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商標の先取り出願「PPAP」

2017-01-30 18:22:43 | 日記

「ピコ太郎」さんの「PPAP」。
何の関係もない大阪の企業、しかも「元弁理士」が経営している企業から商標登録出願されているとのニュース。

他人が使用開始したものを先取りして商標登録出願し、
その他人に譲渡、使用権の契約をして対価を得る、というビジネスモデル。

違法とは言えないのでしょうが、日本では商標の分野で特に以前から問題視されていました。
特許の分野でも少なからずありました。

米国では、この種のビジネスは「トロールビジネス」と呼ばれ、
特許権を対象とした「パテントトロール」が有名です。

商標の場合は、特許と異なり、他人のものを抜け駆け出願する冒認出願を拒絶する規定がありません。
このため、その出願が他人のものとして周知、あるいは著名なものでない限り、
他の要件をクリアすれば、登録されてしまう可能性があります。

「PPAP]の場合は、あまりにも有名ですので、
「ピコ太郎」さんの公演等には影響しないと思いますが、
商標は商品やサービスと一体的に用いられ、
これらを区分した全部の類で出願しているようですので、
グッズ販売等には影響がでるかも知れません。

これらの出願では、出願料を支払っていないため、
その後も払わなければ半年ほどで却下されます。

このような困った事態を回避するために、
最初から出願料を払わない出願は受理しない、ということにすることも可能ですが、
故意でない場合の手続きを救うことができなくなるため、
海外出願人等、出願が遅れてしまうことも考えられます。

特許庁でも問題視しており、速やかな行政あるいは立法的解決が待たれます。

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