大飯原発の再稼動に向けた関係者の発言が飛び交っている。特に枝野大臣の心労は大変なものだろう。安全性を前面に出せばマスコミと国民から袋叩き。危険性を前面に出せば、日本の全ての原発の点検終了後の再稼動が危うくなる+経済界からは袋叩き。どちらにしてもシャンシャンではすまない。一つ気になるのは橋下さんも述べていたが「十分な安全性を確保できてから」と言うのはおよそ現実的ではない。仮に21m-30mの津波対策が実現できたとしても、日本に54基もある原発に将来戦争目標となるリスクは「0ゼロ」に出来るだろうか?あの悲惨な太平洋戦争からたった67年しか経たずに、既に過去の記憶をなくしてしまう人類にこれから数万年単位での世界大戦勃発リスクはなくすことは出来るのだろうか?単純に考えればこれからは資源と食料の奪いあい。2050年に向けて70→90億になる見込みの世界人口を養うには地球は小さすぎる。 十分な安全性など確保できない事を前提に、ではどのリスクまで許容できるか?を真剣に討論しなければ、日本のバラ色の社会保障の様に偽りのロジックで日々を騙し騙し過ごすだけの無知な国民性に染まってしまう。 現実を考えよう。原発は危ない。では私達はそのリスクをどこまで許容できるのか?そしてリスクをゼロにした時には、私達は何を得て、何を失うのか? 全ての議論はここから始まる。
4月18日のニュースは、残念ながら私の予想通りでした。水素爆発程度で圧力抑制室は破壊されません。ガシャ漏れの穴は、核燃料のメルトスルーに拠るものと推定され、心配なのは数10トンに及ぶメルトダウンした核燃料の実態場所です。
2号機の圧力抑制室を初調査(4月18日 20:15更新)
メルトダウンを起こし、大量の汚染水が漏れ続けている東京電力福島第一原子力発電所2号機で、水漏れか所を特定するため、18日、ロボットを使って格納容器下部の圧力抑制室の状況を調べる調査が初めて行われました。東京電力によりますと、18日に撮影された映像からは、これまでのところ大きな損傷や水漏れは見つかっていないということです。福島第一原発では、廃炉に向けて、格納容器を水で満たして溶け落ちた燃料を取り出す計画で、格納容器やその下部の圧力抑制室の損傷か所を特定し、修理することが最大の課題となっています。このため東京電力は18日、5台のカメラや線量計などを搭載したロボットを使って圧力抑制室の内部の状況を初めて調べました。
調査は、1周およそ125メートルあるドーナツ状の圧力抑制室の上部に設置された作業用の足場の上を移動しながら行い、水漏れの可能性があるとしていた圧力抑制室の北側と南東側にある点検用のマンホールなどを調べました。その結果、点検用のマンホールは水漏れや水が漏れたような跡は見つからず、比較的きれいな状態であることが分かりました。
18日は、圧力抑制室の上部を9割ほど確認しましたが、これまでのところ大きな損傷や変形は確認されなかったということです。東京電力によりますと、ほかに水漏れの可能性があるとしていた圧力抑制室と格納容器をつなぐ配管部分の状況はまだ確認できていないということで、18日に得られた映像などをさらに分析するとしています。
綺麗だった桜もすっかり散りましたね