″園芸おやじ″にどんどんなってるじゃんッ!①(松の剪定編)

2015-12-13 18:37:35 | Weblog
「松の木の剪定、1本から大歓迎!」のキャッチコピーで
某造園業者に我が家の黒松の剪定を初めてお願いしたのが4年前。

初めて来てくれた50代の職人(S)さんは仕事が丁寧で
剪定後の仕上がりはそれは美しく、プロの技に感心させられました。

アマル家の黒松
30年前は立派な5mの「門冠り(もんかぶり)の松」でした。
(トップ画像が「門冠りの松」の例。ちなみにアマル家のものではありません)

【豆知識】「門冠り(もんかぶり)」って?
江戸時代後期から流行るようになった役木(やくぼく)の一つで、
門に添えて植えられる樹木のこと。
主に松が主体で、特に樹形が優美で幹肌が美しい赤松が好まれる。
そのために「門冠りの松」とも云われ、この仕立て方は江戸末期から明治時代に
非常に流行った。門冠りの松は高価であり、維持費もかかるので、
立派な松を仕立てられる家は資産家と見られた。いわば松は「金持ち」の象徴
シンボルでありステイタスであった。江戸時代には家の格式(武家・庄屋等)により、
建立門の形式に制限があったので、各家に見合う松の仕立て方に手工が凝らされた。


それを、15年程前に何を思ったかアマル父は高さ3mほどの所で上部をバッサリ、
門上に長く伸びた冠枝も2/3をバッサリ切り落としたのでした。

アマル母曰く、毎年ぐんぐん伸びる松枝の管理・樹形を
アマル父自身が維持・剪定できないということで
手に負えないところをカットしコンパクトなものにしてしまいました。

素人(アマル父)が管理が面倒だから
本来あるべきところにある枝を切り落としたことにより、
松全体の(曲幹)仕立てバランスを極めて悪くしてしまいました。

Sさんは「樹冠(松の頂部)は普通4~5年かけて作っていくものだから
幹中ほどで寸断された現在の頂点は数年かけて形づくって行きましょう」などと
アドバイスをくれ、その翌年も剪定をお願いし、またその年も美しい仕上がりに
大満足でした。

あと2~3年で形の良い樹冠になると期待していたのですが...

何とSさんは、昨年会社とトラブルがあり退職されてしまったとのこと。

もうガッカリぽんでした。

そして、造園業者に今年もSさんに是非担当してほしい
連絡を取ってほしい、費用は(外注)割増しでもいいからと懇願しても
聞き入れてもらえず他の庭師が派遣されて来たのでした。

今年3月初旬、Sさんに代わって来たのが40代のAさんでした。


AさんはSさんより若いため、仕事は早く
何とSさんの約半分の時間(90分程)で剪定を終え
何やら後片付けをはじめていたので

仕上がりを確認に松の木に近づいて行き
「もう終わりですか?」と尋ねると

Aさん「はい。いかがでしょう?」という答え。

(アマル...全体の仕上がりに気に入らないところがいっぱいあって)

「この枝、だらんとそのままなの?」
「この枝はちょっと誘引して樹形を整えてくれない?」

(黙ってそこかしこの「みどり摘み」の仕事をチェック
 →「めちゃ中途半端!
 Sさんは春の「みどり摘み」時にも枝先の込んだ葉はむしり取り
 適度に綺麗な「もみ上げ」状態にしてくれたので、
 Aさにも同じ仕上がりを期待していたため(期待ハズレで)ガッカリ

結論は...

まったく美しくない。
(この仕事でSさんと同じ料金取るのかよッ!

(しばらくアマルは考えて...Aさんに話しかけました)

「Aさん、この仕上がり。はっきり言って不満足です!」
「申し訳ないが、去年のSさんの仕事と比べてしまうんだけど
 この仕上がりに美しさを感じないんだ」
「Aさんと感性の問題(違い)があるだろうけど、ちょっと仕事の出来に
 感心できない。代金は今回お支払するけど
 次回は遠慮させてもらうね」と

Aさんを気づつけまいと言葉を選んで話しかけてはみたものの
「あなたの仕事に満足できない(仕事がよくない)。来年はお断りだ!」と
初対面のお客から面と向かって言われることは彼にとっても極めて心外だったろう。

しかしビジネスはビジネス。

こんな仕上がりに毎年金を払うんだったら
いっそのこと庭師の資格を取って剪定の技術を修得してしまおうと思ったのでした。

まるで
最近のパンにアマルが食べたい(わくわくする・費用対効果も納得の)パンがないので
それならいっそ自分で作っちゃえばいいじゃん(ホームベーカリーですが)と同じ発想かな...

ということで庭師の資格を探(検索)したところ
ヒットした(あった)のが『庭園技能講座』なるものでした。

次回はこの技能講座に挑戦の巻です。
(もう講座は修了し「庭園管理士」の資格を取得しました)


ちなみにAさんのことは造園業者(アマル家に来た見積担当者)に報告し
断りの理由を伝えました。

「あぁ~ッ、鈴木さん お会いしたいです。

千葉のどこかにいらっしゃるんでしょうね。

残念です。



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