心が満ちる山歩き

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日本第3位の高峰へ 北アルプス・奥穂高岳/涸沢岳(3) ザイテングラートを登る

2017年09月18日 | 北アルプス


奥穂高岳(3,190m)・涸沢岳(3,110m) (つづき)


 ザイテングラートとはドイツ語で「seitengrat」、”支稜”という意味です。ここは「支稜」であり、主稜ではありませんが、重要な存在であることは確かです。ザイテングラートがなければ、奥穂高岳への登山はもっと難しいものになっていたことでしょう。
 正面の鋭鋒は涸沢槍です。槍ヶ岳と同じくらいの立派な鋭鋒です。もし山を知らない人に、これが槍ヶ岳ですよと写真を見せたら、みんなそうだと思うでしょう。

 
 ライチョウの鳴き声が聞こえるものの、姿は見えません。
 南側には、前穂高岳へ前穂北尾根が連なっています。槍ヶ岳からも北尾根を見たことがありますが、間近で見ると迫力が全然違います。
 北側には、北穂高岳から涸沢岳へ穂高の主稜線が連なります。この稜線には登山道が付けられているものの、北アルプスでも屈指の難易度だといいます。下から見上げると、そこまで険しい道には見えません。距離も短そうです。しかし、今日ここを歩いた人の話では、岩が脆くて「つかんでもボロボロ崩れる」、「クサリはあっても長さが足りない」、「結局しがみつくしかない」のだそうです。


 振り返ると常念岳が美しいピラミッドです。槍から眺めると均等な三角形ですが、ここからの常念岳は山ひだの一つ一つがくっきりして、彫りの深い姿だと思いました。



 今日はこのザイテングラートを登り切れるか不安でしたが、歩いてみれば大丈夫でした。岩はグリップが効いて、滑りやすいところはなかったです。鎖のかかっている場所もありますが、使う必要はありませんでした。槍ヶ岳の山頂へ登るよりはやさしいと思いました。ただし距離はずっと長いです。登り切るまでに1時間40分かかり、槍ヶ岳の岩場の3倍はかかりました。緊張を持続させる必要があると思いました。
 しかも、ザイテングラートを登って終わりではなく、ここからさらに奥穂高岳の頂上への岩場が待っています。ずっと前から、一度は立って見たかった頂上がすぐそこまで来ています。振り返ると、涸沢ヒュッテのキャンプ場のテントが、米粒のような小ささです。


 (登頂:2017年9月初旬) (つづく)

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