雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・本と映像の森 39(文学2) 石川啄木『新編 啄木歌集』岩波文庫、1993年

2017年03月29日 11時10分11秒 | 本と映像の森

新・本と映像の森 39(文学2) 石川啄木『新編 啄木歌集』岩波文庫、1993年

 岩波書店、440ページ、定価本体800円。

 『一握の砂』551首と『悲しき玩具』194首、ほか補遺の啄木の短歌を集めている。ちょっと全首は多すぎて、読み切れない。

 啄木の歌は、ボクはかなり好きな歌が多い。なぜだろう。

 啄木の作る短歌が名歌だからが、そろともボクと近い位置にいるから共感するからか。

     ☆

 ここでは好きな短歌のうち、ほんの一部を上げておく。

   夜寝ても口笛吹きぬ
   口笛は
   十五の我の歌にしありけり   60ページ

   世のはじめ
   まづ森ありて
   半神の人そが中に火や守りけむ  97ページ

   あたらしき洋書の紙の
   香(か)をかぎて
   一途(いちづ)に金を欲しと思ひしが  103ページ

   こころよく春のねむりを
   むさぼれる
   目にやはらかき庭の草かな   139ページ

   つね日頃好みて言ひし革命の
   語をつつしみて
   秋に入れりけり        321ページ、1910年

   地図の上朝鮮国に
   くろぐろと
   墨をぬりつつ秋風を聴く    321ページ、1910年







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