あまねのにっきずぶろぐ

婚活している36歳の引きこもり女のブログでっせでっせでっせでっせ。
創作の詩と小説書きでっせでっせでっせでっせでっせ。

Nest and Twigs

2017-08-11 11:42:29 | 随筆
また彼(Bradford Cox)と手を繋いで、狭い階段を登っている夢を見た。
彼の細くて長い大きな手がぼくの手を包む。
彼に導かれて、どこへ向かっていたのだろう?
この階段はまた非常階段(Emergency Stairs、イマァジェンシィ・ステァズ)なのかもしれない。
ただ雰囲気は前の夢とは違って緊迫してぴりぴりしていた。
彼は階段の途中で鉢合ったぼくの知らない女性と、複雑な諍いを起こしていたような気がする。
ぼくは彼に護られていた。
彼はまるでぼくの守護天使のようだった。

場面は切り替わって、母が夢に出てきたような気がする。
ぼくと母の何か変わった関係を映した夢だったと想うけど、目が醒めて微睡んでいるあいだにすっかり忘れてしまった。
彼と母の関係はなんだろう?
母の死んだ同じ5月15日に誕生した彼との関係は・・・

一つ確かなのは、彼も母も孤独で仕方ないぼくに心から讃歌(Anthem、アンセム)を歌って贈り続けていてくれているように感じる。

廃墟(Ruins、ルインズ)のような真っ直ぐに伸びた塔(Castle、キャッスル)の階段を、彼の手に引かれてぼくは登っている。
この階段は螺旋階段(Winding Staircase)かもしれないし、違うのかもしれない。
この圧迫された階段は塔の中にあるのに、同時に外にあるような気がするんだ。
何かに囲まれ、見張られている気がするのに、この階段の外には何もないように想えるんだ。
彼は黙ってぼくの手を引いて階段を登ってゆく。
ぼくは絶対的な信頼で彼を見上げて彼の力強く握るしなやかな手を掴んでいる。
彼の手はまるで、ぼくの手を枝だと勘違いした親鳥がそこに蔦を絡ませ編んで作り、そして鳥たちが巣立ったあとの淋しげな巣のようだ。
主(あるじ)を失ったあともぼくの手から離れずにぼくの手と一緒に鳥たちを待ちつづけ、期待して愛を待ち受けつづけている空の巣のようだ。
きっとこの階段を登れば、鳥たちに会える。
ううん、ぼくたちが見つけようとしているのは鳥たちじゃないよ。
ぼくたちは鳥たちから逃げてきたんだ。
あたたかい幸福の巣を、ぼくらは必要としなくなったんだよ。
巣(Nest、ネスト)はその細い蔦で梢(Twig、ツィグ)に絡まりついて、細いtwigはnestに絡まりついている。
彼らは一緒にどこへ向かっているのだろう?
途中で鉢合った女性は、実はお腹に卵を宿した親鳥だったんだ。
彼女は空っぽの巣を見つけ、ここで卵を産みたいと彼に言った。
でも彼はそのことについて、彼女をまるで空き巣(泥棒)のように軽蔑し、彼女の頼みを罵りながら断った。
彼女は彼の巣は冷え切って永い年月の雨と夜露によって湿り尽しているのを知った。
この巣は卵を育てるのに適切ではない。そう判断した彼女は階段をピーチクパーチク言いながら(怒りながら)降りてった。
彼は何も信じずに、階段を登ることだけを信じてぼくを振り返る。
「楽園はもうすぐだよ」
そう彼は、木から切り離された小さな痩せ細った梢のぼくに向かって寂しげな顔で言った。











Atlas Sound - Attic Lights









Paradise
Paradise
I implore you

天国
天国
ぼくはあなたに懇願する




















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