PREDICTABLITY 予期可能性

霊視とは既成事実の中に隠されている目に見えない未来因子としての種子を判別する、言わば植物学者の自然科学的洞察に似ている。

ボン・ヴォヤージュ

2017-06-13 02:29:10 | サイスの弟子
真夜中にポテトチップスを食べると、パリパリとした音のなかにジャズのようなコードが響いてくる。
もちろんそれは空耳で、悲哀のなかに隠れている微かな笑いのようにぜんぶを慰めるには足りない。

いま午前2時29分の時間、バングラデシュの空は晴れているだろうか? なんの関わりも、行ったこともない土地。
ただ架空のメルヘンとしては、3時間の時差のなかで、その土地はまだ昨日というくくりのうちに置かれている。
僕らが既に過ぎたとされる時間を、いま彼らは迎えている。時差のなかで、距離のなかで、概念のうちに。

5年と、10年を距離にしたら、それは変化という、または変貌という距離の総計的実態に行き当たる。
距離は質的に現存され、時間は容赦のない速度を加えていく。そして人は別人となり、異人となることも無常的に稀ではない。


お嬢さん、これ以上、船を待つのはおやめなさい。私の知っている限り、あの船は既に沈没しかけているし、積荷のコンテナだってすべて波にさらわれてしまって、残っているものといえば、航海士が大事にしていたハーモニカぐらいなものです。その航海士にしても船を見捨てて逃げてしまったし、今ごろは本当にあの船は沈んでしまっているのかもしれません。そうでなければ、幽霊船になって霧の中を漂っているのでしょう。もちろん、お渡ししたいお手紙はお預かり致しましょう。どちらにしても、私はこの埠頭で船を迎え船を見送るお役目を生きている限り果たすのですから。いえ、「けじめ」などは要りません。それも一つの幻影なのです。時間というものはかしこにあって、一日だってあちらこちらにあるのですから。二重三重にあるものを、どうして一つにまとめられましょうか。無事に無難に、まるでまぼろしのように去っていくことがいいのです。そうすれば、草木だって承知するでしょうし、何よりもそのことが、ここで唯一可能な勝利なのです。お嬢さん、楽譜を読めない人は目で音を知ることはできませんし、夢を見ることと同じくらい目を覚ますことは必要なことであるのです。そうは思われませんか? えっ、明日の天気ですか? 降水確率は10%だと聞いています。つまり雨は降らないということですね。それでも、もし雨に降られたら、運が良かったと捉えるべきでしょう。確率的にはそうなのです。気持ち的にそうではなくても。宝くじなんてそれ以上のものですから。



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