木炭を加熱したとき、質量は減少した。
加熱した木炭を石灰水の入った集気びんの中に入れ、フタをして振ると石灰水が白く残ったので、二酸化炭素が発生したとわかる。
木炭は空気中の酸素と化合してどっかに行っちゃった。
これで、さっきの「質量が減少した」理由がわかるな。
ちなみに酸素と化合して軽くなることを酸化、酸化によってできたものを酸化物。
木炭の主成分は炭素なので、酸化とかを考えてやると化学反応式は
C+O²→CO²
石灰水のやつで、二酸化炭素が発生、とわかっていたから……なんて考えたら簡単なこと。
じゃあ、スチールウール(鉄)を燃やしたらどうなっちゃうか。
Aを鉄、Bを酸素として考えれば簡単。
燃やす前は
質量(A)
でも燃やした後は
質量(A+B)
鉄は酸素と化合しても気体にならない。
だから、スチールウールを燃やすとスチールウールが酸素と化合して、質量が増える。
燃やすと変わるのは質量だけじゃない。
銀色で光沢があり、弾力までをも持ち合わせていたスチールウールは加熱によってぐっちゃぐちゃ。
黒色になるし、光沢なんて微塵もない。それにさわるとぼろぼろ崩れる……。
加熱後、加熱前にそれぞれ薄い塩酸を入れてみる。
加熱前のスチールウールは、においのない気体、水素が発生。
前回のやつでも言ったけど、なぜ水素?というのは考えない。
加熱後のスチールウールは、反応なし。
電流が流れるかどうかもやってみる。
加熱前のスチールウールはもちろん流れる。
が、加熱後のスチールウールは通電性なし!
これまでのみっつぐらいのことから、スチールウールは加熱すると全く違う物質になることがわかる。
わからない奴は、今すぐこのウィンドウを閉じるとこをおすすめする。
加熱すると質量が増えた。ね。
これは「鉄は酸素と化合しても気体にならない。」という、さっきの定義にあてはまる。
実はこれも酸化。
やってないから検討もつかないと思うが、加熱しているとき光と熱を激しく出していた。
だから、酸化の中でも強い酸化、燃焼が起きたといえる。
ちなみにできた物質はもちろん、酸化鉄。
酸化といえば、銅の
2Cu+O²→2CuO
とか、マグネシウムの
2Mg+O²→2MgO
が良い例。
鉄は沸点が高い。
そのため気体になりづらい。
+α、気体になりづらいから、燃えるとき、炎を出しづらい。
ただ、それだけ。
でもスチールウールは、ボンボン燃えた。
なぜか?
酸素にふれる面積が多いから。
スッカスカしてるスチールウールは燃えやすいけど、カッチカチしてる鉄塊なんかは燃えにくいだろ?
それと一緒。
化学反応式にすると
2Fe+O²→2FeO
簡単だろ?
な。