射るような光

心の澱を捨てながら時々音楽話 特にヘヴィ・メタルとプログレの日々

2017年05月18日 | 多次元な恋人(ほぼノンフィクション)
★お目にとめて頂きありがとうございます。
これは続きものになっておりますので興味を持って頂けたら
「多次元な恋人(ほぼノンフィクション)」カテゴリ―から順番どおりに見てやって下さい。お願いします★

あなたは初日の出が見られなかった事を
残念がっての愚痴なのか
それともおどけているのか訳のわからない事を
暫く言っていた

その後

ー 皆んなと予定話してくる

そう言って車を降りた

皆んな?
Wくんと元カレSはこの後彼女と過ごすのだから
M君たちとでしょ
富士急に行くのがそんなに楽しいんだ

そんな事を思っていた

ー じゃあ送っていくよ

車に戻るなりそう言った

ー ご飯食べないの?

ー 行かない

ー じゃあAはどうするの?

ー 皆んなあっちで食べる

ー そうなんだ

私はそのまま黙ってしまった
ほぼ確定だと思った
誰か別の私には話せない人と
一緒に行くんだなと
この後何処かで落ち合うと言っていた
高校時代の友人Rなら名前を出して
はっきり言うだろう
嫌な予感は予感ではなくなっている事実に
私は気が動転してきた

この人も嘘をつくんだ
なんではっきり言わないの?
私は覚悟した

ー 他にもいるんだ 行く人が

ー え?なんで?

ー テンションが全然違うの自分でわかっているでしょ?バレバレだよ

ー え?そんな事ないよ
Tさんの考えすぎだよ

ー 去年は少しでも長く一緒に居たいって
ずっと駄々こねていたのにね
そうやって時間は流れて行くんだね

ー なに?その言い方は

ー うん?そう思っただけ

ー Tさん自分で行くのは嫌だって言ったんじゃない

ー そうだよ 今から行くことにしてもいいわけ?

ー え?それならRに連絡しなきゃ
別にいいよ、来ても
行く?

あなたの声は確実にトーンが下がった
明らかに困っている

ー 嘘だよーん いいよ、皆んなで楽しんで来て
私は一人で寝て過ごすから
明日からまたバイトだしね
編みたいワンピースがあるから その毛糸買うために働くもんね

ー Tさんは優しいよね
俺が友達と何処か出かけるって言っても
だめって言わないもん
WとSの彼女はだめって許してくれなかったんだって

なにを言ってるんだ、こいつは

そう思った

私には何の決定権もない話だった
一諸に行くのか行かないのか
それだけだった

私はあなたの横顔をじっと見つめていた

ー なぁに?やっぱり怒ってるの?

ー そんな訳ないじゃん、今更
あなたが楽しければそれでいいの
でも このかっこいい横顔は私のだから

ー なんか 怖いよ
静かだもん それ
怖いって


ー 静かって・・・
そりゃあ眠くもなるでしょ
でもAは眠くないんだね
大丈夫?運転

ー 大丈夫だよ
寝ててもいいよ、きついなら

ー まったく!きつくない
元旦からあなたの顔を焼き付けなきゃね

ー 何言ってるの、もぉー
照れるよ

私の言葉を
触れられたくないから
わざと真に受けたふりをしているのか
本当に何にも疑いもなく信じて答えているのか
どちらでもよかった

ー 私 何処かで降りて一人で帰るよ
どうせRくんを迎えに行くんでしょ?
車持ってないよね?彼

ー やっと免許とったんだよ、あいつ

ー うそー ずっと仮免試験落ちてたじゃん
BMWだけ先に買ってもらったんでしょ?
お父さんに

ー 違うよ ポルシェだよ

ー まぁ無駄にならなくてよかったよね、車が

ー ほんとだよね

ー で いつ?免許とったのは

ー え? えーっと10月の初め頃

ー そうなんだ

ー そうなんだよ
もう奴の足しなくてよくなったんだよ

ピンときた
そう言うことだったのか
ポルシェでナンパしたら
すぐに女の子は落ちるだろ
Rは平均的な顔だったが少し受け口だった
そんな自分だけでは心許ないから
あなたを連れて行きたいんだ
あにたは小柄とはいえ 女の子は寄ってくる
勝手に
あなたといたらナンパをするのには
そんなに時間もかからないし
多分 それなりに可愛い子と遊べるだろう
女の子が長髪が嫌でなければ

私は確信した
今日はナンパではなくて
既にRとナンパしたか 誰かの紹介かわからないが
女の子を誘っているんだなと

ー ねぇA

ー なに?

ー 何をしてても 私には何かをいう権利も資格もないと思ってるの
5月に別れ話をした時に 私からは二度としないって言ったよね、私からはね
でもあなたは待ってくれるって言ってくれたでしょ
先月末の下旬頃から私言うこと少し変わってきたはずなんだけれどな

ー そう? また前みたいに可愛くなってたりしてとか?

ー そんな事言ってー 茶化さないでよ

ー 茶化してないよ

ー なんでもいいけどね

ー ん?また怒らせた?俺?

ー 怒らせてないよ、別に

私は少し突き放した言い方で返した

ー またトゲトゲしてるじゃん

ー してないよ
してるとしたら話しの腰を折った

ー ごめんごめん

ー あのね Aまで嘘をついたら許さないからね

ー 何もついてないよ!

急に声を荒げた
もう決まりだ と私は思った

ー わかりやすすぎる

ー なんで?

ー 声は荒げるし テンションが一定じゃないもん
いつもなら「疲れる女だなぁー困ったちゃん」
とか言って そのまま私を放っておくから

ー ・・・

ー 帰ったら連絡してね
ずっと待ってるから

ー わからないよ 連絡できるかどうか

ー じゃあ 明日はいつも通りに電話してね
約束ね じゃあ寝ます

ー うん おやすみぃー

あなたの声がホッとしていた

今月はもうデートすら
なかなか出来ないんだろうな

胸の奥が寒くなるのを感じた
これからどうしたらいいんだろう
私は何をするかわからないって
思われるのも嫌だな
Sとの時にあんな事してしまったから

私は大丈夫って思わせてあげなきゃ
大好きだから嫌いになる前に覚悟しないとなぁ
でも私からは絶対に!言わないから
今はもう黙っていよう

私は助手席で眠りについた


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