新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の14年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟:シンポジウム良かったです

2008-04-14 22:41:01 | 国会議員・地方議員連盟

こんばんは

本日は朝から実験しておりました。大喧嘩中の指導医と2週間ぶりに口をきき(w)、4週間ぶりにまともな打ち合わせをしました。

仕方がない。首都圏に戻る前にやはりVitroだけでもDataをそろえよう。たぶん、一ヶ月はかからないから・・・・。

 

さて、一昨日のシンポジウムが記事になっております。

CBから3本です

医療再建の超党派議連がシンポジウム  

超党派の「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」(会長・尾辻秀久元厚生労働相)はこのほど、東京都内で発足記念シンポジウムを開き、医師不足や訴訟・訴追リスクの高まりに伴う医療現場の委縮問題などの現状と打開策を話し合った。 

尾辻会長は冒頭のあいさつで、「『お産難民』という言葉に象徴されるような産科や小児科医療の崩壊がある。訴訟リスクが極めて高いため、委縮医療がまん延し、切りがないほどいろいろな問題を抱えている。国会議員もこのまま何もしないわけにはいかない」と強調した。  

同議連は、崩壊の危機にひんする医療現場の立て直しを図る目的で今年2月に発足。現在、147人の議員が参加している。  

シンポジウムには、医療関係者や患者など約1,000人が出席。この中で、民主党の仙石由人衆院議員は「(帝王切開中の患者が死亡し、産科医が逮捕・起訴された福島県立)大野病院の事件が起きるまで、産科の現場が大変な状況にあることがなぜ明らかにならなかったのか。まだ明らかになっていないことが大変多いのではないか」と述べた。  また、昭和大病院副院長の有賀徹氏は「何人かの患者が救急病院に入れば、同じ数の患者が回復期や長期療養の病床に移らなければならない。こうした流れがないと、救急医療は成り立たない」と指摘した。

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参加しましたが、非常に良いシンポジウムでした。

 

 そして、医師会ではなくて全国医師連盟代表が記事に載っております

医師らの刑事免責確立を  

患者さんを助けようとしている医師は助けてください。患者さんを救おうとしている医師を救ってください」―。医療崩壊を防ごうとの趣旨の下に集まった医師らのネットワーク「全国医師連盟」の発起人の黒川衛医師はこのほど、東京都内で開かれた「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」の発足記念シンポジウムで訴えた。黒川氏は、医療崩壊を防ぐため、医師らの刑事免責と国による患者や家族の救済制度を確立すべきだと要望した。  

黒川氏はこのほか、「先進国並みの医療費確保」と「医師に長時間労働をさせている病院に対する取り締まり」を挙げ、「この四つを実行すれば、確実に医療崩壊のスピードは弱まる」と指摘。その上で、同議連に対し「議員立法を真剣に考えてほしい」と求めた。立法内容としては、医師らの刑事免責と患者や家族の救済制度を提案した。  

黒川氏は「医療崩壊が既に起きており、医師らへの不当逮捕・判決が、患者を助けようとする医師らの士気を失わせている」と強調。医師や警察官など、現場で救命活動に携わる専門職の刑事免責と、患者や家族に対する救済制度を確立すれば、「悲しみのさなかにいる患者や家族は救済され、患者を救おうとする医師も救済される」と述べた。  

さらに、「医療費は無駄金ではない」と訴え、医療に財源を投入することによる雇用創出や、医薬品・医療関連企業の成長などで、経済が活性化するとの見方も示した。また、勤務医の労働環境改善のため、医師の長時間労働を放置している病院の取り締まりを求めた。  

最後に、自民党の橋本岳衆院議員が刑事免責について、「一つの極端な意見と思う。国民全体の理解を得るのは難しいのでは」と述べたのに対し、黒川氏は「今は立件要件が不明確なため、医師が『あすはわが身』と不安を感じ、患者を助けようという気持ちがそがれている。刑事免責という言葉にこだわらないが、(立件要件を)厳格化してほしいということ」と応じた。

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まず、本当にお話されている内容が、そして言葉の話し方が良かったです

言葉の一つ一つに意思がありました。 意志を感じました

 

橋本議員が質問されている刑事責任の問題、橋本議員ではなかったかもしれませんが・・・どなたかが「カルテの改ざん」などの話をされていました。そんな状況下で免責はないだろう・・・って。

僕もBlogで書いていますが、「刑事事件」は警察の仕事だと思います。また、改ざんしている人は「医療(正確には、患者さんのために何かを行うところ)」でないところで罪を犯しているわけで、黒川先生が言っている「患者さんを助けようとしている医師は助けてください」という言葉の意味を履き違えています。

医者すべてではなくて、患者さんのためにベストを尽くそうとしている医者は助けてください!

