すべての山に登れ

日々のできごとと山の思い出

早春の金剛山

2017-03-06 17:11:02 | 山登り
3月5日(日)

〈久し振りの人〉
 5:08、駐車場発。空には星が出ている。念仏坂から細尾谷に入り、寺尾根をめざす。いつもは支稜を上るが、久しぶりに谷を上って寺尾根に合流する。谷の道は荒れているのではと思ったが、そうではなかった。ここを上る人も少なくないのだ。頂上付近でMさんに会う。遠くから両手を大きく振って喜んでくれた。このところずっと会っていなかったので、心配していたが元気でよかった。「10日ほど意識不明だった。」と明るい。これはMさん流のブラックユーモア。
 頂上着。気温0度。下山。文殊岩近くで上ってくるKさんに会う。この人とは年明けから会っていなかった。足指が痛くなって1か月ほど休んでいたが、「ココアしょうが」で血行がよくなり、痛みが改善したと言う。

〈キツツキ〉
 文殊岩を通ると、タラララララという音。キツツキが木をつついている音である。以前は木と木が擦れ合う音かなと思っていたが、あるときNHKの「にっぽん百名山」を見ていて、あっこの音だと知ったのだった。ふたりで上を見上げる。音が止む。ブナの枝が朝日を浴びて美しい。妻が「あ、いた。」と梢を軽快に動き回っているキツツキを見つける。私も見つける。やがて、梢を離れて飛んでいった。他のブナの枝に別の小鳥が5、6羽飛び回っている。チチチ、ピチャピチャという鳴き声が聞こえる。春の躍動である。「誰が見つけた?」「誰が何を見つけた?」妻が得意そうに何度も言う。

〈人生案内〉
 文殊尾根を下りながら、国語の作文の話になる。「讀賣新聞の人生案内で、この前、成人式の写真を消したお父さんが許せないというのがあったでしょう。あれを使って作文を書かせてんけど。」回答の部分は切り取って、自分が回答者になって書くということをした。作文は入試と同じ、原稿用紙3百字以内。書き終わって、「新聞の回答は次の時間に見せます。」と言うと、「先生、今読みたい。」という女子。こういう子は必ずいる。「子どもはかわいいね。」と妻は言う。


〈相談内容〉
 専門学校に通う20歳の女性。成人式の日にスマホで私を撮ってくれた父が、その写真を間違って消してしまいました。許せません。式では父にお金を払ってもらい、レンタルした振袖を着ました。写真は私のスマホでも撮ったのですが、家の前などきれいに撮りたい写真は、父の最新のスマホで撮ってもらいました。
 ところが、私にとって一生に一度の写真を、父は消してしまった上、しっかりと謝ってもくれないのです。振袖のお金を払ってくれたことは感謝していますが、簡単に娘の晴れ着の写真を消してしまう無神経さに腹が立ちます。その日から、父のことを無視し続けています。それなのに、きちんとした謝罪の言葉がありません。気にはしているようですが、ただ時間が過ぎるのを待っているように感じます。いつか私が許すと思っているのです。なおさら、口を利きたくなくなります。
 どうしたら、父のことを許せると思いますか。(千葉・N子)

〈中学3年生の回答〉
 回答は大きく1割と9割に分かれたと言う。「怒る気持ちはわかるという回答をした生徒は、全体の1割か9割かどっちと思う?」「1割やな。」9割の生徒は怒ることではないという回答をしたと言う。「しかし、同調する子が意外に少ないな。」「子どもも冷静に考えているよ。」
 自分が傷つくことには敏感で、人を傷つけることには鈍感な子どもは増えてきたように思う。しかし、公平に判断できたり、円満に仲裁できたりする子もまた増えているのかもしれない。
 3年生の作文の回答は次のようなものであったという。

 ①気持ちはわかる。私も口を利きたくない。態度で示さないと親はわからない。
 ②何で、という気持ちはわかるが、怒ることではない。
 ③誰にも失敗はある。相談者もあるはず。親も悪かったと思っているはず。
 ④親が謝らないから口を利かないという態度をとるより、自分から話しかけて気持ちを伝えないと、親もわからない。
 ⑤それよりも、そこまで育ててくれたことを感謝するべきだ。
 ⑥そもそも写真はすべてその一瞬を写すものであり、成人式の1枚にだけこだわるのはおかしい。その1枚だけが特別ではない。
 ⑦別の何かで埋め合わせをしてもらう。もう一度準備して撮る方法もある。
 なお、回答者の作家、出久根達郎さんはこう言っている。「どうしたら父を許せるか、ですって?簡単です。あなたが父に謝ればよろしい。」

〈ウグイス〉
 千早赤阪村農産物販売所で、妻はシイタケと菜の花を買う。上の下赤阪城址の方でウグイスの鳴き声が聞こえる。今年初めてである。

 
◎いつも励ましのコメントをいただいている鬼井江氏にお礼申し上げる。暖かくなったら竹内街道歩きましょうね。





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一緒に歩きましょう (鬼井江)
2017-03-06 23:19:04
3月14日から2泊3日で、小田原から江戸に向けて「東海道53次歩き」の続きをする予定です。それが終わって、「足休め」をした頃に、竹内街道歩きをしたいと考えています。日帰りで2、3回歩けば到着できるかな? そろそろ計画してみます。竹内街道の起点は堺市堺区の堺警察署前(チンチン電車・大小路電停)になります。詳しいことは後日に連絡します。日程が合えば、一緒に歩きましょう。(私は、ゆっくりペースの歩きですが、よろしく。)

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