射るような光

心の澱を捨てながら時々音楽話 特にヘヴィ・メタルとプログレの日々

さよなら

2017年06月17日 | 多次元な恋人(ほぼノンフィクション)
★お目にとめて頂きありがとうございます。
これは続きものになっておりますので興味を持って頂けたら
「多次元な恋人(ほぼノンフィクション)」カテゴリ―から順番どおりに見てやって下さい。お願いします★


バレンタインデーの日の別れ話の後の顛末以降
自分からしたその話を否定したあなたなのに
2日経っても電話をしてこなかった

しかし私は驚きもしなかった
ただ虚しく哀しいだけだった

それはバレンタインデーの日に
Wくんの彼女のMちゃんからの伝言を
幼馴染のEから聞いていたからだった

あなたは高校時代からの友人Rと
去年行った遊園地で高校生2人をナンパし
そのうちの一人を気に入り
再びそ2人と元旦に富士急に行ったとの事だった
その事実をMちゃんと彼女の彼氏であるWくんは
今年に入ってからあなたからその事を聞いて
良くないと意見したらしい
このままだと二股になるので
そういうことは即刻止めろと

まだ付き合いを始めてはいないようだったが
私との最初の頃の様に頻繁に電話攻勢をしている様だとの事だった
WくんとMちゃんは
その相手が高校1年生という事と
私との関係は大事にしていくべきだと
思ってくれていた
あなたには私がお似合いだと思っていてくれた二人だったし、私との仲をそのままにしながら違う女の子にうつつを抜かすとは
この二人の性格だと全く理解の範疇を超えていたのだろう
二人は、私にもっとあなたへ強くアプローチをするべきだと言った
まだ迷っているからどうにでもなると

私はそれを聞いて最初に思ったことは
この二人への感謝だった
そしてあなたには対しては
不思議と怒りも起きなかった
私が想像していたのと
大してずれてはいなかったからだ
大事なると人の事は
何故わかってしまうのだろう
その事が悲しかった
知りたくないわけではなかったが
全てをあなたから聞きたかったのだ
私のひらめきが確信に変わる前に
良い事でも悪い事でもあなたから聞きたかった
信じてるい人に裏切られるのは
もう沢山だった

しかし、それでは恨みを抱くだけだ
あなたを全て許そう
怒りを感じてもその場で消化してしまおう
段々とそういう気持ちになっていった
それほどにあなたを愛していた
マイナスな事は受け入れて
全て愛で返したい

あなたとはもうダメだろう
そう思い始めてから
沢山の想いが行き交って行った
私からは別れ話はしない
その約束は守りたいと思っていた
それなのに朝起きると
今日は電話がくるかな?
まずそれを思う

その自分が段々惨めになってきた

ある登校日
私は他の友達とは専攻している科が違うので
一人で学校へ向かう事になった
いつもの時間にいつもの車両の
いつものドアから乗った
そこには毎回一緒になる男子校の学生が
5人グループでいつもと同じ様に乗っていた
ところがその日はいつもと違い
私をドアの脇のところへ追いやって囲んだのだ
私を見ずに私の悪口を
リーダー格の学生が言い出した
その学生が言う事は
私の性格や口調など
同じ車両で聞こえていた事から推測しての
悪口によるリンチの様なものだった
そのうち、その中の一人が
ーこいつ、犯っちゃおうぜ
そう言いだした
その5人はその話で盛り上がり
降車駅まで笑いあっていた
彼らは、私の学校の最寄り駅の1つ手前で降りる
そこまでずっとその調子だった

私は怖くなった
帰りも何もなければ、大体また一緒になるからだ
帰りも一人の私は時間をずらす事も考えたが
まだ卒業までには何日か登校日があった
逃げていても仕方ないと思ったが
どうしていいか思い浮かばなかった
学校へ着いて友人に相談したら
彼氏に同乗してもらえば
そんな事はしてこないんじゃないかと
言われ、すぐにあなたへ電話した
あなたは正直、面倒な様子だったが
下校の電車はあなたがアルバイトへ行く時間の少し前になるので
結局は同乗してくれた
そして次の日は朝と夕方に同乗してくれて
夕方は、あなたは時間があると言うので
そのまま吉祥寺へ行こうと誘ったが
頑なに断ってきた
そして家まで送ってくれたので
寄って行く様に言ったが
やはり頑なに断られた

仕方なくあなたを見送った

次の日の朝、また私は一人で学校へ登校した
朝の様子でまたおかしな事になるのなら
あなたは夕方、電車に同乗してくれると言ってくれていたのだが、その日はもう何も起こらず次の日も大丈夫だった
夜、あなたへお礼を兼ねて電話したが
なかなか繋がらずやっと繋がった時には
外へ電話をしに行っていると言われた
あなたのお家の方は、てっきり私と電話をしていると思っていたので、とても驚いていた
私は彼へ伝言してもらった

帰ってきてから、すぐに電話をくれた

ー何?

