あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

君からのメール

2017-04-23 10:32:31 | 日記
君から、メールが届いたのを読んでいる夢を見たよ。
なんか、ぼくの好きなマグリットの絵について、その時期の特徴をひとつずつあげては君なりのとてもぼくの理解するに難しい理知的で完璧な言葉で綴られていた。
内容は全く想いだせない。
今これ、毛布のなかで寝ながら打っている。
君が「毛布」という言葉が好きなこととか、少し憶えてる。
だって好きだからね。
でももうぼくは。

君からの手紙。
ぼくは返事が書けなかった。
感動して、涙が止まらないほど、それは美しい手紙だった。
あんな手紙をぼくはもらったことがない。
あんまり美しくて、ぼくは逃げてしまったのかな。
汚れっちまったぼくには、相応しくないと、そう感じたぼくがいた。
あんまり美しいから、ぼくは逃げた。
君があんまり美しいから。
ぼくに相応しくないと、そう想ってそこから逃げた。
君は、追いかけても来ない。
ただ静かに、浅い川底のように優しい眼をしてぼくを待っている。
ぼくが変わりゆくのをじっと観ている。
でもぼくは。
悲しく寂しいままで君を待っている。
返事も出さないで、君を待っている。
目が醒めて、ほんとうにぼくは阿呆やなと、想ったよ。

君は、ぼくを心配して、メールをくれた。
もう今はどこにもない世界から。












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