さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

悲恋の尼寺「祇王寺」

2015年07月29日 | 巡拝日記

    「祇王寺」は竹林と楓に囲まれた、つつましやかな草庵で

「平家物語」にも登場しています。

平清盛の寵愛を受けた白拍子の祇王は仏御前の出現により

清盛は心変わりしてしまう。 見捨てられた祇王は都を

追われるように去り、母の(刀自)と妹(祇女)と共に出家し、

ここ祇王寺に移り住み、念仏三昧の余生を送った。

こうして祇王寺は "悲恋の尼寺"て広く知られているお寺です       

  

 祇王寺の縁起 

モミジに楓、その奥には竹林が立ち並び、苔の庭を見ながらの境内散策は

涼しくて清々しく、時間が止まっているかの感じがしました! 

 緑一色の苔庭とその奥の本堂

 いい感じに造られた境内の小路を歩き、本堂に向かいます!

 嵯峨にあった別荘を明治28年に移築した本堂

 茅葺の屋根に「吉野窓」という「虹の窓」に趣きがありました!

 仏間に祀られた木像

左から「祇王」・「清盛公」「大日如来」・「祇女」・「仏御前」らの木像

 祇王・祇女姉妹と母の刀自(とじ)の墓と清盛公の供養塔

 この日は観光客も疎らでゆったりと拝観出来ました!

 「祇園精舎の鐘の聲、諸行無常の響あり。 沙羅雙樹の花の色、盛者必衰の

  ことはりをあらはす。 おごれる人も久しからず、只春の夜の夢のごとし。」

平家物語の巻頭で美しく書き出された文章ですが

平清盛が全盛の頃、二人の女性の哀れでもの悲しい物語の

結末がこの祇王寺にあることを知り、僅か17才の仏御前も

加わって四人一緒に朝夕の仏前に香華を供え続けたことに

複雑な想いと強い感銘を受けた参拝となりました!

        

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 京の奥嵯峨・祇王寺の苔庭 | トップ | 悲恋物語ゆかりの地・滝口寺 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

巡拝日記」カテゴリの最新記事