あまぐりころころ

主に漫画やゲーム等の感想や考察を。
時に旅行記等も交えながらの、のんびりのほほんブログ。

『食戟のソーマ』第221話感想

2017-07-13 08:00:00 | 食戟のソーマ

 週刊少年ジャンプ2017年31号掲載
 掲載順第3位
 第221話 【辛味大合戦】

 

 

 いよいよターンが巡ってきたようだし、今回のセンターカラーは女木島冬輔だろうと思っていたら・・・
 主要メンバー三人によるアニメ第三期の告知でした☆
 「さ」「ん」「き」という口の動きに合わせて三人の表情がピッタリ合っているのが何気に巧みですね。
 第三期のプロローグとも言える、単行本第25巻同梱版のDVDは早速視聴しましたが・・・

 ふっふっふっふっふ・・・(怖いよ栗うさぎさん)

 三期も面白くなる予感しかしません♪





 『唐辛子』というテーマに、いかにも[希少食材マスター]らしくワニ肉を用いてきた竜胆先輩。
 それに対し、果たして[ラーメンマスター]である女木島冬輔はどんなラーメンで対抗するのかというと―――

 ???

 アフリカンラーメン???

 頭にクエスチョンマークが飛びまくりました。

 いや確かに今やラーメンは世界各国に広まっている料理ですが・・・。
 しかしアメリカとかならまだしも、アフリカって・・・。



 そういうわけで、お互い全く予測できない料理勝負になることに。
 竜胆先輩の「ワニ」に対して、女木島冬輔は「象」のイメージで描かれる両者の対決図。
 この作品ってさり気に動物さんも割と頻繁に描かれますよね。
 ここら辺がいかにも動物好きな佐伯先生らしいところ。(^^)
 まだまだ先のお話ですが、もし次回作も附田先生と組まれるならば、獣医漫画とかどうでしょう?
 附田先生はファンタジーよりリアル路線の作劇の方がお得意ですし、きっと良い作品が出来ると思います。



 話を戻して、と。
 全然想像が付かない「アフリカンラーメン」ですが、軽く検索してみたところ、本当に実在している模様。
 ただし、イストワール曰く「この世のどこにもないラーメン」を女木島冬輔は創るつもりとのこと。

 ふ~む・・・。
 使っている食材はニンニク、玉葱、トマト・・・。
 そしてピーナッツが全ての鍵となる模様・・・。
 ふ~~~むむむ・・・。
 多分ですが・・・
 女木島冬輔は『チキン・ムアンバ』をベースにしたラーメンを作ろうとしている・・・のかな?
 ※チキン・ムアンバ・・・アフリカ風シチュー。
               炒めた鶏肉にみじん切りにした玉葱、ニンニク、トマト、香辛料等を加えて煮込み、仕上げにピーナツバターを入れる料理。
               マッシュポテト、もしくはパンやライスと一緒に食べられる。
               日本ではマイナーであるものの、世界美食ランキング第10位に選ばれるほど評価されている料理だったりする。

 星の数ほどある世界中の料理の中から、TOP10に選ばれた料理・・・これだけでも非常に興味深くありません?
 この作品は既存の料理の構成要素を再構築した料理も登場してきますし、元十傑第三席ほどの人物なら、これぐらいのことはしてくれそうな気がします。



 そんな中・・・アンが酔った。
 いいのか。仕事中だぞ。
 しかも笑い上戸だし。絡み酒だし。
 なんか随分と乾っぽいノリに変わりましたねえ・・・。まあ、公正な審査に支障が無ければ特にどうこう言うつもりはありませんけども。
 酔うことでより感度が高まると言われてますが・・・
 ということは、以降のリアクションは「遠慮無し」というわけね★



 鶏ガラスープに身悶える面々。
 佐藤:「あの出汁だけでも白飯にぶっかけて食いてぇーーー!!」

わかる!!!(><)

 本当にご飯って、おかずや汁物の美味しさを口内で更に膨らませてくれるウルトラフードですよね~!
 凄くイメージ出来るだけに、ここ最近で一番食欲がぐっと湧き上がった言葉でした!



 一方竜胆先輩の調理はどうなっているかというと、ワニ肉の唐揚げを作製中。
 ふむ。ワニ肉は鶏肉っぽいさっぱりとした味と聞いたこともありますし、非常に無難な調理法ですね。
 まあでも、竜胆先輩がそんな無難な調理で終わるわけがないわけで。
 ここで唐辛子を大量に使用。
 でも女木島冬輔もそれは察知していたようで、自分も竜胆先輩に合わせて大量に唐辛子を用いるという、パワー勝負による応戦をちゃんと考えていました。

 そんな女木島冬輔に、竜胆先輩は・・・
 「あたしのことよく分かってんなっ!」

 


 ・・・!!!


