射るような光

心の澱を捨てながら時々音楽話 特にヘヴィ・メタルとプログレの日々

2017年05月18日 | 覚書(詩)
その人は
「これおいしいよ ほら」
魚の干物を焼いたものをよこす

「ほんと?」
わたしは少し弾んだ声で返事をし
箸をつけた

その人は左側に座り日本酒を飲む

「それ いい匂い」
お酒を指差しながら私が笑う

「ほら 飲んでみなよ」
そう言って私の口にコップを近づけ
飲ませてくれる

「あっ わたしでも飲める
おいしいよ」
日本酒は苦手なのに
そのお酒はフルーティだった
初めての味わい

目が覚めた
窓が明るい
口の中に日本酒の香りが残り
あるはずのない匂いが漂う
でも あなたはいない

夢か現かわからない時間
あなたの体温が肩に残っていた

あー お酒を飲んで
珍しくフラついた私の肩を
あなたは抱き寄せながら
立たせてくれたんだっけ

きっと
もうすぐあなたと
お酒を飲むんですね わたし

それともいつかの記憶?

あなたの人恋しさが
わたしの中に流れ込んだのだろうか
わたしを選んでくれたあなたに
温もりを送ります

明日の朝はあなたが寂しくないように


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