日本語字幕付きの
本編を見ても変わらなかった。
中国が日本に支配されていた時代に、時代に翻弄されるヒロイン:王佳芝・麥夫人(湯唯)
清純な学生時代の、愛国心からではなく一人の男性への愛情から
支配する側の男に身を投げ出してしまう。

一方の男:易先生(梁朝偉)は支配する側の立場にあって日常的に暴力と
陰謀とに囲まれた人生で、誰の言葉も信じていないと言う。
彼の怒りと恐れの感情は麥夫人に対しての暴力的な振る舞いで明らかになっていく。

お互いの心が同じような恐れや怒りを持って、それが強い磁力のように
互いを求めあうようになるのは自然なのかもしれない、それはどんな時代にあっても。

監督が言っていたように、映画の男と女の関係は支配する国と支配される国をも表わし、
引き裂かれる男女は、内戦で揺れ動く中国そのもののようだ。
二人だけの時も緊張感を漂わせ、笑顔など見せない二人。
初めて関係をもった後、
易先生が去った後で見せる王佳芝の口角を上げただけの表情と、
関係を重ねるたびに徐々に感情を表すようになる二人が痛々しい。
虹口の日本料亭での湯唯の歌う「天涯歌女」に涙する易先生には
祖国に対する愛情と悔恨とが見られる。
また易先生から贈られた指輪をつけた佳芝は、
彼の愛情と苦しみを察し、本来の目的を果たせなくなってしまう。
とても悲しいし、見ていて心が痛い、体も緊張で痛いし肩も凝ってしまった。

ひりひりと心が痛む映画ではあったが、一方ではとても興味深い演出も有り。

「ラスト、コーション」のプレミアの動画を見ていて、
ここは要チェックと思っていた、麻雀のシーン。
あまり麻雀には詳しくないのだが、たぶんこれかなと思われるシーンがあった。
「易先生、そんな事したらダメダメよ、易太太にすぐばれてしまうから。」
とだけ言っておこう。
もう一つの見どころは美術だと思う。
大きなものは上海郊外の映画撮影所に2000万HK$をかけて作った1940年代の上海南京西路。
(残念ながら昨年管理人が訪れた上海影視樂園ではなく新しい方の松江の映画撮影所『上海車墩影視基地(上海勝強影視基地と表記されてる記事も有り)』のようだ。)
そして細かいところでは、部屋のインテリアや雑貨にもどうしても目がいく。
湯唯や陳沖、蘇岩などの女優陣が身にまとうチャイナ服や当時の衣装、アクセサリー、帽子やバックも必見。もちろんあの指輪にも。
しかし想像以上に立派な指輪でした。
指輪といえば、麻雀は指が想像以上に目立つもので、
易太太と麻雀仲間のご婦人たちの指輪がよく目立つこと。
原作にも出てくるシーンだが映像になると際立つシーンで、
セリフともども集中して見てしまった。

そして映画プログラムにも注目。豊富な写真と興味深い記事が満載。





さて書きたいことがまとまらず長文ですっかり翌日になってしまったけれど、
昨日の帰りに管理人が注目している春公開映画2本のフライヤーをゲットして
ボーッとしながら帰途についた。こちらもすごく楽しみ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (jasmineT)
2008-02-07 00:16:07
昼間も満爆とな? うれしいですね。かなりイタそうなので覚悟していきます。
ところで、ノーカットは英文字幕なしの香港special版のみなんでしょうか? あ、いえ、そんなつもりで質問するわけでは。。。
 
 
 
jasmineTさん (亜美)
2008-02-07 02:24:17
香港版は通常版もspecial版もたぶん映画本編は同じだと思いますが、未確認。ただ香港版はリージョン3です。台湾版はリージョンALLだったと思います。都心の上映館は当分混雑するみたいなので、前売り券使ったら、あとは郊外のシネコンか、新宿の大きいスクリーンで見るかですね。
 
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