射るような光

心の澱を捨てながら時々音楽話 特にヘヴィ・メタルとプログレの日々

心象風景

2017年05月14日 | 覚書(詩)
そこは瞬時にして人が生まれては消えて
建物は音も無く出現し消滅する

建物の中の人影が
こちらへ向かってくるのに
人は来ない
あちらの窓からはこちらに人が手を振っている
その人の目はこちらを見て
目も合っているのに
違うものを見ているのがはっきりわかる

流れる風はあるようでない

水の匂いの方へ行けば川があり
その中州には歩いていける

見渡せば数人の人がそこへ歩いて辿りつき
またこちらへ戻って来る

行こうかと川に歩みを進めると
深すぎて歩く事ができない
驚いて彼の人は何処を歩いているのかと確かめる

誰もそこにはいない

香りが流れてきて ふと鼻の奥をつき
香りの元へ体は移る

急に人肌を感じて横を見ると
あなたの手が
私の首筋を持ち
指は耳をなでる

― 愛してる

― わかってる

あなたの手にキスをすると
廃墟に一人佇んでいた

後ろから懐かしい感触に腰に手を回されると
貴方が笑って

― だから好きだって言ってるよ いつも

そう言って体を貴方の方へ向かせて
抱きしめた

― そうだったね

― じゃあ 手を繋ごう

貴方は手を引いてそこから外へ誘ってくれた

外は中で貴方もいるのにいなかった
手はしっかりと繋がれて
体温の感覚もそこにある
もともと一つ

全ては自分の作りだした世界


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