何故か半分怒っているような声音だった

ー一昨日と昨日はありがとう
夕方は大丈夫だった
それを報告したくて

ーそうなんだ、良かったね

ーうん、ところで誰に電話してたの?

私は思い切って聞いた

ー関係ないじゃん
何で聞くの?

ーえ?わざわざ外へ電話しに行くなんて
私以外にもいるんだと思って

ー姉貴がずっと電話してたからだよ

ーふーん、わかった

ーそういうこと

ーうん、じゃあまたね

ーおやすみ

そう言っていつもと違って
あなたは普通に電話を切った

1年生に電話してたんだなと私は思った
仕方がないか
そう思ったが
WくんとMちゃんに言われた事を思い出した
もう少し食い下がるのも有りなのかな?
と思いつつもこの後に及んで
嫌な女には思われたくなかった

でも 次の日も電話した
あと2週間には迫った卒業式には
迎えにきてほしかったのだ
以前制服姿を
もう一度見たいと言われていたのもあった
あなたの高校時代の制服は
女子はあまり可愛くなかったとも言っていた

次の日はあなたは在宅だった

ー今日はいたんだね

ーなぁに?

ー私の卒業式の日、バイト?

ーううん、休みにしてあるよ

その返事に私は嬉しくなった

ーほんと?じゃあ迎えに来てくれるんだよね?

ーうん、いいよ

ーありがとう、いつものところじゃなくて
校門近くでいいから

ーそうなんだ、わかった

ーうん

ーじゃあね

ーえ?

ーもう要件終わりでしょ?

ーあ、うん

ーじゃあ

ーうんバイバイ

またそのまま切られた
卒業式の日に迎えに来て欲しいと頼んだのは
私から別れを切り出すつもりだった
綺麗に別れたかったのだ
もうダメだと確信したので
私から言おうと思っていた

冷却期間など何の解決にもならなかった

結局あなたは
私のお守りは嫌だと思っているのだなと感じた
以前一度だけそのような事を言われたのだ
色々考えていると
私のいう事やする事が
あなたの思う素直な女とは違うし、
あなたの言うことを正しくないと思えば
論破して切り捨てていた
あなたの事を大事にするのと
そう言う事は別の事だと思っていた
但し、蓋を開けてみるとあなたの方が正しい事も少なくなかった
その時には当然謝るのだが
その前にゴネるのがお決まりの様になっていた
普段はそんな事はしないのだが
それが私の甘え方がだった

あなたにはそのやり方が気に入らないし
イライラするのだろう

卒業式の日まで
あなたからは一度しか電話がなかった

あなたの用事だった
そしてその時も卒業式の日の約束を確認した

ー来てくれるんだよね

ー行くから

ーじゃあ待ってるから

ーうん

ーまたね

ーじゃあ


もう 普通に電話を切られるのも慣れた

卒業式の2日前に
私は伸びて来ていた髪の毛をショートにした
式には以前の私のままで
出席はしたくなかった

卒業式当日式は時間通り粛々と進み終わった
私は友達たちとの挨拶もそこそこに
学校を後にした
学校が嫌いだった私は
高校入学後はあまり友達を作らなかった
本当に親しい友人達とは
数日後に会う事になっていた

校門前にあなたの車はなかった
まだ来ていないのか
違う所に停めているのか

暫く待ったがあなたの車は見えない

いつもの所かと思いそこまで行ったが
あなたはいない

再び校門まで戻って30分待った
それでも来ない

私はもう来ないのだと思い
一番近い公衆電話からあなたへ電話した
あなたは在宅していた

ー来てくれないんだね

ーうん、行かれない

ー最低だね

ーうん、それでいいよ

ーなら言ってくれればいいじゃない
どうして自分から別れ話しを撤回しておいて
こんな事をするの?

ーごめん

ーごめんじゃないよ
どういうことなの?こんな訳のわからない事するなんて
私ね、今日で別れるつもりだったからもうどうでもいいけどね

ーえ?そうなの?

