望子のただいま稽古チュッ!

稽古、公演、プライベート
・・・オバサン役者、木村望子の日々。

「カミサマ」ウラ話・とりあえず稽古場から(その9)

2017-03-18 12:18:39 | おしらせ

明日から本番なのに、
シングルキャストが出られない!

どうする?

そんなに台詞はないから、
別チームの、違うキャストが掛け持ちする?

まず頭に浮かんだのは、その方法でした。


でも、劇団サイドが出した結論は・・・、

「ということで、酒井が代役に入ります」

  えええっ! 主宰が代役?

でも、よく考えたら、確かにそれが一番でした。

で、結局、29歳の主宰が、
80歳のおばあちゃんをやることに。


主宰の酒井さんは、
今は役者としての活動はしていませんが、
実は子役からのベテラン女優。

だから、芝居に関しての問題はないのですが、
ひとつ想定外のことがおきました。


演出家なのに、
  この役のために、
     ずっと楽屋にいなきゃならない、のです。


もちろん、普通の役だったら、
自分の出番の前後だけ、楽屋に行って、
あとは客席で観ればいいのですが、

何せ、顔が80歳メイク!
コレですから。


客席にいるには目立ちすぎます(笑)
(しかし、こんな写真、ホントに出しちゃってよかったのかなぁ)


その結果、いつもなら客席の一番後ろで、
メモとペンを片手に、じっくりと我々の芝居を観て、
終演後にダメ出しをするところを、

楽屋の小さなモニターテレビでしか観られないことに。


これでは役者の細かい表情などは全くわかりません。


でもね。ここだけの話。

ふふふ、役者達にとっては、
これで、かなりプレッシャーが減ったんだな~~

当たり前のスタイルではあるけれど、
客席の一番後ろで演出家がじーっと観てるって、
かなりのプレッシャーなんですよ。

それがなくなって、
おおっぴらには言えないけど、
のびのびと芝居ができるぞ~~

っていうのはあった、かな?(笑)


あ、でも、主宰も楽屋でのびのびしてたみたいで、

「楽屋でヒマだから、お菓子ばっかり食べちゃうのよ~」
 って言ってたっけ。

そう、出番がワンシーンしかないんです。


「こっちが台本読んでるのに、横でずっとポーリポーリって。
 まったくぅ」

と、またまた高槻さんが被害者に(笑)
そういう運命だったんでしょうね。



しかし、主宰が役者として入ってくれたことは、
本当に大助かりでした。

このシーン、おばあちゃんたちが全員集合で、
とにかく賑やかで、テンポの良いシーンなんですね。

なんだけど、
でもこのテンポがなかなか出なくて

それが、主宰が入ってくれたことで、
俄然シーンが生き生きしました。


でも主宰が目の前にいて、

あのシーンだけはコケられないぞ、とか・・・は、

みんな、思ってなかった・・・よね?(笑)



        (つづく)






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