若狭神宮寺「お水送り」神事の松明行列は誰でも自由に
参加が出来て四年前の3月2日のこの日も2万人に近い
人たちが各地から集まっていました!
参加者は東北、関東、静岡、滋賀など遠方から来ていて
毎年参加している人も多くいました!
白装束の山伏や僧たちのホラ貝の音とともに
それぞれに松明を抱え、担いで残雪の残る道を
2Kmほど先の「鵜の瀬」へと荘厳な行列が続きます!
松明行列が「鵜の瀬」に到着すると「お水送り」のクライマックスとも
云える神事が神宮寺の住職によって始まります
初めに送水文が読まれ奉上され、法刀による水切りの神事へと進み
汲み取った香水が厳かに遠敷川に注ぎこまれます
「鵜の瀬」
遠敷川に流された香水は水中洞穴に吸い込まれて
10日後に東大寺・二月堂の若狭井に湧き出ると信じられています
翌朝、早くに「鵜の瀬」に行き、澄んだ清らかな遠敷川の流れを眺めて
いると昨夜の松明行列が無かったかのように静けさが覆っていました
「鵜の瀬」から奈良東大寺までは直線距離で90Kmほども離れており本当
に地下水脈で結ばれて二月堂へ届くのだろかと疑問に思いました
がしかし、この神事が1260年もの間、不幸な戦争中にも拘わらず
一回も途切れることなく毎年続いてきた奈良と若狭を結ぶ
「お水送り」と「お水取り」の神事を信ずることにしています