Con Gas, Sin Hielo

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「TIME/タイム」

2012年02月19日 00時04分21秒 | 映画(2012)
歪んだ秩序はどうすればいい?


時間が通貨となる。

技術の発展が時短や効率化という言葉と密接な関係を持っている以上、この着想は突飛かもしれないが決して非現実的ではない。

と言うより、映画のように整理されていないだけで、本当の世界も既に似たようなものなのかもしれない。

富める者に力が集中する一方で、貧困層は世代を継いでも抜け出すことができない。

それなのに世界人口は爆発的増加の一途。食糧・エネルギーを考慮すれば、持続可能な社会づくりが困難なのは明らかだ。

そんな全体を見れば、力ある者が社会を守るために世界をコントロールしようとするのは実に自然な話である。

コントロールされる側の当事者として、主人公・ウィルは必死に闘う。持てる者の支配を打ち砕き、貧しい者への分配を始める。

この映画のおもしろいところはラストだ。

ウィルの行き着く先をハッピーエンドと捉えることができるか。ここに作中を通して描いてきた世界、つまりは現代社会の病巣の根深さが垣間見えるのだ。

ウィルを追い続けた時間監視局員のレオンは、出自は同じスラムだが、いち早く抜け出た彼は秩序を守り通すことを正義とする。主人公と対照的な人物でありながら、それなりのリスペクトを持って描かれていたのには好感が持てた。

分け合えば解決する問題ではない。かといって、何もせずに不幸が固定化されることも本来あってはいけない。

古い秩序が壊された後には、新しい秩序が作られるか混沌がはびこる。その中には間違いなく新しい不具合が生じる。

最も性質が悪いのは、そうした負の可能性に目を向けようとせずに、きれいごとを押し付けようとする者たちであろう。

それにしても、世界観を画で観るだけでも十分におもしろかった。時間のシェアや奪い合い。小ネタを話の筋に巧く絡ませていた。

基本的に見かけは25歳以上にならないという設定の中で、ちょっと無理のある方も散見されたが、J.ティンバーレイクA.セイフライドは、主役としての華もあって良かった。

(90点)
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