新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

ジョブス氏死去:有名なスピーチの中に「葉隠」の思想も感じる

2011-10-10 09:09:18 | 人生哲学系

おはようございます。

 

 

昨日は大学の学園祭だったので、打ち上げに参加してきました。さらに足を延ばして大学病院へ行き、学会の準備をしていたところ・・・

 

「○○さんがCPAで搬送されてきました」

という情報があり、ご家族と話をしてお焼香を上げさせていただきました。奥様とも話をしておりましたが、非常に頑張られていたと思います。

 

頑張られていたといえば、アップルのジョブス氏が亡くなりましたね。非常に残念なことだと思います。

 

 米電子機器大手アップルの創業者、スティーブ・ジョブズ氏が死去した。56歳。ジョブズ氏は体調不良を原因に8月に米アップルの最高経営責任者(CEO)職を辞任していた。

 ジョブズ氏は1976年にアップルを共同創業し、パーソナルコンピュータ「Apple」や「マッキントッシュ」などを発表、同社を世界的な企業に押し上げたが、社内的な対立で85年に退社。86年に設立したピクサー・アニメーション・スタジオは、多くのヒット作を出して、世界屈指の映像制作会社となった。

 97年、経営悪化で苦しむアップルの経営トップに復帰し、2000年には最高経営責任者(CEO)に就任した。復帰後は斬新なデザインのパソコン「iMac」を大ヒットさせ、携帯型デジタル音楽プレイヤー「iPod」で音楽事業をパソコンと並ぶ事業の柱に育てるなど、業績を急回復させた。

 その後も、07年に発売したスマートフォン(多機能携帯)「iPhone」、10年のタブレット型情報端末「iPad」と、革新的な製品を次々と世界に送り出し、同社をパソコン大手から、デジタル家電やメディア配信事業を含むIT企業の雄へと変貌させた。11年4~6月期決算では売上高と最終利益で過去最高を更新、アップルは株式時価総額で世界最大のIT企業となった。

 一方で、04年に膵臓がんが発覚。半年程度の療養後、仕事に復帰したものの、11年1月から再び病気療養で休職し、8月にはCEOを辞していた。

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膵臓癌という疾患と闘いながら、さまざまなものを作り上げていったジョブス氏に敬意と感謝の念を表したいと思います。
また、ジョブス氏というと有名なスピーチがあります。
次の記事の中にもありますが、彼は素晴らしいことを言っております(だから伝説のスピーチなんでしょうけど)
(CNN) 5日に死去した米アップルの創業者スティーブ・ジョブズ氏が手掛けた製品は、パーソナルコンピューターの「マッキントッシュ」から多機能携帯端末「iPad」に至るまで、ミニマリスト的デザインとシンプルな操作性が特徴だった。

ジョブズ氏のこうした革新的なデザインには、禅の影響があるのではないかと指摘する声もある。

ジョブズ氏は若いころインドに旅して仏教に触れ、1970年代にカリフォルニア州の禅センターに通って、日本出身の禅僧、故・乙川弘文氏と交流を深めたといわれる。

乙川氏はジョブズ氏の結婚式を司り、86年にジョブズ氏がアップルのCEOを解任されて設立した「ネクスト」の宗教指導者にも任命されるなど、2人の交流は長年にわたって続いた。

ジョブズ氏がスタンフォード大学で2005年に行った有名な講演をはじめ、同氏の発言の中には禅の自力本願の思想が反映されている。講演でジョブズ氏はこう語った。「過去33年間、私は毎朝鏡の中の自分に向かって『もし今日が自分の人生最後の日だったら、今日やろうとしていることをやりたいと思うだろうか』と問い掛ける。そして答えが「ノー」の日が続いたら、何かを変えなければいけないと思う。自分はいつか死ぬと思い続けることは、私が知る限り、何かを失うかもしれないという思考のわなに陥るのを防ぐ最善の方法だ」。

ジョブズ氏と乙川氏との交流は、フォーブズから近く出版される劇画小説「The Zen of Steve Jobs(スティーブ・ジョブズの禅)」に描かれている。
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これは全くの同感です。思想は少し違いますが、僕は同じようなことを別のものを通していつも考えています。
それは「葉隠」です。
葉隠の聞書1の1には「武道の大意とは何か?」という質問に対してそれをすぐに答えることができる人はまれであると書いています。
武道というのを「あなたの人生の大意とは何か?」に置き換えてみてください。
あなたの人生の目的は何か?
と聞かれたときにすぐに答えられるかどうか。こういうことをいつも考えています。
また、有名な「武士道とは死ぬことと見つけたり」から始まる文章。
これを最後まで読むと「毎朝毎夕、今日が最後の一日であると考えて奉公を続けていれば、武士として落ち度なく生きていけるであろう」という意味のことを書いています。
これも奉公を仕事・生活に置き換えて、武士として・・を人としてに置き換えると素晴らしい文章が浮かび上がってきます。
それゆえ僕の中の「3種の神器」的な本は「7つの習慣」「葉隠」「自省録」の3つになります。「人生の残り時間の思考法」も入れたいですけどね。
いずれにせよ、この世界に大きな変革をもたらしたジョブス氏のご冥福をお祈りいたします。
では、また。
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