雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか。。」と見つけてもらえたら、、そんな思いで書き記してます。

光と、白と青と

2016-01-20 23:50:20 | 感動
東京に久方ぶりに降った雪は、
機械的に進む都市の日常には少々の混乱をもたらしたようです。
それでも雪は雨と同じく、いや、雨以上に、
大気中に散らばる細かい塵などをその白い体に優しく包み込み大地へと舞い降りてくるようで、
降りやんだ後に晴れ渡った東京の空はいつもより格段に透き通った青で輝いていました。

「綺麗だなあ。。」

彼方此方に降り積もった雪から反射してくる光もとても眩しくて、
僕はそんな気持ちで住み慣れた街の空を眺めていました。

「東京とかは、たまに必要だよな。こんな雪。。」

きっと、
毎日除雪に追われる様な雪国ではこんな気持ちになる様なことなど無いのでしょうが、
もしかしたら、そんな場所ではむしろ逆で、
暖かい陽光が降り注ぐ貴重な晴れの日に感じる気持ちと重なるようなもの
なのかもしれません。

「こんな雪の日には無理していつもの日常をこなす必要なんか無い社会になっていて、
仕事とか学校とかお店とか公共機関とか、電車やバスとか、
そんなとこもちょっと休みになったり、
それが皆に許されたり、
何かが免除されたり、
そんなことが社会全体で自然と理解されていたりする様なそんなノリとか空気とか、
文化とかルールとか法律とか......ま、難しいだろうけど......
でも、
そんな社会にはもうなれないのだろうか?......なれないよなぁ......」

なんて、プチ混乱している電車の駅の様子などを目にすると身勝手にも
そんなことまで僕は考えてしまいました。

「これくらいの雪で混乱する都市って......
混乱してしまう集中するオフィスって、エリアって、仕事って......
人口や経済の偏り方って、有り様って......」

ちょっと複雑な気持ちも湧いてきて、でも、
そんな気持ちも綺麗に消し去ってしまうほど格段にキラキラな陽(ひ)の光には
不思議と感謝もわいてきます。
灰色で埋め尽くされた巨大な街の中にいても、
この星の美しさに改めて気付かされたりもする、
そんな東京の雪の日と青い空と光の輝き。



親しい友人に勧められたのがキッカケで読み始めた漫画「海街diary=うみまちダイアリー」
映画にもなっている吉田秋生(よしだあきみ)さんの人気漫画ですが、
つい最近その最新巻が出たというので早速買いこみ、
雪の日のカフェで一人ユッタリと読みふけっていました。
巻ごとに付けられているその本のタイトルが「あの日の青空」でした。

ちょっと気に入ってしまったこの漫画
描かれているのは鎌倉を舞台にした4姉妹を取り囲む物語で、
どんな人にも深くて、
尊い物語があるのだということを改めて教えてくれる作品のように感じています。
舞台がご近所でもある鎌倉ということもあり、
よく知っているあの場所もこの場所も沢山出てきたりして、
その辺りにもなんだかとても魅かれてしまいます。
そしてこの漫画全体を包むトーンというのも、なんとなく、青と白と、
そしてピカピカに光る陽(ひ)の光のように思えていたりもします。

白は無垢とか、汚れない、
染まらない「尊さ」みたいなことを象徴しているのでしょうか。
青は海とか空とか、
そんな命の根源、ミナモトみたいなコトを表しているのでしょうか。
陽の光は、どんな時も前に進める希望とか前向きな気持ちみたいな、
そんなコトの象徴なのでしょうか。
この漫画にはそんなものが沢山描かれていて、
それでこんな印象を受けるのでしょうか。

時折、物語にはキーアイテムとして登場するようなものがあって、
その一つが登山家が生死をかけて登頂に挑んだヒマラヤにある世界最高峰の山、
エベレストの山中で撮られた一枚の写真。
僕はこのキーアイテムを巡って交わされる会話や描写が
この漫画の中ではひときわ好きです。
なかでもとても印象的な言葉が愛すべき登場人物の一人、
「山猫亭」という喫茶店の無愛想なマスターが関西弁で話していた言葉......



「......ええ写真や。
ピントは甘いし
構図はムチャクチャ

けど
あの場所に行ったもんしか撮れん写真や。

すごい空やろ。

あそこはエラい空気が薄い
だから
よけい青が鮮やかになる。

まさに群青(ぐんじょう)や......」



雪が綺麗にした空気がまだ汚れていない、翌日。
羽田から福岡へと向かう飛行機の窓から撮った写真。
あまりに綺麗だったもので、つい、パチリ、と。



富士山も。綺麗。



光は澄んだ空気が好きなんだと思います。
雲は空が好きなんだと思います。
白は青が好きなんだと思います。
青も白が好きなんだと......そう、思います。



昔、大学時代。
全国のスキー場を一つ残らず制覇する!という自己満足この上ない目標を達成した後、
その達成記念!として、親しい友達二人と、片道の航空券だけ押えて、
ホテルも何も押さえずに熱い気持ちだけで乗り込んでしまった憧れのスキー場
「ブラッコム=BLACKCOM」
写真は超古い撮りっきりカメラの紙焼きと、電子化の波に押され今や死に絶えているリフト券。

ブラッコムは「ウイスラー=Whistler」という北米大陸最大のスキー場の隣にあって、
ソコには当時も今も、
世界のモーグルチャンピオンがトレーニングをしている様なスーパーなコースのある
「7th Heaven=セブンス・ヘブン」
というマニア垂涎のチェア(リフト)があります。
スキーにどハマりしていた僕らはそのコースとチェアに乗ってみたくて、
はるばるカナダ、ロッキー山脈の頂上まで行ってみたのでした。

行ってみると、そのチェアの更に上の世界があって、それは
「もし死んだら全ては自分のせいでございます。そーろー。。」
というサインを書かないと決して乗せてもらえないヘリコプターで飛んで、
山頂の氷河に降ろされ、そこから滑り降りるという、いわゆる「ヘリスキー」の世界。

山で植物や森林が生える限界高度......「森林限界」を超えた高さになると、
その様相は見渡す限り岩と空しか無い様な世界となります。
そんな世界が雪や氷河に包まれると、そこは見渡す限り雪と空しか見え無い世界。


色は、白と青しか無い世界となります。


白と青。


そしてクリスタルの様に輝く光の波。


それしか無い世界。


僕らはそんな世界で、雪に寝転んで空を見てみました。


嘘でなく、地球が回っていることが感じられたりします。


白と青しか無い世界。


光の世界。


あの日の青空は、きっといつまでも忘れないと思います(^^)
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