あみたろう徒然小箱

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顔のつぶれたキジ猫と暮らせば、あぁ、極楽、極楽♪

ペットロスに弱いのは、男か女か?

2013-09-21 | 猫 ・ cat ・ ねこ
ペットロスに陥るのはペットを飼う状況や失った原因など、様々な要因があるのですが、
もっともレベルの高いペットロスに陥る要因としては、
【女性】+【一人暮らし】+【ペットを一匹だけ飼っていた】というのが挙げられるそうです。

失った原因は、老衰のような予測できる別れよりも、
行方不明や事故など、予期せぬ別れとなるとレベルが高くなり、
また、飼っていた年数が長いほどレベルは上がるそうで、それは容易に推察できます。
男性の一人暮らしでペットを飼うという状況は、女性のそれより少ないと思うので、
その比率からすると女性の方が多くなるということかな?
では男女ペアの場合、どちらの方がよりペットロスに高レベルを示すのでしょうか?
その場合でも女性? う~む、そうとも限らない気がします。

ペットロスに関しては、神奈川県での調査を元に、
帝京科学大学理工学部アニマルサイエンス学科の相馬隆介氏による調査考察があります。
それは、【ペットロス「抑うつ」と「生活状況」の関連性】という報告書です。
まぁ、いろんな調査考察があるものですね。
でも大変参考になります。

ところで、うちの先代猫のミーコは21年も生きた長寿猫で、
仔猫の頃から飼い育てた、大変に頭の良い猫でした。
20年以上も一緒に暮らしたのですから、家族の一員でもあるのはもちろん、
癒やしの大元でもあって、なくてはならない存在になっていました。
19年ぐらいを過ぎた頃から痩せてきて、いかにも老猫という様相になりました。
毛並みもヨレヨレになってきましたが、
どんなにみすぼらしくなったとしても、それはそれは大事な存在でした。

亡くなる3か月ほど前、おそらく彼女の脳に何か異変が起こったようです。
人間で言うと、脳梗塞とか脳血栓とか脳の血管が破裂したとか。
その瞬間ミーコは、
「あっ、私の体、なんか変です!」と訴えるようにせつない様子でこちらを見上げました。
そしてその直後から、右後足がブラブラになり引きずるようになりました。
それからはミーコが逝く日が近いのを覚悟で毎日見守っていたのですが、
最後まで足を引きずってトイレに入り、一度も粗相することはありませんでした。

さて、ミーコがいよいよ亡くなったとき、どうなったでしょう。
私も相方も近く最期が来ることを覚悟していたわけですが、
私の場合、悲しみと寂しさにかなり落ち込みましたがなんとか乗り越えました。
多かれ少なかれ、男性の感受性は女性よりナイーブで繊細な面があると感じていますから、
相方はどうなるのだろうと気になっていました。
何事もなくいつもの日常を過ごしていたあるとき、
相方が仕事部屋のパソコンの前で、肩を小刻みに震わせている後姿を見ました。
彼は声を殺して涙しているのだなと察し、そのことついてはいっさい触れませんでした。

ペットロスを乗り越えるには、次のペットを飼うのが一番の薬です。
そういう私の提案にも、“しばらく飼わない”と、ひとこと。
しかし、生来動きの速い私は結局半年後にはネットで「猫あげます」を検索していたのでした。
そして、生後1年近くてもらい手のないあみたろうがやって来たというわけ。

ところで、安曇野に仲が良い年下の友人が居て、彼女は長年シーズー犬を飼っていました。
家業は客商売なのですがそれをよく理解し、非常に身の程をわきまえたお利口な犬でした。
私は訪問するとシーズーの桜ちゃんを可愛がり、だからいっそう私の訪問を待っていてくれる。
ほんとによく意思交流ができる犬でした。
桜は昨年11月、14歳ぐらいで老衰で亡くなりました。
友人夫婦は桜をメチャ可愛がりしていたので、
それからのペットロス症候群はかなりひどかったようです。
桜を失って、夫婦の雰囲気も険悪になってしまい、
彼の彼女への態度は横柄になり、
ペットロスによる影響はとんだところにまで発展したそうです。
で、今回次のシーズーの小桜ちゃんを飼ったそうです。
するとまた夫婦仲は元に戻り、彼の態度も穏やかになったのだとか。

その話を聞いたとき、私は言いました。
「すべてが終わったから話せるのだけど、
先代のミーコが亡くなったとき、うちの夫、密かに肩を震わせて泣いていたのよネ」と、
隣の部屋の相方に聞こえないように小さな声で打ち明けました。
すると、彼女は言ったのです、
「うちの旦那なんて、そんなもんじゃなかったわよ。号泣してた!」
体躯の良い、しっかり者のあの旦那さんが号泣ッ?!

う~ん、やはりペットロスに弱いのは男の方なんでしょうかねぇ。
心情的に繊細なのは、女性より男性だと改めて思います。

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