患者さんを助ける職業としての「医者」ではなくて、助けようとしているすべての人が「自分の意思」で助けられるようにしてください

 

これでは性善説の裏返しですね。うん?性善説というか、誰かが困っているから助けよう・・・としたのに捕まってしまったら、誰も助けないような・・・そんな人間性のない国になってしまいます。そういう国を作ろうとしている今の政治家、官僚を止めなくてはならないかもしれません。

NICUの看護配置見直しを  

このほど開かれた「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」(会長・尾辻秀久元厚生労働相)の発足記念シンポジウムでは、医療関係者や患者団体代表ら9人のパネリストがそれぞれの立場から、医療の再建に向けた対応の必要性を訴えた。  

青森県立中央病院総合周産期母子医療センターの網塚貴介氏は、新生児集中治療室(NICU)のベッド数が少ないため、本来は比較的軽症の新生児を受け入れる回復期の病床で、人工呼吸などの手厚いケアが必要なケースに対応せざるを得ない状況を明らかにした。また、夜勤看護師一人当たりが受け持つ新生児が全国平均で9.8人に上っている現状も指摘。これらが「ケアの低下を招いている」として、NICUの看護配置基準の抜本見直しを求めた。  

日本医師会常任理事の内田健夫氏は、「日本の医療水準が世界最高レベルなのは誰もが知っているが、医療費は先進諸国で最低。医療従事者が(医療現場を)献身的に支えてきた」と述べ、医療崩壊の最大の原因が極端な医療費の削減にあるとの認識を表明。その上で、今のような状況が続けば、すべての診療科で近い将来、医師不足が顕在化するとの見通しを示した。  

山形大医学部長の嘉山孝正氏は、医療費について「正しい情報が患者に届いていないのが一番の問題。情報を持っている省庁がきちんと方向性を示し、国会で話し合わないといけない」と述べた。また、医師不足への根本的な対応を図るには、1986年に閣議決定された医学部定員の削減方針を撤回する必要があるとの見方を明らかにした。  

一方、特定非営利活動法人(NPO法人)で乳がんの患者団体、ブーゲンビリア理事長の内田絵子氏は、「患者は医療の安全と質を求めている」と述べ、病院にとって都合の悪い内容も含めて情報を開示するよう現場に求めた。また、医療の再生を図るには、患者が参画する場でグランドデザインをつくる必要があるとの認識を示した。

 ■「医療従事者の免責、信頼回復なしには困難」 

シンポジウムの自由討論では、政府が今通常国会への関連法案提出を目指す医療関連死の死因究明制度がテーマになった。コーディネーターとして参加した土屋了介氏(国立がんセンター中央病院長)は、同制度の創設に際して医療従事者の免責を求める声がある点について、「医療従事者からはいつも真っ先にこの点が出るが、患者サイドから聞くとあり得ない」と述べ、医療側が自浄作用を発揮して信頼回復を図らなければ、こうした仕組みが社会に受け入れられることは困難との見方を示した。  

これに対し、昭和大病院副院長の有賀徹氏は「単純に免責すればいいというのではないのはその通りだが、問題は真面目にやっている人が委縮していくことをどう考えるかだ」と応じ、制度上の適切な対応の必要性を改めて訴えた。

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様々なシンポジストが様々な意見をおっしゃられました。

どれもがいちいちもっともな話ですが、実はすばらしい意見は「グランドデザイン」に関してではないかと。

 

