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兎についてきた人だけが迷い込む不思議な衛星

踏み込んでます18-大人時間・漫画追記部屋-

2016-12-30 | 漫画・ドラマ・アニメ・ゲーム

さて、二度に渡って踏み込んでみたBLというジャンル。

ようやく少し分かってきたかな…と思います。

以前も記したように殆どの作品で性的描写を含むので一線を画されるところもあるけれど、確実に分かったのは、絵もストーリーも様々で、そうした中には宝石のように光る名作があるということ。どれが輝いて見えるかは個人的な感性や好みによるところも大きいのでしょうけれど私はそれを見つけました。

で、ここで改めて昔を思い出してみたのですけど、、、

同性同士の恋(BLというジャンルなのだろうか)に初めて触れたのは、以前も少し記した竹宮惠子さんの『風と木の詩』(未読)。少女漫画と思ったら…だった高河ゆんさんの『源氏』(“やおい”という言葉に初めて触れるも当時は深く追わなかった←というか主人公はどっちもいけるのね!?と今気付いた問題)。そして尾崎南さんの『絶愛』(未読)と、小説ですが桑原水菜さんの『炎の蜃気楼』(未読)。

悔やまれるのは、源氏以外ペラペラと捲ってドキドキして本棚にササッと戻してしまったこと。耐性がなかったというのもあるのでしょうけど、何か切なさを感じさせる雰囲気にそれ以上踏み込まなかったのですよね…。その性質は時を経た今も変わらなくて、やっぱり絶対的に幸せな結末が好きなのですけれども、あの頃踏み込んでおけば初期の頃から関われたのになぁ…と少し後悔。

そして今回、感想を書いたものの他にも幾つか読んだ作品があったのですが、それらもハッピーエンドではなかったり理解しがたい暗さを含んでいたりで心にしみず。せっかく出会えたからには、なにがしか~と思うのですけれど、上手く説明できないのですけど(そしてこのジャンルに限ったことでもないのですけど)、物語の中には明るく見えても実は全体が暗さの上にあるものと、暗く見えても明るさの上にあるものが存在するような気がするのですよね。それらは結構作家さんによって固定されている気もして、そして前者を軸とする作家さんはどの作品を読んでも(名作であったとしても)私とは合わないな…という印象を抱きました。

それとはまた別として、今回ちょっと困ったのが、ふと気持ちが冷めてしまいそうな時があったこと。

ドキドキワクワクして読んでいたものが何かの記号のように見えてしまう謎な現象が発生(読みすぎたのだろうか…)。でもそういった時も好きな作品が再び興味を持つきっかけになってくれたので良かったです。私としては乾ききった心に水を与えてくれたBLというジャンルへの興味を失いたくなかったのもので。

あと興味の幅も少し広がりましたね。CDや小説との出会いがありました。&同人誌なるものを発見しました(いつもと違う書店を利用した時のこと)。オリジナルコーナーとやらに(というか、あの作品やらあの作品やらあの作品やらのR付きの世界が広がっていたけどこれいかに)市川けいさんのブルースカイコンプレックスのものがあったので(『インディゴブルーのグラデーション』なるもの)、生まれて初めて買ってみることに。

いや~感想云々の前に、それこそ20年以上も前に高河ゆんさんが同人誌の話しを書いていて、なんでっしゃろ?くらいにしか思わなかったものが、手元にあるというのが不思議で不思議で。。。

内容は、私が気にした前の彼女をふまえたいちゃこら(ラブシーン)話しでした。レアな感じで読めて楽しかったです。が、でもこれ…誰もが読めるものでもないところで物語があるってどうなんでしょうね?平等じゃない気が…ゴホッ。

それにしても、小説もCDも同人誌も山のようにありますね…(←今更すぎるゼ)できればその全てと関われたらいいのですけど、予算や時間のことを考えて今は踏み込むのをやめておこうと思いますヌググ。

そしてそして(熱く語り中)実写化とかもあるんですね。見てないのでなんともですが、漫画のキャラが実写になると考えただけでザワザワするのはなんなのでしょう?特にBLは絡みのシーンがありますからね…それを実写で見たいかと言われたら正直見たくないかなぁと(表現方法にもよるかもだけど)。漫画の質感の中にあってこそキャラの魅力が生きるような気がするので、なんとも複雑な気持ちになりました(とはいえ、よくできているかもしれない)。

というわけで、前回はループ現象が起きて(色々読んだあげく好みの作品に戻ること)もういいかな…となったのですが、ご縁があってこうしてまた踏み込んで変わらぬ自分の嗜好を再確認して、でももういいかな…とは思はなかったので、深くても浅くても、今後も読み続けていけたらなと思います。

That’s all.

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