『子供のように、無邪気に奇跡を信じるのではなく
大人のように、ただ現実を受けいれるのではなく
この世に死があるを知り悲しみがあるを知り絶望があるを知り
それでも、明日を夢見るのを諦めないこと』
(『ウィザーズ・ブレイン』9ページより)
時は22世紀。地上から空が太陽が消えた。
時は22世紀。人類は物理法則さえ操れる人工生命を生み出せれるようになった。
物理法則を操れる者の総称を魔法士という。
青空が消え、太陽の光がなくなりエネルギー供給に打撃をうけた。
絶望の淵にたたされた人類は一つの打開策をみつける。
魔法士の脳を核とした永久機関『マザーシステム』の使用。
そして核として使われる魔法士には正常な思考能力を奪われ生きる屍となりマザーコアにつながれる。その魔法士の結末は死。
一人の魔法士によって数十万人の人々が助かるということになる。
数人の人の犠牲によって生きながらえる人類。
そんな世界で生きる、希望を捨てない少年少女達の姿は儚くも力強く。
けれども不器用で読んでいるともどかしさも感じる。
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