石焼き芋が好き~ッ!③

2010-02-21 10:40:15 | Weblog
さあぁて、次は焼きになりますが

その前に、おいしい石焼き芋を食べるための下準備(予備知識)をカキコしときます。
私は焼き芋は適度なシットリ感とホクホク感が楽しめて糖度の高い甘いものが好きなので
ベニアズマやなると金時を使った焼き芋づくりであることをご了承ください。

芋は主に夏場から10月にかけて収穫されますが
採れたての芋は水分が多く水っぽいため、焼き芋としての使用はNo good
ですから秋口にスーパーなどで買った芋を焼き芋にしても、少々甘みが少ない場合は
芋を寝かせる必要があります。

私も10月に採れた芋を、11月、12月、1月そして今月と新聞紙に包みダンボール箱に入れ
冷暗所(箱内15℃)で保存(比較的風通しの良い乾燥気味の保存。外気が通る納屋置き)。
すると日数を置くことで、芋から水気が抜け(新聞紙やダンボール箱も芋の水分を吸収)、甘みが増し焼き芋にベストな状態へと変化していきます。
論より証拠、11月に食べたときと2月に入ってから食べたときとでは、同じ焼き方なのに出来上がった芋の食感の違いに驚かされました。
「へ~ッ、水っぽさが無くなってホクホクしてきた、これウマイじゃん」ってネ、感動しちゃったりするんですヨ
かぶりつきたくなりません?

次は、まさにアマルの単なる好み(こだわり)です。
焼いた後、香ばしく焼けた芋の皮も適度に食べたいものですから
皮の汚れ(土の付着)をタワシなどでよく水洗いします。
<表皮(薄皮)は傷つきやすいのであまりゴシゴシやって、皮をむきすぎないように気をつけてネ。芋皮にはカルシウム分や食物繊維が特に多く、その周辺にはサツマイモに含まれるビタミンC、B1、Eが豊富にあるので皮を食べない手はないんですよ。 結構むき捨てている人を見かけますが...>

水洗いした芋を海水程度の塩水の中に30分浸します。
この一手間で香ばしく焼けた芋皮をむいて、内皮に少し付く甘い芋肉と一緒に食べるとき僅かな塩味が甘さとうまみを一層引き立てます。
(夏に、冷えた甘いスイカに僅かに塩をかけて食べる、あの感覚に近いものかも。私の場合スイカにはあえて塩を振って食べることは殆どしませんけど、焼き芋の場合は一度塩水に浸けています

そして、いよいよ石焼きです。

ここからいろいろカキコしよかと思ったのですが
何と以下のブログでは「石焼き芋」の焼き方の手順を動画で教えてくれていますので
こちらを参考にしていただくのがよいかも。
石焼き芋の作り方

要は、鍋に小石を敷き、石焼をする→ガスコンロやや強火15分
(アマルの場合は最初から冷たい石の上にそのまま芋を乗せて鍋蓋して焼いています)
15分たったら芋を180度反転(芋を軽くグリグリと石の中に押し込む)。ここから同じ強火で15分。
15分たったら芋を90度回転(芋を軽くグリッと押し込む)。ここから中火にして13分。
13分たったら芋を180度反転(同じく軽く芋をグリッと押し込む。これで芋の表面360度すべて焼き石に接触)。ここから同じ中火で13分。
13分たったら芋を90度回転(最初火にかけた時の表面に戻り・半生状態の面を再度焼く)ここから同じ中火で10分。
この頃には焼き芋のあのよい香りがキッチンいっぱいに漂います。
途中、芋をひっくり返すとき熱くなるので軍手があるととても助かりますよ。

土鍋を火にかけてから計96分経ちました。
慣れれば竹串(や箸など)で刺して火の通りをチェックすことなど要りません。
(初めて焼く人は、竹串や細い箸を芋に刺して焼き加減をチェックね。でも上記のようにじっくり焼けば竹串を刺さなくても火は完全に通ってます)
焼けた芋の上を押してみて、皮は乾き加減でパリッと焼け、中身は柔らかい弾力を感じ取れたら焼き完了!

しっとり感とホクホク感のある焼き芋のできあがりで~す。


石焼き芋、やったことない人は是非一度トライしてほしいものです。
ウマイよ~ッ。


トップ画像は京都のお店の焼き芋。
芋をカットして切り口に黒ゴマ少々を振り
薄く油を引いた鉄板の上に乗せ焼き目をつけ
一口大でほおばれる大きさにカットしてあるところ
やはり京都の人のセンスを感じます。
こおいうのもいいよね

追伸:昨日も焼き芋を食べました(アマル父・母もまた一緒に会食)
それも種子島から取り寄せた蜜芋といわれる「安納芋・紅安納」を
今回カキコした同じ手順で焼きました。
驚いたことに確かに焼き上がりの頃には芋から蜜があふれ出し、舐めてみたらまさに甘い甘い蜜でした
しかし、しかし、アマル家は全員が(粘質系の安納芋タイプではなく)粉質系・ホクホク系のなると金時やベニアズマ好みで、(「話題の安納芋!」と販売者は押しますが)ネッチリ(ちょっとペッチャリ)系の安納芋には思わず皆が互いに顔を見合わせ「甘さはあるけどねぇ~、ん~ッ」とモノ足りなさを口にする始末。
どういうお芋さんかわかりました。
(取り寄せたお芋さん私がほとんど食べることになりそう


焼くとこんな感じで芋から蜜があふれ出ます。


安納芋は粘質系のネットリとした食感です。

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2 コメント

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Unknown (Tengu)
2010-02-25 18:12:42
こだわり、恐れ入りました!

芋を寝かせるなんて考えてもみなかった!
お久しぶり~Mr.Tengu (アマル)
2010-02-25 23:52:05
元気でいましたかぁ。

会社からの帰路にドンキホーテがあり
そこではベニアズマの焼き芋を1本125円と
安い値段で売っていたので今日買って帰り試食。(もう3回ほど買って食べたけど)

これが結構ウマイッ
芋焼き機で焼かれたものだけど評価できるネッ。
Tenguさんんも近くにドンキがあったら一度お試しアレ

>芋を寝かせるなんて考えてもみなかった!
食の世界は奥深いですよ~ッ
肉を寝かせる、魚を寝かせるなどとも言うでしょ。寝かせる(熟成させる)ことでアミノ酸の量が増え うまみ成分が増すんだよね。
サツマイモを寝かせるのは水分を飛ばし甘くホクホクとしたウマイ「焼き芋」を食すための工夫です。

またカキコ待ってますよ~ッ、Mr.Tengu 

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