ーそれしかないでしょ
あなたの不誠実な行動、中学生じゃあるまし
最低だよ
でも、もう関係ないけれどね

ー何でそんな言い方をするの?
もっと違う言い方してよ
寂しいし悲しいじゃん

ーはぁ?この後に及んで何を言ってるの?
あなたとの付き合いは3時間位で決めたから
3時間位で立ち直れるもの
それだけの仲よ

ーそうなんだ、俺は凄く好きだったよ
ごめんなさい、こんな事して

ーいいえ、でも今は許さない
明日はもう忘れてるよ
すぐに懐かしい人になっちゃうから

ーそうなんだ・・・

ーそう。じゃさよなら
あっ!借りてたLPとカセットどうしたらいい?

ーえ?いいよ、返さなくて

ーいやだよ、気持ち悪いもん
じゃあSに渡しておくからもらって
あなたから言っておいてね

ーえ? あ、うん、わかった

ーじゃあね、さよなら

私はあなたの返事を待たないで電話を切った
その途端、気持ちがこみ上げてきた
しかし我慢してバス停に向かった
いつもの一緒に登下校をしていた友人数人が
そこにいた
2日後に会う予定になっていた仲間達だ

ーあれAくんは?

親友の I が言った

ー来ない、今電話でフってきた
というより、来ない時点でフラれたのは私だね
でも大丈夫、所詮3時間位でつきあった相手だからあまり悲しくない

ーもうー 何でそういう強がりとか嘘つくの?
やめなよ

ーやめてどうするの?泣いて元に戻るの?
泣きたくないし、認めたくない

ーごめんね、本当は傷ついていたんだね
今日は付き合うよ

ー大丈夫だよ、I 達飲み会でしょ?

ーいいよ、キャンセルで
気にしなくていいよ
泊まり飲み会だから途中から行くよ

ー夜、入学式で着る洋服買いに行かなくちゃいけないしさ、叔母と
だから大丈夫だよ

ーほんとに?その後どうするの?

ーうーん、どうするんだろう
どうにかするから大丈夫だって

ーじゃあさ、ほんとに言ってよ、ダメそうな時
5時まではいるから

ーうん、ありがとう

ー何言ってるの!友達じゃん

ーだから、ありがとうなの
もうこの話終わりね

ーそうだね、楽しい話しよう

ーそうそう

他にも仲間達がいたけれど、今別れてきたという私に言葉のかけようがなかったらしく、二人の話をずっと聞いていた

その日は専門学校の入学式で着る洋服を予定通り買いに出かけた

その後、叔母とお茶を飲みにお気に入りの喫茶店に入ったら、I のクラスの男子に会って声をかけられた

ーあれ、君のクラスここで打ち上げ?
違うよね?

ーうん、違うよ
私出ないの、あまりそういうの興味ないんだ
面白くないじゃん、普通の居酒屋なんて
そっちのクラスは今日のはとりあえずでしょ?
明日から奥多摩に行くんだよね?

ーそうなんだよね
でも、珍しいね
行かないなんて、まぁ君のクラスの場所確かにつまらなそうだけどね

ーそうなんだよね

ーうちのクラスのに出ちゃえよ

ーえー、それはまずいでしょ

ー大丈夫だよ、そっちの方は友達?

ー違うよー、叔母です

ーえ?若いね
ごめんね、こんな話まずかったよね、飲み会の話なんて

ー大丈夫だよ、気にしないでね

ーなんかさぁー、卒業だから話しかけちゃったけど、もっと怖そうな感じなのかと思った
前に街で見かけた時さぁ、髪の長い男の人と手を繋いで歩いてたし、高いヒールのパンプス履いて上から下まで真っ黒だったから
男の人もね
あれ彼氏?

ー元ね
それにあんなカッコばかりしてるわけじゃないの、元彼バンドマンだったから

ーそうなんだ、もっと話せばよかったね、卒業式前に

ー私もそう思った、君って怖いイメージだったから

ーもし良かったら連絡してもいい?
アルバムに乗ってるよね?
でなければ I に聞いてもいい?

ーいいよ、どうぞ
私はTです
君は?

ーOです、よろしく

ーよろしく、じゃあ私はもう行きます

ーあっ、そうなの?またね

ーはい、またね


そう言って別れた
捨てる神あれば拾う神有りとは
よく言ったものだと思った
しかし、その男性とは
連絡をとるつもりはなかった
おそらく、男性もそうだっただろう

その後叔母と家に帰った
叔母はそのまま家に泊まった
そのおかげで
あまりあなたを思い出すこともなかった

次の朝、今日はどうやって過ごそうか
電話・・・あっ?私たち別れたんだった

やっぱり悲しい
でも仕方ない
入学式まであと2週間だった
意外に早く過ぎるだろう

何か探そう、する事を





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