 この竜胆先輩の反応。
 私にとっては、もの凄く重要に感じました。
 何故なら。
 同じ状況なら、きっと創真も同じような反応をしていただろうから。

 もし勝負の際に自分の意思や意図が相手に読まれていた場合。
 創真ならば焦ることもなく。不快に思うこともなく。
 むしろ。
 この竜胆先輩のように嬉しそうに笑うと思うんです。
 少なくとも、私の中の『幸平創真』はそういう人物です。
 だから、秋の選抜で美作と闘った時も、もし美作が料理人の誇りを汚そうとしない真っ当な姿勢で挑んでいたならば、創真の表情はもっと明るかったと思います。

 それは“器”の大きさであり。
 自身に“壁”が無い証拠。

 創真には、彼を本当に理解してくれる人が必要と考えている私にとって、創真によく似ている竜胆先輩のこの反応には大きく目を引かれました。




 こうしてテーマ食材である唐辛子の調理に取り組む両者。
 黒木場は「見てるだけで汗が出てきそう」と言ってますが・・・
 それ以前に、調理している側は目がやられると思うの。



 そんな中、女木島冬輔に尋ねる竜胆先輩。
 女木島冬輔はこれまで、勝負事には興味が無かったというのに
 何故、創真には味方する気になったのか―――?

 創真、一色先輩、葉山と、私が「鋭い」と思っている人物はそれなりにいますが、女性キャラでそう思ったのは竜胆先輩が初めてです。
 女木島冬輔がこのような勝負事に協力するような人物ではないということは第219話での斉藤綜明との会話でも述べられていますが、斉藤聡明は「下級生達」という漠然とした団体を指していたのに対し
 竜胆先輩は「創真」という明確な個人を指しているんですよね。
 その眼差しといい、やはり竜胆先輩は侮ってはいけない人物です。


 女木島冬輔が明かす、創真の味方になる気になった理由。
 それは、創真の“熱”にあてられてしまったから―――





 連帯食戟に向けての特訓期間中、十傑に対抗するための味方集めに取り組んでいた創真。
 一色先輩、久我、美作(美作の言う「借り」を分かっていないあたりが創真らしい(^^))と、いたって順調に仲間に入ってくれたものの・・・

 ところがどっこい、女木島冬輔からは即答で断られてしまうことに★

 

 


 

 

 

 そういうわけで、いよいよ次回は女木島冬輔が仲間に入ってくれた理由が明かされそうですね。ワクワク♪
 それにしても即答で断られていたとは。(^^;A)
 まあ、これまで会話した事さえも無かったし、当然といえばそうでしょうけども。
 ん~。でもそうなると、北海道に来る前に彼が電話で話していた相手は一体誰だったんでしょう?
 てっきりその人物経由で仲間になってくれたのかと思っていたのですがねえ・・・。



 司、竜胆先輩、と続いたこともありますし、今回は女木島冬輔について少しばかり考察してみたいと思います。
 予想通り「ラーメン」のスペシャリストだった女木島冬輔。
 調理服もいかにもラーメン屋の旦那といった感じですしね(笑)。
 ・・・・・・・・・・そういえば、創真の調理服もラーメン屋の店員の服を参考にしたと附田先生が仰っておられましたっけ。(実際ネット界でもかなりそう言われてましたし)
 ひょっとしたら女木島冬輔は、創真のそんな裏設定から派生したキャラクターなのかも。

 重要と思われるキャラクターが登場してきた時、創真との共通点を探すのがもはや癖になりつつある私。
 女木島冬輔に関してはこれまで人柄も得意ジャンルも全く不明だっただけに創真との共通点を見つけられずにいましたが、「ラーメン」という得意ジャンルから考えられることは、彼も一種の異端児ということですね。
 創真も最初はかなりの迫害を受けましたが、遠月学園は味の上流社会出身の学生が大部分を占める、エリート上位の世界。
 かつてのえりなを筆頭に庶民料理が見下される風潮にある遠月学園にて、「ラーメン」という超庶民料理を武器に十傑第三席という高みにまで上り詰めるなんて、相当凄い事だと思います。
 少なくともその事から確かに言えるのは、女木島冬輔は周囲の風潮に決して流されることのない、確固とした信念を持つ人物だということ。
 そのブレなさは創真と同じと言えましょう。



 果たして、女木島冬輔の心を動かした創真の“熱”とは何なのか。
 この遠月革命編の裏テーマは自我と情熱』と考えている私としては、次回は見逃せない内容になりそうです。



 なんにせよ。



 次回の終わり頃には、きっと私は女木島冬輔の呼び方を変えているでしょうね。