これは患者と・・・・というところを「国民」に直して考えてみると良いです。実は日本には総合的な企画を行う部署がありません。

日本の政治のグランドデザインを作る組織がない

すごい話です。因みに僕が組織を作るなら、間違いなく「企画課」は作りますし、企画課に様々な意見・情報収集をさせると思います。

あぁ、そうか・・・ほとんど縦なんだよな・・・。

諮問会議「帳尻合わせの議論のみ」―日医常任理事  

このほど開かれた「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」の設立記念シンポジウムの自由討議で、同議連の尾辻秀久会長(元厚生労働相)は日本医師会の内田健夫常任理事に対し、2007年度から5年間で1兆1,000億円の社会保障費削減を求めている経済財政諮問会議(首相の諮問機関)に対する見解を求めた。内田常任理事は「いかに帳尻を合わせるかという議論しかなく、非常に不満」と応じた。  

尾辻会長は「きょうの話の中で、一番根源に触れることを一点だけ質問させていただきたい。厚労相をさせていただいた時の恨みを込めて話しだすと、かなり興奮して止まらなくなるので、あくまでも質問で」と前置きした上で、「日医の経済財政諮問会議に対する評価を聞きたい」と尋ねた。  

内田常任理事は「経済財政諮問会議は国の将来を考える会なのに、医療や社会保障、教育を考える立場の人がいないことが非常に大きな問題。(社会保障費に)財源を掛けなければ国の将来はないのに、いかに帳尻を合わせるかという議論しかなく、国の将来をどうするかという根本的な話がないことが非常に不満。あと3年(社会保障費削減が)続くと日本の医療は崩壊する」と答えた。また、高齢者の増加や医療の高度化に伴う医療費の増加について、「国民の共通認識として議論すべきだが、ただ横並びで(社会保障費を)削減しなければ国の財政が破綻(はたん)するという話しかしないのは非常に問題」と、不満をあらわにした。

尾辻会長はこれに対し、「わたしの言いたいことを言っていただき、ありがたい。2,200億円を来年度予算で削れと言われたら、日本の社会保障は崩壊する」と述べ、会場からは拍手がわいた。  

共産党の小池晃参院議員は「自民党の尾辻議員の話に共産党のわたしが『本当にその通りだな』と思い、こういう場でそう言えるのは、しょっちゅうあることではない。経済財政諮問会議で2,200億円削減の議論が始まったが、力を合わせて『骨太の方針』の骨を抜こう」と、尾辻会長に同調した。

----------------------------------ま、経済諮問会議ですからw ここには期待していません。

どちらかというと潰れてほしいとは思っていますが・・・。あるだけ無駄で、有害無益だと思っていますので・・・・

という、CBの記事を紹介いたしました。

この後もう一件書きます。

 

黒川先生の「患者さんを助けようとしている医師は助けてください」の意味を正しく判断した上で、そのとおりだと思われる方は応援をよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

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2 コメント

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はじめまして。 (ひろみ)
2008-04-16 08:41:47
あかがま先生のシンポジウムの記事から来ました。
後期高齢者医療制度(怒)に反対する僻地道北の一般人です。シンポジウム出られた先生がた、うらやましいです。。記事を見ると黒川先生のお話すごくよかったみたいですですね。出来ればナマ黒川先生のお話が聞きたかったなあ。残念です。
先生の記事も熱血していてうれしいです。
私は若者wではないのですが、後期高齢者制度は、根本的にこの国の政策の方針として間違っていて許せないので、朝からえらくぶるぶるして怒っています。
また寄らせていただきますが、なぜか先生のブログ、ダイヤルUPでつながりにくいですう(涙)。。
はじめまして! (アンフェタミン)
2008-04-17 06:31:24
>ひろみさん
おはようございます。はじめまして。コメントありがとうございます

後期高齢者医療制度、本当に問題ありだと思います。お怒りになられるのは、もっともだと思いますし・・僕もBlogに書くぐらいだから、怒っております。

シンポジウムの件ですが、確かに非常に良いものだったと思っております。
黒川先生の話、恐らくどこかのテレビ局で、近いうち特集記事か何か組むのではないかと思います。

そしたら、またきけるのではないかと・・・・

若輩者の熱血記事ですが、是非また来ていただければとうれしいです。
ダイヤルアップ・・・なんで、遅いのかしら?

また、コメントいただければと存じます

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