東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー 沢登り 山歩きなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

飯豊連峰 大日杉~切合小屋~飯豊本山 日帰り山行 2012.07.29

2012年08月01日 | 山歩き
飯豊連峰に通って40年になるけれども、夏山登山は今度で2回目の山行だった。40年前ワンゲルに在籍した時に全山縦走したが、その後この時期に訪れることはなかった。

当時は6泊7日で杁差岳から三国岳を縦走したが、40.0kg程あるキスリングを背負っての山行はきつく、重いビニロンテントに生米・生みそ・生野菜を担いだ思い出は懐かしい。ポリタンクには2.0kgの水と2.0kgのガソリンが入っているが、今の様に水をむやみに飲んではいけないという不文律があった。当時は水を飲めばばてると言われていた。

夏にも関わらずカッターシャツはぶ厚いネルの木綿生地で、ニッカーホースは厚いウールの代物で登山靴は重いビブラムソールの皮のドタ靴だった。今から思えばクレージーなスタイルで、とても楽しい登山とは言い難く、義務と難行苦行だけが思い出に残るつらい山行だった。

部の活動は合宿とたまにあるの筋トレし程度で個人山行は殆どなかった。個人で山行計画を立てる意欲のある人は殆どいなかったのだ。こんな事をやっていると山の奥深い魅力など理解できるはずもなく、卒業すると殆どの部員は山から遠ざかり、結局何の為かといえば麻雀仲間や飲み友達を求めていただけにも思えた。そんな事で、無断で個人山行を繰り返していた自分の居所はなく、入部1年目で退部して社会人山岳会の門を叩いた。(これが別世界へ転落の始まり)

山歩きは最近すっかりのご無沙汰で、山スキーも殆ど出来なかったので体力低下は自覚していた。でもスピードは出ないがゆっくり歩けば本山日帰りは何とかなるだろうと思い、AM4:30大日杉をスタートして山頂を目指した。すでに3パーティーほどの先行者があり、かっぱ巻きと牛乳で朝食を済ませて後を追った。

ザンゲ坂を通過して御田辺りで5人を追い抜き、その後一人の先行者を追い越してどうやら先頭になったようだ。スパイク地下足袋スタイルは珍しいようで、挨拶すると注目されてなんとなく自慢げになってしまう。最初はスローペースで歩き出して体を慣らし、呼吸が乱れ無い程度にペースを合わせて地蔵岳を目指す。高度を上げてゆくと早朝の冷気を感じて清々しい気分で心地よい。

地蔵岳を通過すると残念ながら飯豊本山は頂上がガスで覆われていたが、この先は曇り空になってきて気温が上がらずかえって歩き易い。切合小屋へ至るコースは雪渓コースをとったが、豊富な雪渓とスプーンカットの斜面が嫌われたのか余りトレースされた跡はなかった。スパイク地下旅はここでも歩きやすく、雪渓の冷気で体が引き締まって気分も乗って快適に高度を上げる。

切合小屋には5人の登山者が休憩中で、休んでいる間にも登山者が次々に通過して行って今までの雰囲気が一変する。さすがに全国区の代表的百名山で、首都圏は勿論関西方面からも続々と登山者が押し寄せる。小屋の前の水場で十分に水を補給し、お楽しみの主稜線歩きに心を小踊らせながら山頂へ向けて出発する。

生憎山頂はガスに覆われてなんとなくがっかりしたが、きれいに刈り払いがされて快適な登山道を歩くのは心地よい。御秘所付近では多くの登山者が通過していたが、30代位と思われる登山者が多いのが意外で、中には高校生の山岳部とも思える若いパーティーも目についた。多くは切合小屋か三国小屋からのピストンか、あるいは全山縦走を目指すパーティーだろうか?

本山への登りは適度な傾斜で道も良く整備されて歩き易い。ただ、登山者の増加に伴う登山道の露出や崩壊も多く見られ、地道な修復作業が成された跡も多く見られた。高度を上げるに従い肌寒さも少し感じるが、半そで姿で本山小屋を通過してからそのまま本山ピークを目指す。少し時期遅れのニッコウキスゲの群落が残り、ようやくやや視界不良の飯豊本山のピークにたどり着いた。

帰路に本山小屋に立ち寄ると人影はなく、意外と静かな雰囲気でランチタイムとする。しかし、本山からの下りでは次々に登山者が上がって来るが、どうやら多くが本山宿泊の様だった。もう少し頑張ればこの先は快適な御西小屋だが、殆どの登山者は本山小屋泊なのだろう。

下りの御秘所を通過するとガスが晴れて本山が姿を現し、日が差してくると気温が上がって額から汗が流れ落ちる。切合小屋では十分に水を補給して休憩をとったが、気温が上がるに従って体の動きは鈍くなる。帰路は同じ雪渓コースをとってスピードを上げたものの、縦走路に戻ったころには急に足が重くなる。地蔵岳までのアップダウンにうんざりしたが、その先の下降はもっと辛い時間帯だった。

地蔵岳からの下りで思いっきり左足に体重を乗せてしまい、親指の爪を痛めてしまって急にスピードが落ちてくる。歩き慣れた地下足袋だったが下降はつらく、結局3回ほどの休憩を入れて大日杉にたどり着いた。

例年は6月上旬に計画していた山歩きだが、所要で都合がつかずこの時期となってしまった。暑さに弱い自分にとっては間違った選択で、やはり涼しい時期の6月または10月頃が適期だった。8年前の6月に大日杉から大日岳を日帰りした事があったが、今となってはとても叶わない山行だった。ただ、花の写真を撮りながらのゆったりペースも悪くはなく、終わってみれば久しぶりに夏山縦走の醍醐味を味わった山行だった。


【コースタイム】

4:30大日杉~6:31地蔵岳~8:30切合小屋~11:10飯豊本山~13:10切合小屋~15;26地蔵岳~17:30大日杉










































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