AND SO ON

世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

映画『かもめ食堂』

2006年12月10日 | 映画
『かもめ食堂』 荻上直子監督作品


地元では劇場公開されなかったのですが、
映画愛好会(なのかな?)くしろシネマパラダイスさんの
第8回上映会で上映されるということをポスターで知り、
前売り券を買って観に行ってきました。


これはね、ドラマ『すいか』が好きな者には、たまらない映画でしたね!
キャストもそうだし、出てくるご飯がおいしそうなこともそうだし、
だんだんと人が集ってくる様子もそうだし。共通点がとても多い。
違うとすれば、『すいか』が常に「幸せって何だろう」と問いかけてくるのに対して、
『かもめ食堂』は、そんな哲学的な問いかけはせず、ただそのままでいること、
それでいいんだよ、と言っているように感じられたことでしょうか。
きっと、主人公のサチエさん=小林聡美さんが、『すいか』の基子さんと違い、
肝の据わった揺るぎない人だったから、なんでしょうねえ。
凛としていて、包容力があって、さらりとしていて、愛らしい。
もうね、小林さんが美しいったらなかったです。
あのファンションは、真似したいなあ。


人に淹れてもらったコーヒーはおいしい。
人に作ってもらったおにぎりはおいしい。


それは、反対に言えば、
コーヒーを淹れてあげる人がいること、
おにぎりを作ってあげる人がいること、の幸せでもあるのでしょうね。


登場する人たちは、日本人もフィンランド人も、
みんな過去や素性がよくわからない(語らない)人たちなのだけど、
そして、それなりに寂しさや切なさを持っている人たちのようなのだけど、
いまここにいるそのままの姿でいいんだよ、という感じでもあり、
そういう大人なつきあいの心地よさをとても感じました。


そう! 心地よさ。 とても心地よい映画だったんです。
笑うところもいっぱいあったけど、すべての「間」が過不足なく、
こんなにきちんとはまっていいのかしら、と思うほどでした。


とりあえず、今日の晩ご飯はいつもより丁寧に作りました。
わかりやすいですね(笑)
 

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