ログハウスの仕事をするようになって23年。
転職した動機は、自分で作った家に住みたいからではなかった。
始めた当初は、とにかく丸太を触るのが楽しかった。
金も土地も無かった僕にとって、自分のログハウスを作るなんて、ほんと夢でしか無かった。
数年経って、先輩のログビルダーが自宅を作った。
これは衝撃だった。何にも制約を受けないで好きなようにログハウスを作る。これをするためには自宅を作るしかない。
この頃から自分の家の設計を、夜な夜なするようになった。
あれから20年近くの歳月が過ぎ、ようやく自分の家を作ることになった。
子供の学校や地震に津波、もちろんお金や時間の事も含めて、想像してた以上に制約をはあるけれど、僕が作りたいものを作る事はぶれることはない。
幸い心強い仲間がいる。
きっと一生思い出に残る仕事になるに違いない。