アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

バロックでは暗譜しなくていいいのはなぜ?

2016年10月12日 | ピアノ
こないだ暗譜の話を書いたときに、そういやバロックでは暗譜しなくていいことになってるのはなぜだろう、と思いまして…

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ゆかりちゃんつながりであれこれ古楽器演奏会に行きましたけど、プロの方々も楽譜置いてますね。
もちろん「暗譜できないから」じゃないことはわかってます、ゆかりちゃんも現代ピアノ弾くときは暗譜で何でも弾いてたし。

そしたらMixiのつぶやきのほうで、あっこさんから
「バロックの器楽は、譜面を置くのが慣例ですね、チェンバロやリュートなどのどソロでも。で、理由としては、即興で装飾などを入れるのに譜面を見ることによって曲全体を見通しやすくしているほうが、曲の流れの中での最適な装飾の入れ方もできる、とか、即興的な表現の発露に楽譜があるのが有効だと言うんです。」
というコメントをいただきました。

バロックであれロマン派以降であれ、いちいち楽譜から音を拾わないと並ばないくらい把握できてないってのは論外で、そりゃただの練習不足っていうか、まぁ私のことですけどね(^^;; そういう話ではなくて。以下はプロレベルの話として考えてください。

曲はしっかり身につけてあるという前提でも、譜面をちゃんと置いて全体を見通したうえで演奏をするメリットがあるという考え方です。

検索したら、似た考え方で記事を書いている方も見かけました。
「バロック作品でチェンバロは、書かれている通奏低音にそって毎回1つとして同じもののない即興で演奏を求められます。その際、もしも暗譜をしていたら、自由な即興性は生まれないというのがその理由です。」

一瞬、納得しかけたのですが、でもですね、確かに現代ピアノでクラシック曲を弾くときには即興的に装飾音つけたりはしないかもしれないですが、曲はちゃんとマスターしてあってもさらに視覚的に全体を見渡すことでより良い演奏ができる可能性ってのはあるんじゃないのかな?? バロックでは暗譜しなくてよくて、現代ピアノだと暗譜しなくちゃいけない理由にはならない気がします。

あと、「暗譜をしていたら、自由な即興性は生まれない」なんてのは、いかにも「ダウト」ですね(^^;; ジャズ界とか…


さらに、「バロックでは暗譜しなくていい」というより「楽譜を置かないと失礼」という考え方もあるようです。

「暗譜」(ギター弾きの人のブログ)
「楽譜をみるのは、作曲家への敬意で、これはあの人が書いた曲なんですよ、っていう意味」

これじゃますますわかりません。そんなこといったらバロックでなくたって同じだよねぇ。

いろいろ検索してみた中で、バロックとそれ以降での違いとして考えられるポイントといえるものは

・ロマン派以降、片手空くタイミングがなかなかなくなって譜面めくるのに不便
・暗譜で弾くようになったのはリストなので、バロックのころは暗譜で弾く習慣がなかった

というぐらいで、まぁ譜めくりのタイミングがないのは不便っちゃ不便ですけど譜めくりストつければいいことですし、不便の解消は各人考えればよいことなので、現代ピアノで
譜面をおいて弾いちゃダメ
という理由にはならないかと。

結局のところ、バロックのときには暗譜の習慣がなかったので、暗譜じゃなきゃいけないという風潮も生まれず、各人が考えてよりよい演奏をするために楽譜を置いたり置かなかったりしている(たいてい置いている)。

つまり、現代ピアノを弾くときに暗譜しなきゃいけないことになってる理由はというと、私の結論は、
「リスト以降、『譜面おかないのがかっこいい』『暗譜もできないなんてダセェ』という風潮が広まり、プロは(あるいはコンクールでは)暗譜で弾かなくてはいけないことになった」
というものですが。異論があればどうぞ(^^) お聞きしましょう。

その風潮を乗り越えて、置きたければ置いて弾くなんてことができるのはリヒテルとかくらいで
(誰も文句いわないしー)
暗譜で弾くことを訓練された音大卒の方々も、暗譜じゃないほうが好きな人は室内楽方面に逃げる(!?)

(参考: 暗譜しなくてもいいの? 演奏会で譜面を置くピアニスト)

譜面を置いてリサイタルしたら「ださい」とか
コンクール参加の条件に「暗譜」が入ってるとか
譜面を置いてるかどうかを評価項目に入れるとか

そういうのはたぶん、リスト以降、話がねじまがったからだと思います。

バロックかどうか問わず、自分の好みと弾く曲とその他もろもろの状況に合わせて、
よりよい演奏ができるよう、楽譜を置いたり置かなかったり自分で選ぶ
でよかったはずじゃないでしょうか?? んで、結果演奏がよければよし。


結論: みんなリストのせいだ。

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