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クレオパトラとエジプトの王妃展へ

2015-10-05 09:08:06 | Weblog
 浅草寺へ参詣した帰途、ぶらりと東京国立博物館で開催中
の「クレオパトラとエジプト展へ立ち寄る。大変な盛況だ。

パンフに、<展覧会の見どころ>

1 世界中からエジプトの名品約180件集結。

2 古代エジプト最後の女王クレオパトラ。

3 主役は王妃と女王。ファラオを支え、国を支えた女性た
ち。

 エジプトの女王クレオパトラは「カエサルにアントニウス、
ローマの名だたる英雄と恋に落ち、最後はアクティウムの海
戦に敗れ、死を選ぶ悲劇の女王」といわれる。

 パスカルのパンセに「クレオパトラの鼻がもう少し低かっ
たら、世界の歴史も変わっていたであろう」の有名な言葉が
ある。

 ガイドによれば「クレオパトラは『絶世の美女』としての
逸話が伝えられていますが、実際は美しい声をもち、7カ国
語を堪能に操る聡明な女性だったようです」という。

会場に入ると、美しいクレオパトラが壮絶な最期をとげる彫
像が迫る。

        <クレオパトラ>
 ダニエル・デュコマン・ドゥ・ロクレ作1852~53年
フランス、マルセイュ美術館蔵



 「クレオパトラが自ら命を絶った場面を象徴的に表したも
ので、右手には毒蛇が絡みついている。彼女は西欧諸国の人
々に強烈な印象を与え、その波乱の生涯が小説、絵画、彫刻
などの題材となった」と解説。

 クレオパトラ女王は波乱万丈の生涯に幕を下ろそうとする
劇的な描写だ。彫刻は魅惑的な女神のように美しい。歴史を
動かした「絶世の美女」の悲劇が切なく胸を突く。

      <壺を捧げるハトシェプトス女王>
 (前1473~前1458頃) ドイツ、ベルリン・エジ
プト博物館蔵 



 「王を象徴する頭巾と付け髭をつけた男装の姿で表された
女王。王の力を維持するために行われた祭と関連するものと
考えられています」と解説。

 ファラオとなったハトシェプトス女王はエジプト史に君臨
する最強の女王といわれる。凛々しいファラオ像にもどこか
女王らしい慈しみが感じられる。

   <アメンヘテプ3世の王妃ティイのレリーフ>
 (前1388~前1350頃) ベルギー、ブリュッセル、
王立美術歴史博物館蔵



 「アメンヘテプ3世の寵愛を受けた王妃ティイを描いたレ
リーフの傑作。二枚羽飾のつく冠の欠けた一部は、今もウセ
ハルト墓の壁面に残されています」と解説。

 王妃ティイのレリーフのすばらしさに魅せられる。目など
の流れるような線の美しさに感嘆した。レリーフには品位が
香り清楚な美しさにあふれる。古代エジプトにおけるレリー
フの最高傑作だろう。

          <王妃の頭部>
 (前1351~前1334頃) ドイツ、ベルリン・エジ
プト博物館蔵



 「アテンを唯一神とする改革を行ったアメンヘテプ4世の
王妃。古代エジプトを代表する美女であったといわれていま
す。アマル時代の写実的な彫刻や絵画の表現が現代の私たち
に彼女の美しい容姿を伝えています」と解説。

 王妃の頭部の彫像は写実的で分かりやすい。面長な顔に整
った目鼻立ちやふっくらとした唇が魅惑的ですばらしい。見
目麗しいエジプト美人なのだろう。

          <クレオパトラ>
 (前1世紀中頃)大理石 イタリア、トリノ古代博物館蔵



 「ギリシャ様式の特徴をもつ彫像です。巻き髪の表現や技
術がプトレマイオス朝時代の特徴をよく示すものとして考え
られます。

クレオパトラを表した作品とわかる例はあまり多くありませ
ん。その理由は、断片であったり、銘文がないため判別が難
しいためです。この作品は近年クレオパトラの像として指摘
されています」と解説。

 ギリシャ彫刻を見ているようだ。「絶世の美女」というよ
りも、女王としての品格がり聡明な支配者らしさが伝わって
くる。名だたる英雄を魅了する女の性があったのだろう。

        <クレオパトラの死>
 アッキレー・グリセティ筆 油絵 (1878~79年)
イタリア、ブレシア市立美術館蔵



 「ルネッサンス以降、古代を題材とする絵画がしばしば描
かれた。クレオパトラ女王(7世)の死を描いた作品の多く
は史実としてではなく、妖艶な美女の死の瞬間を逸話をもと
にして劇的に表現している」と解説。

 匂い立つようなクレオパトラの艶やかな肢体が横たわる。
魅惑的な肉体を毒蛇に噛ませる悲劇的な光景だ。自ら命を絶
った以外は分かっていないという。ただ、歴史書はそろって
「毒蛇」に噛ませたと…。

 イチジクの入った果物籠の底に毒蛇を偲ばせて持ち込んだ
と伝えられている。真偽のほどは分からない。

 世界中を魅了するヒロイン、エジプト最後の女王クレオパ
トラは時を超えて歴史にロマンの花を添えるだろう。
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