高知県 谷相にある、小野哲平さん、早川ユミさんの仕事場や暮らしに触れさせていただいてから、ユミさんの案内で、同じ谷相に暮らす「広川絵麻」さんの仕事場を見せてもらいました。
あるぴいの銀花ギャラリーで、来週の8月19日(木)より開催予定の「小さな高知展」で、うつわを見せてくれる絵麻さん。実はまだ会った事も、話した事もありませんでした。哲平さんに、その事を伝えると、「ウチでのんびりしてる場合じゃないじゃん。ウチより絵麻ちゃんの所に行かなくちゃ」と一喝されてしまいました。
ユミさんに案内されたのは、谷相小学校の跡地に建つ集会所。「裏にある細い道を登って、最初の家が絵麻さんの住まいよ」と教えてもらい、ユミさんに お別れの挨拶をしていると、「こんにちは」と、絵麻さんが現れました。細い道を絵麻さんについて登ると、すぐにお住まいが見えてきました。
入り口をくぐると、谷相の土の豊かさを教えてくれるような 力強い 立派なユリが咲いていました。少しお話させていただいた、広川絵麻さんのイメージは
たんぽぽの綿毛のような人。でも、ただフワフワと流されるように飛んでいるのではなくて、誰かに邪魔されることなく、自分のペースで 大空を 飛びまわりながらも、辿り着く地は、しっかりと持っていて、自分の抱える大切な種を、出会った人たちの心にしっかりと植え付けてくれる。
そんな人であり、女性であり、作家でした。
高知市出身の絵麻さんは、小野哲平さん、ユミさんの所に 居候しながら、やきものの仕事を教わり、谷相の弟子になって、家を借り、自分の窯を持ち、自分の世界を大切にしながら やきものの仕事をして、暮らしていました。
僕たちが着くギリギリまで ろくろを挽いていた絵麻さんの仕事場を見せてもらいました。
仕事のあとが残るろくろと 挽いたばかりのうつわ。
自然に囲まれた独特な空気の中で、黙々と仕事に励んでいた姿が想像できます。
別室で乾燥中のうつわ達
窯も見せてもらおうと思ったら、数日前にか窯焚きをしたばかりで、現在冷まし中との事、窯焚き小屋の入口から、少しだけ覗かせてもらいました。
もちろん、作品も見せていただきました。めし椀を ひとつ売ってもらい、今は、ギャラリーの入口に飾ってあります。高知展の前に、絵麻さんのうつわに触れてみたい方は、どうぞ。
今回は来ないかもしれませんが、かわいい陶の人形を発見。
この素朴であたたかい感じが、絵麻さん そのものです。
高知展には、どんな作品が来るのか、とても楽しみです。
素敵な時間を過ごした 谷相に別れを告げ、マダムの待つ はりまや橋に向けて出発。集会所の下の道まで見送りに出てくれた絵麻さん。ありがとう。またいつの日か会える事を楽しみにしています。東京まで出てくる事があれば、少し足を延ばして、アルピーノ村まで来て下さいね。
道路脇に滝を発見。霧状の飛沫と共に吹き上がる風をたっぷり吸い込んできました。