あまねのにっきずぶろぐ

1981年生42歳引き篭り独身女物書き
愛と悪 第九十九章からWes(Westley Allan Dodd)の物語へ

ファギナの海

2017-03-03 22:37:53 | 
俺は自分の写真を観るのが気持ち悪いよ。とてもね。
その点、君はどうなの?
君は少なくとも俺よりかは愛される顔をしている。
そう想うね。少なくとも、「君の顔を見ていると不安になる」と言われたことなんてないだろう?
君を犯したいと想った。君の精神の膣を。そのファギナの海を。
出逢った瞬間、俺の内部の球体が二つ、音を立てて弾けた。
塵と消えたんだ。大事にする必要がもうないな、それがわかったんだ。
何故なら君が俺の最期の種子として、実を爆ぜらせる。無理な願いをよく聴いてくれたね。
祝祭を挙げているウズベキスタンの地へと向かおう、僕らのハネムーンをそこで過ごそう。
実力を知らない貴族のような衣装で知らない踊りを夜が明けるまでつづけたら君を抱こう。
君の交接の小鳥が鳴きだすまで俺は南国のフルーツに骨肉を浸しからかいの自粛に就こう。
なにもない場所を眺めるのがそんなに好き?
心を喪うことより怖いことがある。それはこの世の律法を原点に戻すことだ。
中になにも入っていないプレゼントの箱を開けたことがあるかい?
観たいものしか、見えない人間がいることは?
相続のない人生に必要な富とは。
ガス室で死ぬ寸前にさえ君を想って絶頂に達することはできる、そんなことを考えている。
僕を殺したことが、君にどんな花を咲かせたか眺めつづける権利が僕には理由以上にある。
ガムシロップの剥きだしのバナナチョコと君の生命線の太さと短さと、その、美しい線を。
実害の限定の台の上で、麻薬中毒者のように左人差指を吸って夜を明かすのを待っている。
別名を君に与える。君は今から、「Vaginal sea」と僕が呼ぶ。
君の生まれた地名を明かすよ、そこは、僕のレジスタンスの精巣。
なんにも、見つからなかった、あるべき場所。














Blonde Redhead - Melody (Official Video)















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